2015年10月25日日曜日

寒くなってきましたね


寒くなってきましたね~。朝晩はもとより、日中も晴れていても寒いと感じるような季節になってきました。ここ福島では、もうお出かけには羽織るものが必須となりました。

我が愛猫も、ご覧の通りの寒がり。人間が寝るように、つまり私を真似して布団に横になって掛け布団をかけて熟睡しています。目がうっすらと開いてますが、いびきをかいて寝ているところです。

ところで先ほど、
新しい赴任地、塙(はなわ)町へと、明日からの仕事に備えて福島市のマンションを後にしました。

出会いと別れ。
結婚してパリに暮らすようになってから、特にこのことを繰り返してきました。
二年前の父との死別もまた、別れの一つでしたが、
一命をとりとめた兄との出会いと別れは、繰り返し経験しています。
さっきも、新幹線で塙町へと向かった兄と別れを経験しました。
でも全然慣れません。
いえ、さすがに慣れてはいるのですが、
別れるときに感じる喪失感というのでしょうか、寂しい気持ちは変わりません。
兄と別れるたびに、身を引き裂かれるような寂しさを味わいます。


今日、久しぶりの兄とのドライブで、行った先で落ち葉の絨毯を楽しみました。
家の中で過ごすことの多い私にとっては、いつの間にかすっかり秋になっている町の様子は、とても新鮮に映りました。

こんな落ち葉を踏みしめていると、子供の頃、母や兄たちと行った山道を思い出します。
あの頃は季節を問わず、山登りを母と楽しんだものですが、
特に落ち葉を踏みしめての山道は思い出深いものです。

一方で、パリにいた頃は、この時期は栗拾いの時期で、ムードンの森に行ったことを思い出します。どちらにしても、枯葉の匂いの立ち込めた山歩き、楽しかったなぁ。

まだ昔のことを思い出すには早いかな、とも思いますが、
兄といるとどうしても子供の頃を思い出さずにはいられません。
もっとも、この福島の兄は、10才離れているので、小さい頃は、2才上の兄とばかり遊んでいたのですけれど。

恩師のお兄様が亡くなられました。
心からのご冥福を祈りながら、このブログの締めとさせていただきます。

出会いと別れ。
これを繰り返していくのが人生と思います。


 




2015年10月22日木曜日

秋晴れ


昨日、気分が良かったので、早朝散歩を楽しみました。
早朝といっても7時を回っていたので、ご覧の通りの明るい空。
日本の冬は素晴らしいと海外では評判ですが、深まり行く秋も良いですよね。
こんなに天高く澄み切った青空を、パリで拝めることは滅多にありません。しかもこの朝の時間帯に。日本で売られている本に、よく、「日の出と共に起きるのがよろしい」というのがありますが、パリではそんなこと出来ません。日本だからこそ、なのです。やはり日本の四季の方が過ごしやすいことは明らかですね。

あ~い~気持ち!と、ぶらぶら散歩をしていると、近くにある小学校に登校する小学生たちに出くわしました。あぁ、そんな時間か、と思いましたが、心なし、子供たちに元気がないように感じました。東京の実家の下町だと、もっと子供たちは元気なのに、と。

そしてまるで下町散策をしているように、いくつものお寺がありました。写真もその一つです。
マンションの7階からも見えるお寺には、大きなお墓があります。そしていくつもの桜の木々。紅葉はまだ少しずつですが、今年の春、夢のように満開だった姿を思い浮かべました。
季節は確実に移り変わって行きますね。そして人は確実に年を重ねて行く。

まだ自分の年を意識することはあまりないですが、
前回に書いたように、食事療法によって、足の痛みが消えたのには未だ驚いています。
そして、痛んだ足と同じ側(左側)の肩の痛みも、食事を気をつけるようにしてから、きれいになくなりました。これは本当に驚きです。
そして寝る前の、お風呂上りのストレッチ。これは効きます。よく、痛気持ちよい程度、といいますが、それが本当に気持ち良い。足を中心にした下半身を、ちょっと痛い、と思うぐらいゆっくりと伸ばしていく。向き不向きはありますが、これによって熟睡できていることは間違いありません。


