2016年4月28日木曜日

大好きなリュクサンブール公園

昨日、天候不順の中でも、夫と、
「散歩したいよね」と繰り出した、リュクサンブール公園の、マロニエの木です。

リュクサンブール公園の、南の入り口にある、大きなマロニエの木は、
今、こんな状態です。上の方は、四角に刈り込んであるので、下部だけ撮ってみました。
マロニエの木は、場所によってはもう、満開に近く咲いています。
ここは、なぜか、まだ花の陰も見えないぐらいですね。

平日とはいえ、春休みのバカンス中ということもあり、
普段より人は少なめでした。


パリには、いくつもの公園がありますが、
それぞれが緑豊かで特徴があるのですが、
個人的にはここ、リュクサンブール公園が一番好きだし、縁があります。
次にチュイルリーですが、リュクサンブールの方が、カルチエ・ラタンの中心にあるせいか、
アカデミックで、より親しみがある感じがします。

この公園の近くのカフェには、
もう百年以上前になりますが、島崎藤村がパリ滞在中に入り浸っていた、ということですし、
往年の大女優、高峰秀子さんが一年間滞在したホテルも、このすぐ近くでした。親日家のフランソワーズ・モレシャンさんの生家も、この近く。そう、彼女はインテリの出身なのですよ。
この公園周辺に住むには、代々の金持ちか、大学の教授クラスなど、よっぽどの縁がないと住めません。ここら辺に住む、ということは一つのステイタスですね。


この写真のときは、ご覧のような空。暗雲があったために、画面も暗くなりました。

写真では分かりづらいですが、
この時は、真っ赤なコートを着ている婦人に、たくさん会いました。少なくとも3人に出くわしました。
たまたま偶然なのか、はたまた、薄暗い日には、気分を明るくする真っ赤を着たくなるのかわかりませんが、「多いな~」と夫と話したものです。「さっちゃんもたまにはこういう色を着なよ」と横で言っていましたが。

でもこの空、なんかドラマチックに見えませんか?
まるで西洋絵画に出てくるような。。 ってここは本場ですね。


ここは公園の東側、サン・ミッシェル大通りの側になります。
私たちは、昼食ぬきだったので、公園前のクレープ屋で、甘いクレープを買って、
この景色を見ながらベンチに座って食べました。

写真 左の方に座っていた女性は、
ベンチに深く座り、頭を手でかかえてうつむいていました。深く絶望しているポーズ。
夫と二人して、しばし見入ってしまいました。


この時期にカメリア(椿)? と驚かれると思いますが、
そうなんです。気温の低さを証明していますね。

ここは、クロズリ・デ・リラ。
昔、19世紀ごろから、文学者や芸術家たちが集う場所であったレストランに植わっている椿です。これもリュクサンブール公園の南に位置しています。実存主義のサルトルやボーボワールも居場所にしていたそうで、そういったことも、もはや隔世の感がしますね。でもちゃんと現存しているところがパリだな~という感じです。

今回の投稿は、
自分たちの世代でさえ、古くて知らないことをちょっとだけ書いてみました。

パリは、連日冬のような気温。
でも考えてみたら、パリは一年を通して寒さ対策が必要な土地だ、と思い出しました。
そう思えば、慣れることが肝心ですね。






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