2018年8月8日水曜日

残暑お見舞い申し上げます 〜 オペラ街のラーメン店について

Café Le Jokey カトリックセンターの近所のカフェ
残暑お見舞い申し上げます。
日本は台風13号の接近で大変な最中だと思いますが、パリは昨晩から一気に気温が下がって、冷ややかな朝を迎えています。日中も最高気温が27度の予報で、日差しはあっても風は涼しくなっています。明日は久しぶりに雨になるそうで、このことからも、何か日本の気候と連動しているような不思議さを覚えています。

夏は暑いのは当たり前、とはいえ、このところのパリの気温は連日35度近くとなり、日本の家では普通にあるクーラーがないアパルトマンでは、暑さをしのぐのは扇風機。ないよりは全然ましですが、暑さから解放されることはありませんでした。「クーラーがないから大変だよ〜」と日本に住んでいる友人に言うと、「でも湿気がないでしょう?」と返されるのですが、いえいえ、「Il fait lourd !」といって、蒸し暑さもあるのです。lourd は、重い、という意味の形容詞ですが、 天気が重苦しい、うっとうしい、という意味にも転じます。

暑さが続くと、サッパリとした麺が食べたくなりますね。
写真は例によって夫が用意してくれました。

こちらは汁なし担々麺。
なんだか料理は夫が担当のような感じですが、少なくとも麺類は夫が作ってくれることが多いです(*^_^*)

麺といえば、このところ熱々のラーメンを食べに行く機会が多かったので、そのことについて少しコメントしたいと思います。
ラーメン業界に詳しい人なら、パリのオペラ街(通称、日本人街と言われています)では、昨今、日本現地からのラーメン店がぞくぞくと出店していて、ラーメンの激戦区になっていることはご存知かと思います。古くからあるお店に加えて、新しく参入して来たラーメン店は、日本各地からのものですが、私は自分のブログにはお店の固有名詞を載せることはしないと決めているので(例外はあります。特に褒める場合は。)今回も書きませんが、先日行った、大阪の塩ラーメン専門店にはがっかりしました。

私は、飲食店のお店の評価をするときは、味はもちろんのことですが、店員の接客態度や、それに伴うお店全体の雰囲気をとても気にします。パリでは、文化の違いと多人種ということで、きめこまやかなサービスというものを当てにすることが不可能なのですが、その反動といいますか、日本のお店でならそれを味わえるのではという期待が、日本本土からの出店にはある訳です。そして昨今の日本からのラーメン店では、それが実際に味わえます。日本の企業とはいえ、現地の人間を雇うことがあるので、日本のお店でも肌の色がさまざまなフランス人が料理や接客を担当します。私たち夫婦の一番のお気に入りのラーメン店は、生粋のフランス人たちが、入店早々に、「らっしゃい ! 」と威勢の良い声で出迎えてくれます。初めてその待遇を受けた時には、涙が出るほど感動しました。「あ〜、日本に帰らずして日本を味わえた ! 」と。

ところが先日行った、出店したばかりのその大阪の塩ラーメン専門店(これだけ書けばどこかすぐに分かってしまいますが)は、味はともかく、接客がなっていなかった。あまり詳しい点に及んでまで批判することは控えますが、給仕の女性自身は感じが良かったのですが、店内の雰囲気がよそよそしい感じがしたのです。
それから味も、塩味だけのラーメンで勝負するということに、こだわりが強すぎると思いました。醤油や味噌など、日本の伝統的な発酵食品を使わないと、「まずくはないけど、食べた気がしない。」と思いますし、塩ラーメンは、家でインスタントで作ってもその味出せるよ、ということになります。
そのラーメン店を後にして(店内からの、「ありがとうございました ! 」という日本語の声なし。)、もう二度と来ないな、と思いました。たかがラーメン店で、あそこまでの気取り(内装、接客態度)を誇示するお店にパリでは初めて出会いました。

そしてもっと言うなら、たかが、といえどもラーメン一杯、最低でも15ユーロ(円に換算して1,800円ぐらい)、その他餃子やビールを頼んだら二人でも50ユーロ(同じく、7,000円近く)するんですから、大人しく看過するなんてことは出来ません。ラーメン店で、人はまず何を欲しているのか ?   そこら辺を、「花の都パリ」に踊らされてあぁ、勘違いしてもらっては困るのです。

Gare de Lyon パリのリヨン駅
パリはバカンスも中盤。7月の休みを取った人たちと入れ替わるようにして、8月もパリを起点とする大きな駅では家族連れが跡を絶ちません。

そして今日を境にして、全般的に気温が下がる見込みですが、まだまだ夏の太陽は健在です。これからパリに来る方々も、夏の陽気を楽しめることでしょう !
Bonnes vacances !  et  bon voyage !






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