2016年5月13日金曜日

友人と散歩


今日は、ちょっと年上の友人と、パリの中心部を散歩しました。
彼女はパリに来て40年近く、フランス人のご主人との間に生まれたお子さんももう立派な大人になっているような年代の方ですが、とても若々しく、笑顔の美しい方です。

さて今日のパリは、予報を大きく外れて午後から晴天となりました。
キツネの嫁入りのようなお天気雨がぱらつきましたが、すぐに青空に。
写真のカフェは、シテ島からサン・ルイ島へと渡ったすぐ後にあるカフェで、こんな風に、テラスは人で満員、ほんと、少しでも晴れるとみんな、カフェのテラスを陣取ります。そんな陽気な人々を見るのが大好きですね。本当はもっと至近距離で撮りたいところですが、失礼に当たるかな、とちょっと遠くから写しました。でもこっちの人は、カメラを向けるとさりげなくポーズを取るんで、またそれが楽しいし、絵になります。
夫は、あ、美人だな、と思って女性を見ると、その女性は必ず、自分が一番美しく見える角度で見返してくるとか。笑っちゃいますけど、そこまで行くと、人生楽しいですよね。


雨が少し降ったせいか、ちょっと煙ったように見えるセーヌ河です。
これはサン・ルイ島から、右岸へとわたる橋の上から撮りました。今日のセーヌ河の水の色は澄んでいました。


こちらは逆に、右岸からサン・ルイ島、そしてシテ島を振り返ったもの。
写真中央の尖塔は、もちろん、ノートルダム大聖堂のものです。


前後しますが、こちらは言わずと知れた、ノートルダム大聖堂の後姿。
この後姿が「優美」だ、ということは、もう定説になっていますが、私はむしろ、側面の方が好きですね。こんな風に、「優美」な姿を写真に収める人が絶えない広場です。

今回、この観光地に来て驚いたのが(もう、人がやっぱり少ない!ということはさておき)、日本で言うところの自撮棒を持っている人がたくさんいたこと。私も兄が、日本で買ってくれたのを持っていますが、夫に、「結構トラブルが起こってる」から止めろと言われて日本に置いてきたのですが、どうしてどうして、みんなこぞって自撮棒を持って写しまくっているではありませんか。中国人だけかと思いましたが、結構色んな人種が持っていました。


友人は、「久しぶりにノートルダムに来たわ~」と嬉しそうでした。
実際に住んでいる人って、あんまり観光地に行かないですからね。聖堂内ではミサが行われていたのか、入るのに並ばなくてはならず、行列ができていました。
人々の服装がラフなんで、そんなところも良いな~、と思っています。



最後に、友人とランチをしたレストランの近くにある公園を載せます。ここは、ノートルダムから道ひとつ隔てたところにある小さな庭園で、観光地で歩き疲れた体を休めるのにピッタリです。園内には随所にベンチが置かれ、お昼時だったので、スタンドで買ったサンドイッチをほうばっているカップルの姿もありました。    
中央に植えてある花は、私の大好きなハーブの一つ、ジギタリスです。フランス語では Digitale、英語ではフォックスグローブといい、美しい花をこのように釣鐘状に咲かせるのが特徴です。
結婚前にガーデニングにはまっていた頃、この花だけは育てられませんでした。大好きなんですが、毒があるということで、敬遠してしまったんですね。パリでこの花を見られるとは思いがけず、早速写真に収めました。


今日は、あの11月13日に起きたパリ同時多発事件からちょうど半年、ということで、駅の構内に置かれているフリーペーパーには大きく報じられていました。あのフランス史上初という、大きなテロから半年。。百人以上の死者を出したこの事件の爪痕はまだ生々しく、人々の心に大きな傷跡を残しました。レピュブリック広場にはたくさんの花束が置かれ、人々の祈る姿が絶えません。
「La vie continue, mais la peur reste présente」(生活は続いている、しかし恐怖は未だにある、の意) この言葉で締めくくられていました。

この場を借りて、改めて亡くなった人々のご冥福を祈りたいと思います。







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