2016年12月24日土曜日

イヴに   à la veille de Noël


念願のシャンゼリゼの写真を載せます。
ですがこれは今月の初旬に撮ったもので、まだベルリンのテロが起きる前です。
あのテロ以来、パリは更に厳重体制となり、警戒を強めています。
改めて行こうと思っていたシャンゼリゼですが、今日、明日は差し控えようということになりました。
ついにドイツでもテロが発生し、犠牲者が出てしまいました。黙祷を捧げます。
また、無事にクリスマスが過ぎますようにと祈るばかりです。


という訳で、イヴも当日も、家で静かに過ごすことになりそうです。
でも昨夜は、親しい友人たちを招いて夜半過ぎまで楽しく過ごしました。
パリの家で人を招くのは久しぶりだったので、かなり段取りに手間取りましたが、友人たちの温かい参加に、心が癒されました。



こちらは、パリに駐在していたご夫妻から、結婚記念に戴いたものです。4つのロウソクの火の熱によって、くるくるとクレーシュ(中央の馬小屋)が回る仕組みになっています。
あまりに早く回るので、見ていると目が回ります。




ところで日本人留学生が、フランスの東部にあるブルゴーニュ地方の一都市、ブザンソンで行方不明という事件が起きましたね。未だ彼女の行方がわかっていないということですが、こちらのメディアでは、はっきりと殺人事件と位置づけています。もちろん、それなりの確証を得てのことなのでしょうが、日本のメディアとの違いを見せ付けられています。何らかの事件に巻き込まれた可能性もあるみたいです。
悲惨ですね。日本女性がまた標的になった、という感が否めません。日本にいると、海外での生活に、どんな危険が待ち構えているか、分かったつもりでも、本当には分かっていない、認識がどうしても甘くなってしまう、という典型例だと思います。彼女がとった行動への詳細な批判は避けますが、この事を教訓としてこちらに来る人は学んで欲しいと思います。せめてものそれが、彼女へのオマージュとなることでしょう。

イヴとはいえ、世界は悲惨な出来事に溢れているように感じますが、そんな中でもいかにして希望を失わずに生きて行くのかが問われているように思います。

「人は人。自分は自分。生きている以上、死ぬ時まで精一杯生きるしかない。」と、亡き父はよく言っていました。確かに、他人事としてやり過ごすことで、自分の日常を保っていく事に専念できるのですが、でもそこに、悲惨を想像し、自分のものとして考えてみるというステップも人間としては必要なのではないか、と思います。想像し、そうした人々と気持ちを分かち合ったり、時には連帯して何かの行動を起こすこと。そうしたことが、生きがいになるのではないでしょうか。

世界の貧困や病、欺瞞、そして悲惨のためにこの世に生まれてきたキリストのことに、少しでも想いを馳せることができたら、と思います。

そんな願いを反映するかのように、街はひっそりと静まり返っています。

もうそろそろ、聖夜のミサが始まります。。




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