ところで、先週二泊三日で東京に滞在したときのひとコマをお伝えします。
写真は、今年新築オープンした、銀座の伊東屋のカフェです。最上階の12階にあります。
こちらは、一品の食事として充分に満足できるサラダがあると知って、お昼に立ち寄りました。
確かに、ボール一杯に入ったサラダは、パリのカフェで出るサラダと同じぐらいのボリュームがあり(パリでは必ずサービスでパンがつきますが)、一皿だけでお腹一杯になりました。
雰囲気も、女性が多いので、一人で入っても全然OK。シンプルでも温かみのあるインテリアに心和みました。

そういえば昨日、福島のマンションに、注文していた炬燵が届きました。炬燵用のカーペットの上に置いたら、部屋があっという間に冬支度となりました。炬燵って良いですよね。日本の冬は炬燵じゃなくちゃ、と勝手に思っています。猫も喜んでいます。炬燵用の掛け布団がまだ届かないので、昔のちゃぶ台のような雰囲気。これも良いものです。

実家のマンションの基礎工事が終了しました。日本では今、その基礎工事の不良が大きな話題になっています。「うちは大丈夫かな?」と内心心配ですが、、、まぁ大丈夫でしょう。

パリは寒そうですね。夫が、「暖房が入ったよ」と嬉しそうに報告をしていました。
なんということのない日常。でも、一日のうちに、自分のやっている事って、そう少なくないことに気づきます。でも、今与えられている時間を大切に過ごしています。
そうそう、10日以上引いていた風邪、今朝になって大分良くなりました。
皆様もどうぞ気をつけてお過ごしください。

そういえば昨日、割と大きな地震が、福島沖で起きました。マグニチュード5,5とか。
ここマンションの7階も、結構揺れました。 
パリにいる夫の提案で、すぐにネットで防災リュックを購入しました。少々値がつきましたが、ここでは必須のもの、と実感しました。
さて、もっと大きな揺れが来たときのため、愛猫のリードを手元に置きなおしました。必ず、一緒に逃げるつもりです。
実家では、秋祭りのこの頃、秋の交通安全週間などというものがありましたが、ここ福島では命と隣り合わせ。悠長なことは言ってられないのです。

でも今の日本では、どこで何が起きても不思議ではないですね。どこにいても、危険が付きまとう世の中になったと思います。もう防ぎようがない、と腹をくくる必要もありそうです。
 









2015年10月12日月曜日

秋祭り

 


日本で秋祭りといえば、もちろん、太鼓・お囃子・お神輿を思い浮かべることでしょう。
写真は、福島駅の構内に展示されていた、ハロウィーン向けの飾りです。
「さて、重さは何キロでしょう?正解された方には○○を差し上げます」などという件がついていました。
日本でもすっかりお馴染みになったハロウィーンですが、
福島では今、まさに日本古来のお祭りが盛んです。

二本松や郡山、そして会津など、それぞれの土地でお祭りが行われているのが、
地元のテレビでも放映されています。

祭りには、その年の豊作に感謝する意味と、
一年がんばったご褒美としての意味があって、中々見ていて面白いものです。
普段は人の目を気にして大人しくしている人も、この時とばかりに羽目を外します。
祭りには、民衆の日ごろの憂さを晴らす役割が、今でもしっかりあることに気が付きます。

私もお祭りは大好きです。
お祭りとして思い出すのは、
やはり母の死後の、辛い経験ですね。
母も、文京区本郷の生まれながら祭り好きで、あのお囃子が聞こえ始めるといても立ってもいられないほどでした。そのため、母が死んだ後はあの祭囃子を聞くのは本当に辛かった。
母を思い出すだけでなく、あの音階、メロディーには、郷愁を強く誘うものがあるからです。

そんな私も、いつの間にか辛さが消えて、楽しめるようになりました。
今も、7階から、地上で山車が通るのを、愛猫を抱っこしながら楽しんで見下ろしました。


さて、郷愁にばかり浸ってはいられません。
この、目の覚めるような夕日をご覧ください。
こちらはよく晴れた日曜の夕暮れの景色です。
偶然、外に用事があると出ようとした兄に呼ばれて、「一見の価値があるよ」という言葉につられて見たのがこの風景。とても神秘的でした。大きな空に広々と広がる茜色の雲。
慌てて写真を撮って見とれていたら、ものの5分も経たずに消えてしまいました。まさに天のマジック。やっぱり高台に住むってメリット大きいですね。


