2016年10月17日月曜日

肌と髪のお手入れについて 興味のある方に


今回は、日頃から実践している肌と髪のお手入れについて、お話したいと思います。

まずは、ちょっとレアというか、逆に今更?という観もあることですが、
知っている人は知っている、「湯シャン」について、私なりの実感を書きたいと思います。

その前に、ここパリ・フランスでは、日本とは水が違う、という前提があることを留意していただきたいと思います。普通にシャンプーをしても、日本ほどあわ立たない、ということです。
それで、カッコつきですが、「髪に良い」とされる湯シャン。つまりお湯だけで髪の毛を洗う方法ですが、結論から言うと、現代人にはお勧めできません。
何故か?昔とは空気が違うからです。少なくとも先進国において、お湯だけでは髪の汚れ、正確に言えば頭皮の汚れは落ちません。

以前、もう4~5年は前になりますが、湯シャンをパリで実行したことがあって(それが初挑戦だったのですが)、ひと月で挫折しました。今回は、なんと1週間で挫折。前回とくらべて、年をとったこともあって、意識がより行くようになったためだと思いますが、何がダメって、あの頭皮のべた付きに耐えられないのです。
たった1週間程度でも、頭皮のべた付きは、いくら湯シャンの前にブラッシングしても取れるわけはなく、子供のころからシャンプーをしてきた人間にとって、お湯だけ、というのは無理があります。
シャンプーに含まれる成分が、地肌を痛め、ひいてはすすぐ時に顔にかかるから顔の肌にも悪影響する、ということですが、私の場合は、そういう目に合っていませんし、地肌を痛めるといっても、洗っている最中の爽快感、もちろん、洗った後の清々しさには代えられません。

結論から言うと、湯シャンは、少なくともきちんとした社会生活を送っている人間には不向き、と思われます。ここで引きこもり、という言葉を使ってよければ、(以前それに似た状態を私も経験していますが)引きこもりをしているぐらいじゃないと、実践できない、ということです。
念のため言うと、私は油性の肌質ではなく、普通肌です。それで、1週間シャンプーを使わないだけであれだけべた付き、表に出るのが困難、つまり頭皮がべた付いているから、頭のてっぺんがべたっとして、見た目にも影響してくるのです。どうやってもフワッとはなりませんから。

別に湯シャンを目の敵にしている訳でもありませんが、(うまく行っている人がうらやましいぐらいですが) あのべた付きに、3ヶ月から半年我慢すると、嘘のように髪質が変わってべた付きもなくなる、というのが、ちょっと信じられない気もしますし、実際、その期間、べた付きを我慢する、というのが、かなり無理があるのではないか、と思われます。
もう少し書くと、髪の毛というのは、自分の体から出る油分だけではなく、自分のいる環境(うちでも外でも)から受ける、つまり空気ですね、その空気に含まれる汚れ、匂いも吸うものなんです。なので、頭皮のべた付きがなくなっても、その汚れ、匂いは防ぎようがありません。
私には無理でした。


それから、肌(顔・体をふくめて)を石鹸で洗わずお湯洗い、そしてその後、何もつけない、というのも、私には無理でした。
私は、およそ10年ぐらい前から、つまりパリ生活を始めて3年ぐらいしてから化粧をしなくなりました。つまり、すっぴんで過ごすようになったのです。日本にいると、優秀な化粧品がありますし、使っていて楽しいアイテムがたくさんあるからそれらを全部使わない、というのは困難だし寂しい感じがしますが、ここパリでは、すっぴんが通用します。最初はとても人前に出せないほどの肌でしたが、パリにいると、色々な肌の色の人がいるので全く気にならないんですね。よくパリの日本人からは「顔色悪いね」とは言われましたが.... 
そうした、すっぴんが当たり前となった肌で、お湯洗いに挑戦したのですが、
やはりシャンプーを使わないで頭を洗うのと一緒で、お湯だけ当てても全然すっきりしません。
頭皮や髪の毛ほど肌は汚れませんが、やはり石鹸で、しかも体の場合は垢すりのようなものを使って、キュッッキュと洗うのが好きですね。顔は手で洗いますが、でもしっかり石鹸を手のひらで泡立てて、ゆっくりと二度洗いします。お化粧をしていなくても、石鹸での二度洗いが好きです。
先ほど油性の肌ではないと書きましたが、それでもTゾーンは多少油分が出ますから二度洗いしないとすっきりしません。むしろ、それは石鹸洗いの特性でもあると思います。漫然と使っていると、すっきり感は出ません。意識してゆっくり丁寧に洗う。そうして初めてすっきりとします。しかも石鹸はBIOで有名なメーカーのものを使っています。

肌断食といって、顔を洗った後何もつけない方法がありますが、
これは1週間に一回程度実践しています。自分の肌の力を回復させるためですが、
これも年齢によるでしょう。50才を過ぎたら、よっぽどじゃない限り乾燥で悩むことになると思います。
年齢で思い出したのですが、亡父は、何かで読んだのか見たのかして、
「年をとったら肌を洗いすぎるのは良くないらしいよ」と言っていました。当時父は80才前後だったと思います。確かに高齢になると、体から出る油分というかホルモンはかなり減少するでしょうから、この説は当たっていると思われます。自分がその年になった時にそうするかは分かりませんが、父はその代わり朝晩とゆっくり湯船に使っていましたし、湯上りに日本酒をつけていましたから、いつまでも若々しい、つやつやとした肌でした。


今回は、美容談義(というほどでもありませんが)となりました。
何かの参考になれば、と思います。




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