2017年9月6日水曜日

新学期が始まりました  la rentrée scolaire

la vue du Pont Neuf ポンヌフからの眺め

朝晩めっきり涼しくなりました。朝、15度を切るようになると、さすがにちょっと肌寒く感じます。
日中も、写真では20度ちょっとの秋晴れですが、今日以降は20度を切る見込みです。ようやく、パリの秋らしい陽気になりそうです。

さて、今週の月曜から新年度を迎え、学校では子供たちの登下校が賑やかに始まりました。
私たちの住むアパルトマンの敷地のはす向かいに、幼稚園と小学校があるため、学校の始まる時間と終わる時間がはっきりと分かります。加えて敷地の向かいには、小さな公園もあるので、学校の引けた後、自宅に帰る前にひと遊びする子供たちでとても賑やかになります。

この新学期を向かえた学校において、マクロン政権が打ち出している様々な政策が物議を呼んでいます。一番は、貧しい地区における教育システムを、根本から改革して行こうとするもので、移民問題もからみ、子供たちの貧しさゆえの学校放棄をいかに未然に防ぐかが政策の中心となっています。
ここで細かい政策の内容まで述べませんが、例えば1クラスの子供の数を12人という従来の半数にしてクラスを二つに分け、教員も二人つけるというもの。一人ひとりの子供にしっかりと目を行き届かせるのが目的ですが、これには教員側の組合が、適用するための労働条件などに不満を示し、ストライキを予定しているとのことです。どっちを向いても厳しいこの懸案には、長い時間と忍耐力が必要なのでしょう。
また、週4日制の導入も見込まれており、半ドンだった水曜日を完全にお休みにするという政策で、これは保護者側からは割りと好意的に受け止められているようです。

やはりポンヌフからの眺め。右側がシテ島、左が右岸です。

ところで話題を変えます。

今年の夏は、夫がローマでの仕事でパリを不在にしているにも関わらず、日本に一時帰国しないでパリで一人留まった、という話を以前書きました。
自分が日本に帰らない代わりに、逆に日本から色々な友人が来てくれて、とても楽しい思いをしました。
パリに長く住む人々は、暑い暑い日本の夏には帰らず、涼しくなってから一時帰国します。私も今年からはそうするか、とも思いますが、夫が一年を通して長く休みがとれるのが夏だけで、今年のように仕事が入らなければ、やはり夏に帰ることになります。
とはいえ、今年のパリの夏は暑かった。「暑い夏は日本だけではない」という感じでしたので、来年はどうなるか分かりませんが、年々、暑くなる傾向は、どこにいても同じなのかもしれません。



写真は、パレ・ロワイヤルの庭園です。


この日(一昨日の月曜日)は、午後からこうして晴れ間が見え出し、気温も上がったせいか、庭園内には、人が多くいました。
まだバカンス気分も抜け切れない人々や旅行者たちも多く、パリは年間を通じて観光地なので、私自身もまた、旅行者気分で街を歩ける雰囲気なのです。




園内には、パステルカラーの花々が咲き乱れていました。

白い花は秋明菊。実家でも育てていました。
名前は菊ですが、菊の仲間ではなく、キンポウゲ科の植物だそうで、英名を、Japanese anemone、つまり日本のアネモネと言います。
こうして見てみると、カラースキームの取り方が絶妙で、よく計算されているのがわかります。




この庭園を囲むようにして回廊があり、そこに数軒カフェがあったのでそこの一つに友だちと入りました。

この友人は、パリのカフェでおしゃべりをするのが事の他好きな様子で、テラス席で楽しげにしていました。
私といえば、彼女のように、旅行者気分の無邪気さにはもう、到底なれませんが、いつの間にか慣れの中に寛ぎを見出せるようになっている自分を発見して、それはそれで楽しいものだ、と感じることができました。

chez le fleuriste de la rue St. Honoréサントノレ通りの花屋にて


これからはどんどん日が短くなって、秋の夜長となるでしょう。
そうしたらまた、編み物や刺繍などを再開したいと思っています。

それにしても、この腕の痛みは、いつ消えるのでしょうか?
やはり手芸は、腕が治ってからがいいのでしょうか?
大いに悩みます。。。






























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