そんな美しい夕闇も、ここ福島では一層現実味を帯びて見えるのは、
朝晩、地元のテレビが放射線の量を、県内の区域別に発表されているのを聞いているからでしょうか。そうなんです。
この美しい空にも放射線は混じっている、と思うと、怖いような、当たり前のような不思議な気持ちがします。

昨日も、「3・11」から4年と7ヶ月、とカウントしていました。
福島県は、縦方向に3つに分類して、「会津」「中通り」「浜通り」と言われ、
原発のある「浜通り」の地区の情報は、逐次詳しい情報が流されています。
この間も、非難解除された町を紹介していました。
そして被爆した子供たちの甲状腺癌の増加が、来年以降顕著になると報告しています。

こんなリアルな世界に生きているということに、改めて気づかされているこの頃です。
東京の人たちなんかは、こんなこと忘れて生きていますよね、きっと。
 

でも、ずっと聞こえているこの祭囃子、本当に楽しいですね。




2015年10月8日木曜日

食事療法 実施中


ご無沙汰している間に、ここ福島も、すっかり秋めいてきました。
朝晩の気温は低く、日中も20度を切るような陽気が続いています。
7階のマンションから見える山々はまだ色づいていませんが、街路樹などは、少しずつ色を変えて、秋の装いになっています。

さて、写真のランチセットは、今年の夏、京都・奈良を訪れた際に立ち寄った名店、
「進進堂」のカレーセットです。京大前の店舗の、いわば本店です。
ここは、今年85周年を迎える伝統あるお店ですが、特にこのカレーセットは定番のものとなっているようです。
私の好きな銅版画家、山本容子さんが、その著書で紹介していたお店の一つで、興味を惹かれて夫と来店しました。

その日もご他聞に漏れず猛暑日。カレーを食べるには持ってこいのお昼でした。
でも実際にいただいてみると。。。確かにカレーのルゥの味はコクがあって美味しかったのですが、
具がほとんど見当たらず、量が少ないと感じました。
ここは場所柄、京大生が、図書館代わりに使うような、店内には本も置いてあり、落ち着いた雰囲気なのですが、学生たちがこれを食べて満足が行っているのか、はなはだ疑問でした。
まだまだ若い学生が、こんな少量でお腹一杯になるはずもなく、お値段もお金のない学生のためのものではありません。


そしてふと周りを見回すと、店内にいるのはご年配の方ばかり。
なぁ~んだ、お年寄りの憩いの場だったのね、と合点が行きました。
ご年配の方ならこの量で充分です。コーヒーだけを飲んで寛いでいるのもお年寄り。
本を読んでいる姿を見ていると、大学の先生かもしれません。

私たちは、(特に夫は)「これじゃ全然足りない」と、(そう若くもありませんが)
上のミックスサンドイッチを注文し、あっという間に平らげました。こちらも美味しかったです。
この進進堂は、隣がパン屋で、厨房でパンを焼いていることもあり、このサンドイッチは懐かしい味のする美味しさでした。


ところで何故今回、わざわざ夏の写真を引っ張り出して批評しているかというと、
(写真を取り込むソフトの故障、ということもありますが)、こうした料理は、今ではもう、私は口にしていないからなのです。
そう、兄の食事療法をしている内に、「糖質制限」というダイエット法に出会いました。
以前だったらとても信じられない内容のものですが、
実際に行ってみて3週間強。少しずつ体重が減っていることと、体調が劇的に良くなってきています。

 

一番は、去年から痛みのあった足の指の付け根や、肩が治ったのです。
いかに今まで、塩分と糖分を取りすぎていたのか、実感しています。
今は、上の写真のような、地中海風サラダは、体に最適だと分かります。体に悪いものが一切入っていません。(もっとも、ドレッシングに少量のマヨネーズが入っている点はマイナスですが)

この頃はよく、「あなたは、あなたが食べたものから出来ている」という表現を見かけますが、
正に言い得て妙ですね。

とにかく今、食べ物に気をつけるということを通して、体調の変化を楽しんでいます。
糖質であるお米、麺類、パンを、いつもより量を控えてみませんか? すぐに体が喜ぶのを感じますよ。その際、それに代わるたんぱく質(肉、魚、豆類)を多く取ることをお忘れなく。


来週には東京に行きます!