2016年10月24日月曜日

未だ厳重体制のパリ、そして秋の夜長 



パリは、どんどん秋の深まりを強めています。
今朝は雨が降っているので、気温が緩んでいますが(11度)、普段は朝は8度前後、部屋の中の暖房が入っていても、少し厚着をしないと寒いです。 

写真は家の近くのナシオン広場の一部です。
昨日の朝撮ったものですが、日曜の朝ということで、人通りはまばらでした。
でも写真の中央の奥に、見えるでしょうか、軍人が4人います。彼らは、普段から3~4人組んで、パリ市内を循環しているのですが、やはり、フランスはまだ厳重な警戒態勢をとっているということで、彼らの姿を見るたびに緊張が走ります。迷彩服を着て、銃を持って歩いている様は、周囲に威圧感を与えます。でも日曜の早朝からご苦労様、とこの時は思いました。

パリは今、夜が明けるのが8時半過ぎと、日本の感覚でいくとかなり遅くなっていて、明けても大抵数時間は薄暗いままです。いよいよ、こうした季節がやってきた、という感じで私なんかは身構えてしまうのですが、まだ、日本の感覚が強く残っているからでしょうね。


よく日本で出版される本で、「日の出と共に起き、日の入りと共に眠る」のが健康に良い、というのを見かけますが、国が違えば、全く通用しない文面であることが分かります。そんなこと、パリにおいては全く不可能だからです。日の出を待たず、つまり外がまだ真っ暗なうちに起きなくてはなりませんし、会社や学校に行くのも、真っ暗な中、という事態にこの季節、来年の春以降まで続くからです。そもそも、夜が明けて、日が昇ると同時に朝日が輝くような、素晴らしい環境ではないのです。朝日を浴びて、体のスイッチをオンにする、ということも、パリではほとんど不可能です。
日の入りも、これは日本と同じく相当早くなりますし、パリでは秋の夜長を利用したナイトライフ(コンサートや観劇、カフェでのおしゃべりなど)を楽しまなかったら大人じゃない、ぐらいの文化があります。

あまり写真でご紹介するほどのことではないのですが、          先日、日本のカレーのルーを使ってカレーライスを作りました。

あえてメーカー名は書きませんが、純日本製のカレーのルーは、
パリのあちこちのお店で手に入ります。
大抵は日本食料品店の「京子」、あとは中国や韓国の食料品店で買えます。買えますが、「京子」とか他の日本のお店でと、他のアジアの国の店では値段が違います。他店ではひと箱4,5ユーロ、「京子」等ではもう少々高かったと思います。それにしてもひと箱、円にして500円ちょっとする計算になりますから、たかがカレーでその値段は高いと思いませんか?


ですからカレー(あくまで日本のルーだけを使ってつくるカレーですが)は、パリではとても贅沢なんです。ということで二人では食べきれないので、残りをカレーうどんにしてみました。うどんの汁としてだし汁をいれてのばしたものに、茹でた麺をと生卵をいれただけですが、絶品でした。

カレーうどんには思い出がありまして、よく結婚前、実家の近くのおそば屋さんで出前をとって食べたものです。私には二人の兄がいるのですが、兄たちもこのカレーうどんが大好物。火傷しそうに熱かった汁を思い出します。

写真に写っている一味唐辛子とラー油は日本から持ってきたもので、醤油差しはパリの日本文化会館で買いました。中身の醤油ももちろん、パリです。ただ、この器は、日本の実家から程近い、稲荷町のかっぱ橋道具街でひとめぼれして買ったもので、パリに持ってくるのに一苦労しました。割れないように手荷物にしたのですが、重い上にかさばるので腕が折れそうになりました。

そんな思いをして持ってきた日本の食器がパリにはたくさんあります。友人からの贈り物もあり、どれも大切にしています。


こちらはお芋のスープ。
フランスの芋(サツマイモ)は、なんと、中身がオレンジ色なのですよ。それを潰し、牛乳とブイヨンで溶いたものなのですが、このオレンジ色を見ると、反射的にカボチャ?と思ってしまいます。
夫はこのお芋が好きですが、私は日本のサツマイモの方が断然好きです。味と食感が今ひとつと思ってしまうのです。

秋の夜長。
夜食に温かいスープでもいかがですか?
(因みに上に振りかけているは、Herbes de Provence、プロヴァンスの、数種類のハーブを挽いて混ぜたものです。香りが抜群です。)


 



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