2014年5月6日火曜日

教会の裏手より  À côté de St Julien Le Pauvre


前回、友人と3人でランチする前に待ち合わせた場所です。
正面にあるのは、サン・ジュリアン・ル・ポーブル教会といって、パリ最古の教会です。この背の低い、ロマン式建築の教会は、内部がとても神秘的です。ゴシック様式と違って、華美な装飾はなく、こじんまりとした、暖かい雰囲気です。祭壇向かって右手にある柱頭には、ちょっと恐いケルビム(智天使)がいたりして面白いです。毎年夏に、知人がここでクラブサンのコンサートを開きます。クラブサンの音色と響きが、この小さな教会にはとてもふさわしいと感じます。



さて、写真はその右手の壁になるのですが、この角度から改めて教会を眺めていたら、向こうから杖をついたお年寄りが歩いてきたので、思わず写真に撮りました。この古い教会と老人。とても厳かで、でも穏やかな日差しによく映える光景だと思います。建物と共に、年輪を重ねてきた重みがあります。

 こちらに向かってきた老人は、やはりまたパリで最古と言われる巨木(ニセアカシア)の根元にあるベンチに腰を掛けました。その姿に見とれていると、私に向かって静かに微笑んでくれました。

 左は、その巨木と、それを支えている石の柱の間から見た風景です。最奥に見える窓がまた素晴らしいので、アップにして撮りました。パリには珍しい、でも時折見かける一軒家です。


この教会の手前には、スクエアー(小さな公園)があります。 
小さいながらも緑が多く、ちょっとした市民の憩いの場になっています。このスクエアーの中心には、バラのアーチと色とりどりの花の花壇に囲まれた大きな彫刻があります。この作品は、ボーザール ( Beaux Arts ) の先生の作品なのですが、実は、彫刻家の義兄が留学中に習った先生でもあります。ちょっと東洋的な、しかし奇妙な雰囲気のある彫刻です。
教会の反対側には、ノートルダム大聖堂がそびえ立っています。なので観光客のたまり場でもあります。教会側から見た、ノートルダムです。バラのアーチの向こうにある彫刻は、ちょっと見えずらいですね。


とにかく良く晴れ上がった青空の広がる真昼間でした。
この場所から、前回の投稿に載せたサロン・ド・テ、兼レストランに向かいました。

次回は、食後の散歩の様子をお届けしたいと思います。



0 件のコメント:

コメントを投稿