2013年7月25日木曜日

La maison Fournaise et Marly-le-Roi


先日、友人の誘いで、Reuil-Malmaison に行ってきました。
1週間前ですが、今日も同じような天気、暑さなので載せてみました。パリは午後4時現在、30℃あります。
手前に流れているのはセーヌ川。向こう岸に見える建物(兼レストラン)が、La maison Fournaise です。この建物は、19世紀半ばに、船大工だった Alphonse Fournaise により買いとられた土地に建てられたもので、当初は、当時流行り出したボート遊び (canotage) をするための船着き場として利用されました。それが時を経て印象派の画家たちに利用されるようになりました。
特に有名なのが、ルノワール (Auguste Renoir) で、「Le Déjeuner des canotiers」は、ここを舞台にして描かれたものです。 その他、モネ (Claude Monet)、シスレー (Alfred Sisley)、ドガ (Edgar Degas)、作家ではモーパッサン (Guy de Maupassant)がここを舞台に小説を書いています。(「La femme de Paul」) 

ここには9年ぶりに来ました。丸9年前に、同じ友人夫妻が証人となって区役所での結婚を終えた後に、車でここまで連れて来てくれたのです。 祝いの席として、このレストランに招待してくれました。当時のことは、昨日のことのように覚えています。
当時も、印象派によって有名になったレストランだとは聞かされていましたが、不勉強だったことが悔やまれます。知っていたら、ルノワールの絵のように、バルコニーでの食事をリクエストしたかもしれません。 自分の持っていた小さいブーケの花の色と、お祝いのピンクのシャンパンの色がよく合っていたのを思い出します。

 左の写真は、まるでゴルフ場のようなところですが、ここはMarly-le-Roi という場所で、パリの西、およそ15キロほどの所にあります。上記のレストランのある Chatou から車で10分ぐらい南下した位置です。
広々としているでしょう。
昔、ルイ14世が、ヴェルサイユ宮殿の他に、より 「intime」(家族、友人たちと寛げる場所) として使ったところの庭園です。(ヴェルサイユから北、5キロほどしか離れていません。)ですから、ここに呼ばれるということは、とても名誉なことだったということです。

見渡す限り芝生と森が広がっています。
そこにいた人々は、芝生の上に寝転がり、完全にリラックスして、どこまでも続く青空を楽しんでいる様子でした。熟睡している人たちもいました。

 右の池には、「Baignade Interdit 」と書かれた看板がありました。確かにそう注意書きをしなければ、皆こぞって水浴びに興じるところでしょう。深さは膝ぐらいまでだろうと推測されました。

日々の雑用から解放され、時間を気にせずに過ごすのがフランス人のバカンスのあり方ですが、つくづく贅沢だなぁと感じます。この空間の使い方も、日本の国土の2倍もないのに、やはり贅沢ですね。日本と違って平地が大部分を占めるからというのもありますが、やはり国民性の違いもあるように感じます。
こんな場所で、時には頭を空っぽにして心からリラックスすること。人間には必要なことだと思いませんか?

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