2015年6月11日木曜日

日本が大好きな青年


これは近所の広場のアパルトマンです。
先日散歩の折に写真に収めました。
広場には、必ず、こうした、20世紀初頭に建てられたオスマニアンのクラシックなアパルトマンがあります。都市計画の一環で、目立つ場所には美しいものを、ということらしいです。
この角度でまず撮ったのは、白壁に赤いストールが美しかったから。
ここで定番の真っ赤なゼラニウムの鉢がおかれていてもおかしくありませんが、
ここには一つもありませんでした。


これは同じ建物を下から撮ったもの。
こうして見ると青空が映えますね。
建物自体は、7、8階の高さです。

本当は、建物の下から上まですっぽり写るように撮りたかったのですが、
建物の前に広がっている広場では、大勢の人がペタンクに興じていて、邪魔になるのでやめました。

さて、題名に書いた、「日本が大好きな青年」ですが、、、
たまに、カトリックセンターにいても、「日本大好き」というフランス人が、男女を問わず訪れます。
Japonisant(e) という、言葉もあるぐらい、日本好きなフランス人は、ある一定数います。
また、「好き」とまで行かなくても、昔に比べたら、他のアジア人よりも、敬意を払われている感じもあります。
以前、親しいフランス人の友人に、私が、「日本人はアジア人だから」という言い方をしたときに、
「でも中国人やベトナム人などとは全くちがうよね」と言われたことがあります。
確かに、どっちが、というより、同じ背景は持っていないように思われている。
本当は、中国や韓国からの輸入された文化も、日本固有の文化に混じっているのに。

ところで、フランス人、とくに若者が、日本大好きって、いいことじゃないですか?
以前、日本とフランスの関係って、一方的な片思い、なんて言われていましたが(80年代ごろ)、
今じゃ相思相愛も珍しくない。
これって進歩ですよね~。

実際に、日本が大好きな(あえてここでは名前を出しませんが)青年(10代です!)が、
来月、家族とともに日本に渡ります。
この子は、ミーハー的に好きと違って、日本語を一生懸命に勉強していて、
今じゃ、もうほとんど分からない言葉はないぐらいです。
私なんてそばで見ていて、「すごいな~。どうしてそこまで??」と思ってしまいますが、
好きなものは好き。とことん極めたいのですね。

振り返ってみれば私もそうだったな~、と(今でもそうだけど)フランス好きだったな、と。

この子の場合は、
将来、美しい大和なでしこと出会って結婚するだろうな~、ともう見えていますね。
あれだけ熱心に日本のことが好きな、可愛いフランス人の男の子です、しかもすっごく真面目。
日本の女が放っておきますか?

まぁこうして、文化の融合が、美しく、調和的になされるのは、とにかく良いことだ、と思います。


ところで昨日、夫がめずらしくお土産を買ってきてくれました。
通っている神学校のそばにあるパン屋さんで売っているレモンタルト tarte au citron。
前々からショーウィンドーから眺めては「美味しそうだね!」と私が言っていたのを覚えていてくれたようです。

夫が、お土産と称して気の利いたものを買ってきてくれるのは、本当にたまのことなんですが、
昨日は今年度、学期末最後の口答試験が終わったということで、ホッとしたのでしょう。
でもそれもつかの間、まだまだ提出するべき論文が山ほどあります。

でもこのレモンタルト、すごいでしょう?
手で持つと、ずっしりと重いんですよ。
レモンカードの部分がたっぷりで、
(断面にもこのレモンクリームしか入っていません)
食べきるのに時間がかかりました。
日本人的には、この半分か、三分の二で充分です。
でも味は美味しかった!
適度な酸味と甘味が交じり合って絶妙でした。
2つで5ユーロちょっと、日本円にすると700円ぐらいですから
ケーキとしてはまぁまぁの値段でしょうか。
値段の問題ではなく、フランスにいると、あんまりケーキを食べたいと思わないのは、味が甘すぎるせいだと感じています。


先ほどの青年ですが、
実際に日本に行ってみて、私がフランスに対して感じたように、失望感を味わわないと良いのですが。。まぁそれも運命。幻想が消えたところから、真の姿が見えてくるわけですから、その方がずっと良いわけです、健全といいますか。

彼の未来を祈るばかりです。




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