2016年11月4日金曜日

晩秋


一日一日と、秋が終わりを告げ、冬の訪れを感じるこの頃です。
今朝の気温は7度。日中は晴れても12~14度程度の気温です。涼しいを通り越して、もちろん、寒い、という気温になりました。
前回取り上げた黄葉も見事ですが、アパルトマンの前の黄葉は、もう茶色の方が勝ってきました。

写真は先週末のモンソー公園です。
パリの南に位置し、目の前には Cité Universitaire (大学都市)のある、非常にアカデミックなカルチエです。大学都市には、世界各国の建物が、広い敷地に点在しているのですが、日本館ももちろんあります。そこでは四季折々の様々な催し物が行われており、日本文化を伝える絶好の機会になっています。以前カトリックセンターでも、1階にある部屋を借りて、講演会などを行ったことがありました。先日亡くなられた、森のイスキアの佐藤初女さんも、ここで講演をされました。


この公園は、ご覧の通り常緑樹も多く、青々とした緑が、肌寒い中でも生き生きとしています。
この木の幹が面白い形をしているので撮ったのですが、写真には写らなかった場所で、男の子が幹に腰をかけて携帯をいじっていました。
この写真奥には、ちょっとしたバラ園があって、葉をすべて落として短く刈られた幹だけが地表を覆っていました。バラは寒さには強い植物ですが、来年の春まで休眠ですね。


園内には、黄葉の他に、こうした黄色い実もなっていました。
柑橘類だと思うのですが、何なのか分かりませんでした。
レモンにしては形が丸いし、
金柑にしては黄色いのです。 
しかもこうした寒空の下でなる柑橘系の果物が実っていること自体、驚きでした。


こちらの並木道は、Denfert Rochereau (メトロの14番線とRERのB線が通るわりと大きい駅です)へと続く道で、散歩にはもってこいです。道の両側には美しい街並みが続いています。

 この階段の通りは Rue des Artistes。いわば芸術家たちの通り、という名に相応しく、アーティストたちのアトリエも立ち並んでいます。
夫の父は、パリに滞在中、この景色をモチーフにして絵を描きました。
写真左下、見えづらいですが、立派な格好をしたムッシューがゴミ箱をあさっています。パリらしい光景です。

前々回の投稿で、焼き栗のことを取り上げましたが、今回も載せてみます。

ここは Denfert Rochereau の駅から程近い、
Daguerre という通りの入り口です。
手前にあるカフェで一息入れて店を出た後にこの焼き栗やさんがいました。
今回は、焼き栗が良く見えるように写真を撮らせてもらいました。皮が真っ黒く焦げるまで焼くと、こうして口が開いて中の実が見えます。
大きな実を新聞紙をまるめて筒状にしたものにたっぷり入れて、これで5ユーロ。
少々高めですが、2人で食べて大満足の量です。
 

Daguerre について少し書くと、この通りは賑やかな商店街になっていて、特に日本人にとっては、新鮮な魚が手に入る魚屋があることで知られています。
パリで、生の新鮮な魚がスーパーで手に入ることは中々難しい、というか、ほとんど無理なので、ここには「今日は美味しい魚が食べたい!」とか、日本人のお客をもてなす時には必ずといっていいほどこの場所が候補に上がります。普段は、魚は缶詰か、冷凍食品店で手に入れることが多いです。

考えてみれば、この時期にパリにいるのはなんと4年ぶりです。
3年前に他界した父の祥月命日が近づいてきました。もう3年経つのかと思うと、その間の出来事が嘘のように遠く思えます。ここまで来るのに色々あった、、、。感慨深いです。

これからは、パリにいることの方が多くなりそうですが、それも未定です。
年末に近づくほど、日本が恋しくなるのを感じます。





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