2016年12月4日日曜日

ルーブル、再び   Musée du Louvre à nouveau


再びルーブルへ行きました。
この日も私たち夫婦二人だけ。ちょっと寂しい気がしましたが、皆さんの予定とかみ合わなかったようです。

この絵は、有名なアヴィニョンのピエタです。
フランス絵画の部門に行くと、入り口から入ってすぐの所に設置されています。
待降節のこの時期にこの絵を最初にもってくるのはどうかと思いましたが、
キリストの誕生から、この十字架による死を迎える時というのは神のみ旨として定まっていたのですから、あながち季節外れとも言えないかな、と思い載せてみました。
二人のマリアの嘆きとヨハネが実に情感豊かに描かれています。
でもあれ、左端の人は誰だろう?と思うのですが、これはこの絵の寄贈者だそうです。この時代、寄贈者を絵の中に描くことはよくあったそうです。


ちょっと美術館の中の様子を載せてみます。

この日は日曜日で、人が多くいたのですが、館内に入るとこの通り、ひっそりとしています。
建物が大きいからと言えばそれまでですが、入り口の混雑ぶりからは想像できないほど、館内は森閑としているのがいつも不思議です。

上は磔刑図ですが、
普通の磔刑図と違うのは、背景に、当時のパリの様子が描かれていることで貴重なものとなっています。例えば左背景にはセーヌが流れ、その沿岸に、ルーブル宮とブルボン宮が見えますし、キリストの向かって右にはパリの守護聖人であるサン・ドゥニが描かれています。


このフランス絵画は、リシュリュー翼にあり、地上3階(日本式には4階)に位置しており、絵画展の階の窓から下を覗いたところを撮りました。ずっと以前、亡父がパリを来訪した折にじっくりと見て回った、ローマ時代の彫刻が置かれている箇所です。ちょっと懐かしいので載せてみます。
地上3階とはいえ、人の小ささから、かなり高い位置にあるのが分かります。


こちらも3階から撮りました。中庭です。向かって右の方角に、ピラミッドの入り口があります。
やはり普通の建物の3階よりはるかに高い位置にあることが分かりますね。


最後に、わりと好きな絵を載せます。
日本の人にも人気がある、17世紀前半に描かれた、のジョルジュ・ラトゥールの「いかさま師」です。ラトゥールは、人物の身振りや視線に細心の注意を払って描いたとされ、ダイヤのエースを隠し持っている若いいかさま師の傲慢さがよく表現されています。正面の女性の、疑いそうな目つきも面白いし、全員が動物に喩えられるという点も面白いと思います。
私は実はトランプゲームが好きで、若い頃結構楽しんだことを思い出しました。あぁ、また友人たちとやりたいものです。


所変わって、また家の近所のナシオン広場です。
今度はもみの木を、販売用に仕上げるための作業をしていたのでまた載せます。

 左のように、筒状の機会にもみの木を通すことによって、
網をかけ、すぼまった形にします。
今どこでも、店の前で売られているのは、
こうして網をくぐらせた状態にして立ててあります。
さすがもみの木の本場、工夫が凝らしてありますよね。
この手前では、若いお母さんが、小さい女の子につき従ってしゃがんでこの機械の説明をしていました。


先日、友人のコーラスの発表会があり、シャンゼリゼに行ってきました。
その時は夜の10時を回っていたので、当然イリュミネーションが点灯していて、
「今年のデザインは、このLEDになってから一番趣味がいいね!」と友人たちと語り合いました。

次回にご紹介します。






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