2015年12月7日月曜日

ようこそ福島へ! ~心ある人に向けて~


先日、また東京に行ってきました。ここの所野暮用がありまして、ちょくちょく上京しています。

ここは福島駅のホームの一つです。ここから東京行きの新幹線に乗るわけですが、
もちろん、反対に、北、特に仙台や盛岡、そして山形方面の新幹線も発着します。
そこでこんな出迎えに遭遇しました。
「ようこそ福島へ」
目の前には、北へ向かう新幹線が止まっていました。
写真だと分かりづらいですが、
手前の女性は大きな仮装用の白い手袋をしています。そして真ん中には、両手を上げて、巨大な(そう、まるでディズニーのミッキーがしているような)手袋をして歓待しています。

「これは!」と思い、すかさずパチリ。見ると向こうでも白人のおじさんが嬉しそうにやっぱり写真を撮っていました。「ふくしま」と平仮名にしたのは、外国人でも分かるように、かな、と思ったりして。

でもこの光景を見て、つくづく、涙が出ましたね。だって一生懸命ですよ、福島の人は。

以前、パリにいた頃、「風評被害」という言葉を目にして、「風評被害」と言ったってねぇ、と思っていましたが、今では分かります。福島の人たちが、どんなにがんばって、農作物や牛乳などを作っているか。

私が兄のことで福島に住むようになってから3ヵ月半ぐらいが経ちますが(あ、でもまだそれだけなんですね)、毎日のように福島テレビを見ていて、深く考えさせられています。
本当に、福島の人たちは犠牲者、被害者なんだ、と。

朝晩のニュース番組では、天気予報の終わりにその日の放射線量の値が発表されます。
沿岸部はいつも内陸に比べると高い値ですが、
ここ福島市でも、沿岸部と変わらない日も多く、兄もわたしも、完全に被曝していると思われます。
空気はもちろんですが、朝晩浴びるシャワーだってそうだし、福島県産の食べ物を食べている訳ですから、内部被曝ももちろん、その程度は知らずともしていると思います。

そう思うと、不思議と連帯の気持ちが生まれますね。

もちろん、ここ福島でも、ちょっとしたいやな目、というのには逢いますが、頻度は東京より少ないです。以前書いたように、お隣さんからはお夕飯の御すそわけをいただいたりして人情が残っています。そう、東京の実家(下町)のような雰囲気。

「今度から、福島のこと悪く言ったら承知しないからね!」などと息巻いたりして。


東京へ向かう新幹線の中で、駅弁を食べるのが趣味の私ですが、
こちらは宮城県松島のお弁当。牡蠣のお弁当ですね。
三陸沖の生ワカメも、よくスーパーで買って食べていますが、本当に美味しいですよ。


一体自分は誰と連帯するのか?
ここ日本でも常に考えていることです。


アパートの近所で椿が咲いていました。ちょっと前に撮ったものなので、もう散っていると思いますが、冬の花の代表ですよね。うちにも、50年以上毎年咲いていた椿があったなぁ、と思い出します。。


さて、二週間後に夫が羽田に降り立ちます。
彼にとって日本の年末は10年ぶりぐらい。心待ちにしているのがよく分かります。
お正月は二人で、福島で過ごします。年明けのお参りはどこの神社に行けばいいのかしら?
今から調べま~す!



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