2017年4月15日土曜日

ソー公園  Parc de Sceaux


昨日、親しい友人たちと、パリ南郊外にある「ソー公園」の桜の花見に行って来ました。
ここは知る人ぞ知る、日本の桜が植わっている庭園として、パリに住む日本人の間では人気のスポットです。園には白とピンクの桜に分かれており、白い方は、もうほとんど葉桜状態で花見をしている人も少なく、ひっそりとしていましたが、ここピンク色の方は、盛りを過ぎているとはいえ、大勢の花見客で賑わっていました。明日の復活祭当日の日曜日や、翌日のLundi de Pâques (復活祭の翌日は祝日で休みです)は、パリに住む日本人の団体が訪れるという情報で、さぞ賑やかになるだろうと思われます。日本人が桜の下で宴会をして楽しむということは、もう既に市民権を得ているようです。


こちらは、ソー公園という名前のついた駅から、住宅地を抜けて、最初に辿り着く門からの眺めです。こうした、木もわずかしか植わっていない、芝生だけの広々とした空間は、日本では考えられないぐらい贅沢なことですね。芝生でのんびり、何にもしないで一人で、あるいは友人や恋人、家族で楽しむ。心の余裕がないと出来ないことかもしれません。


庭園内は、高低さを利用して造られており、ここは園内でも一番高いところに位置しています。
 この庭園は、もとはルイ14世の時代に造られたものですが、フランス革命によって一時は全て破壊されたそうです。その後の紆余曲折を経て、一般市民に公開されるまでに至ったのが、1925年ということです。 まだ日は浅いのですね。


こちらが、ソー城。今回は中に入りませんでしたが、一部イル・ド・フランス美術館としても公開されています。このソー公園を造った、ル・ノートルやル・ブラン(共に、ベルサイユ宮殿の造園や内装を手がけた当代随一の芸術家)が雇われており、太陽王と言われたルイ14世も、その豪華さに感嘆したそうです。その様子が少し垣間見られるようなお城です。


とにかく200ヘクタール以上の広さをもつ庭園ですから、広いこと広いこと。高低さもあるので、軽い散歩でも立派な運動、上天気ということもあって、うっすらと汗をかいてしまいました。


こうしたポプラ並木も、とてもフランス的ですね。日本だと北海道あたりで見られるかもしれません。



これ、見えますか?
拡大写真が右なのですが、
広~い芝生の真ん中に、ブルーの空気ベッドというんでしょうか、それを置いて、のんびりと寝そべって日光浴をしているのです。女性か男性かはわかりません。でも良いと思いませんか?大自然に囲まれて、新鮮な空気の中、まっさらな日の光を浴びて寝転がる。これ以上の贅沢があるでしょうか。
パリでの刺激の強い日常から離れて、一切から遠く、自然と一体化すること。人間には絶対に必要な気がします。


木々がいっせいに芽吹いている様子は、本当に春の到来を思わせます。
日本からパリにもどってちょうど3週間。またこちらでの生活に足が付いてきました。

明日はいよいよ復活祭。
その前夜である今晩は、復活徹夜祭として夜通しそれを祝います。洗礼式ももちろん行われます。
考えてみたら、復活祭にパリにいるのも久しぶり。友人たちと楽しみたいと思います。

少し早いですが、ご復活、おめでとうございます!!




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