一昨日の日曜の夕方、無事、パリのドゴール空港に降り立ちました。夫と友人が出迎えてくれ、2人の笑顔に元気を取り戻しました。
飛行機は大韓航空。中々良かったです。特にソウルからパリへ乗り継いだ飛行機は、エコノミーなのに座席にゆとりがあり、窮屈な思いをあまりしないで済みました。客室乗務員の笑顔の対応も良かったし、食事(ビビンバやプルコギ)は美味しいのは当たり前にしても、コーヒーが抜群に美味しかった。意外ですよね。フライト中に、名の通ったカフェの、出来立てのコーヒーのような味わいで、何杯もおかわりをしたくなりました。これならまた、大韓航空を使っても良いかな、という感じ。さて、5か月ぶりのパリですが、そんな私をパリはどう迎えてくれるのか - な~んて大げさな気持ちもありました。
一夜明けての月曜と同じぐらいの素晴らしい陽気だった今日、15日の火曜日ですが、更新している今、6時半でも真昼間のような明るさ。写真は、大体午後の1時過ぎぐらいです。場所は知っての通り、チュイルリー公園。パリの最初の用事が、オペラ座界隈での両替だったので、そのついでに寄りました。
晴天とはいえ、気温は14度ぐらい。肌寒いので、人々の服装は、まだ着込んでいる人が多かったです。夏になるとここは、もう海水浴場かというぐらい、皆、露出を楽しむ場でもあります。真ん中向こうに見えるのがコンコルド広場のオベリスクです。
ここチュイルリーは、マロニエが多く植わっていることでも有名ですが、今、マロニエの花はこんな感じです。あまりに日差しが強いので、写真がうまく撮れていませんが、感じ、わかるでしょうか。5分咲きぐらいでしょうか。どっしりとした大きな葉の間に、にょきにょきと上に向かって咲き始めています。このどっしり感、ふさふさとしていながら存在感のある葉と、満開になると人の顔よりも大きくなる花の大きさと、何もかもがスケールの大きいこのマロニエ、大好きな木です。
パリって、ちょっとした用事で出かけるだけで、すぐにあっという間に1万歩ぐらい歩いてしまいます。しっかりとした造りの靴を履いていないと、足が痛くなります。
あまりダラダラと書いても、まだ旅の疲れが残っているので早めに切り上げますが、最後にパリらしい街角を紹介します。 かの有名なサントノレ通り。1ブロック先には、サン・ロック教会がある界隈です。もう少しアップが良かったのですが、まだ遠慮があるせいか、遠目に人気のカフェを撮ってみました。
そういえば今、カフェのボーイさんのこと、もうギャルソン(Garçon) と呼んではいけないのだそうな。昔はそうした映画の名前もあったぐらいで、「ギャルソン!」と呼ぶことは普通のことでしたが、今は、軽いイメージがあって失礼ということで、「ムッシュー!」と呼ぶのが当たり前となりました。確か私が初めてフランスの地を踏んだ、1980年代後半では、まだギャルソンと呼んでいましたね。こんな変化も面白いものです。
さっきの言葉に戻りますが ― 5か月ぶりのパリですが、何というか、父がこの世界からいなくなった後のパリなんだ、という思いですね。 以前はパリに戻れば当然、父は日本のあの実家にいた訳ですが、今はもういません。もっと言えば、パリに来れば、父の存在はなくなっていたのですが、遠く離れた日本にはいた訳です。その違いは本当に大きいと思いました。もう、あの実家に電話をしても、誰も受話器を取る人はいないわけです。。
人が死ぬ、あの父が死ぬということは、こういうことなんだ、と改めて思いました。
そんな、この世から父がいなくなった世界、さらにパリに来て思うのは、何と言いますか、今までのこだわりがすっかり消えてなくなっていました。何のこだわりもなく、人々が存在しているのを眺めている感じです。良いのか悪いのか。とにかく、全てのこだわりがなくなっていました。ただ人々は忙しく存在しているのを感じます。
そして思うのは、「さて、自分は何を成し遂げるためにここにいるんだろう?」ということですね。
長くなると疲れるのでこの辺で。
読んでいただいてありがとうございます。
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