あまり実感はありませんが、結婚10年目を迎えました。
私たちの結婚は、フランスの法律に則ってパリで挙げたので、まずパリの区役所で挙げ、その半年後ぐらいに教会で挙げました。夫は日本人ですがフランス国籍なので、国際結婚ということになっています。区役所で挙げれば、それはすでに正式に結婚したことになるのですが、私たちの場合はキリスト教徒でもあるので、9月に教会でも挙げたわけです。キリスト教徒としては、教会で挙げる結婚が正式な結婚ということになります。神様のまえで宣誓し、祝福を受けるので。
写真は、地元でも1、2位を争うほど美味しいケーキやさんのガラスケースの様子です。私たちには子供がいないので、つい、こうしたものに愛着をもってしまいます。
上の写真は、Pâte d'amande といって、日本語ではマジパン。よくケーキの上の飾りとして使いますよね。作り方は、詳しくないのですが、アーモンドの粉を卵や牛乳をいれてよく練って作るのだと思います。写真の表示には、「手作り Fait (à la) main 」とありますね。 左、下、ともに同じショーケースに並んでいたお菓子類です。 復活祭がまじかに迫ってきてもいるので、卵や魚の形をしたチョコレートをパリのショーウィンドーのあちこちで見かけます。
日本語ではイースターと英語を採用していますが、フランス語ではパーク (Pâques) 、ユダヤ教でも過ぎ越しの祭りと言われるように、過ぎる、通過する、(Passer, Passage)という意味があります。今回は結婚記念日なので、復活祭のことはまたその時にご説明しますが、キリスト教徒としては、まさにこの過ぎ越しの祭り、つまりキリストが十字架の苦しみを経て、復活にいたるその時を待つこの時期こそが、1年で最も重量な時となっています。 卵は、なんとなく、「誕生」を意味するものとして理解できると思うのですが、なんで魚なんだと思いますか? それは、聖書の中でも触れているように、魚はキリストの象徴の1つなんです。説明をし出すとながくなるので端折ります(復活祭の時に触れます)が、直接関係ないとはいえ、「2匹の魚と5つのパン」は、キリストが飢えた5千人を前にして行う奇跡のしるしとなっています。
昨日、この植木鉢に植えた記念として載せます。今後どう育つか、こうご期待!です。
結婚10年を迎えて、ですが。
同級生には、「まだ10年?うちはもう20年だよ。」と言われ、そうだよなぁ、と思います。普通に20代後半ぐらいに結婚していればもう20年にはなるだろうし、子供がいれば、大学生になっていてもおかしくありません。それを思うと、かなり複雑な気分になります。
ですが、人は人、自分たちは自分たちですから(笑)、晩婚だったこと、子供ができなかったことを気に病んではいません。むしろ、子供がいなくても夫婦仲がよくて(子供がいて仲が良いのがもちろん最高なんですが)、お互い2人きりになると童心に帰れることが、何より2人にとっての心の安らぎとなっています。子供がいないと、自分たちが年取ることにも鈍感だし、いつまでも自分たち自身が子供でいられるんですね。いい意味でも悪い意味でも。でもこの海外の厳しい環境の中では、そういうことって、結構大切なように思います。でないと、身も心も一杯々になってしまいますからね。
最後に、昨日、2人で散歩の途中に見つけた「変なもの」です。
これを2人で発見した時はもう、嬉しくて嬉しくてはしゃいでしまいました。写真だと何だかわかりづらいですが、直に見ると「トカゲ?!」とか思いましたが、伝説の龍だそうです。気持ち悪いやらとぼけてて可愛いやら。日本語でもサラマンダーでわかるでしょうか。とにかく雲1つない青空に、壁にへばりついた様子が面白かったです。
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