2014年5月12日月曜日
苺 Les fraises
スペイン産の苺です。
もう5月なので、季節外れと思われるかもしれませんが、南国スペインから輸送されてきたものなので、今が盛りです。この1箱およそ1キロで、2,5ユーロぐらい。日本円だと300円ちょっとでしょうか。安いだけでなく、味もまぁ、合格ラインです。柔らかいですし。
こちらの苺は、フランス産の旬のものが一番美味しくてその代わり高いのですが、それに比べると大味、という感じは否めません。フランスの農家も、周辺諸国や旧植民地からの輸入物で、かなりの打撃を受けているそうですが。でも関税などの調整で、農業国であることの誇りを保っています。
それにしてもこの苺の安さには驚いています。
上の写真は、中華街のお菓子屋さんで撮ったものです。
表通りに面したガラスのショーケースを写したのですが、もう閉店間際で、片付けている最中ということもあり、照明の当たり具合が今一つですみません。でも、このケーキたちを見て、撮らずにはいられませんでした。買って食べたことはないのですが、このケーキたちは、昔ながらのバターケーキ。懐かしいですよね。日本でも、小さいころは生クリームのケーキは上等でしたので、このバターケーキを食べたものです。そうですね、小学校低学年ぐらいまで、日本はそんな感じだったと思います。大体1970年代前半。それが、中国ではまだその段階なのですね。
でもここの中華街、パリの13区で、通称チャイナタウンと呼ばれていますが、夫とよく、日本の食材を買い出しに来ます。
日本のうどんやソバ、ラーメンといった麺類はもちろん、しょう油、料理酒、みりん、味噌等の調味料も手に入ります。韓国産のものも沢山あって、そちらを買うこともあります。パリにいながらにして日本料理を食べられるのは、本当に有難いことだと思っています。
こちらは家の近所、例のお気に入りのパン屋がある大通りです。道幅がシャンゼリゼぐらいあるので、歩道の幅も大きいです。そこに、ピンクのマロニエが植わっていたので撮りました。夫の説明によると、ピンク色の花のマロニエの木が、白いのより小さいのは、後から植え付けているからだとか。白のマロニエは、病害虫にかかりやすいので、ピンク色を多くしようという政府の計画なんだそうです。ピンク色より白い花の方が弱い、というのは、園芸を好んでいる人にとってはよく知られている事実ですよね。バラでも、白系のものは、他の色より手入れが大変だと記憶しています。
このピンクのマロニエのある大通りをちょっと入ったところに、毎週ミサにあずかる地元の教会があります。
その前庭に、バラが咲き始めました。
東京の実家で育てているのと同じ品種のバラがあったので撮ってみました。ピエール・ド・ロンサールという大型のつるバラです。実家のバラは、お隣さんが面倒を見てくれているので、今年も無事、咲いているようです。時々どんな様子か、写真を送ってくれます。有難いです。
今回は、旬を外れた苺をご紹介しましたが、パリでは、「旬」という感覚が、日本ほど強くはないように感じます。日本とてその傾向にあると思いますが、パリは世界中から食べ物が輸入されているので、年中同じものが、地産を異にしてスーパーに並びます。その顕著な例が、オレンジでしょうか。フランスが真冬でも、南のオーストラリアからの輸入の美味しいオレンジが並びます。女優であり作家でもある壇ふみさんは、1年を通して、この生のオレンジを絞ったものを毎朝飲んでいるらしいですが、日本でも同じ状況なのかもしれません。味が季節によって微妙に違う描写を本でされていました。
食にまつわる話はきりがありませんが、人がどんなものを食べているのか、興味津々なのは、私だけではないと信じて、これからもブログに食べ物や料理の写真、載せます。
では次回をお楽しみに!
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