2015年5月24日日曜日

下町散策 そしてマカロニグラタン


誰の肖像かわかりませんが、なかなか渋い絵を載せてみました。

ここは、パリでも東に位置する下町、
わたしが夫と住むところもパリの東なのですが、
ここに比べると下町とは言えない位、ここは下町のメッカ、メニルモンタンです。
20区のちょうど真ん中の西辺りに位置していて、
坂の多いところでもあります。

チャイナタウンと呼ばれる中華街、ベルヴィルは隣の駅、もう少し北にあります。
ベルヴィルといえばエディット・ピアフの生地。
以前はパリに属していなかった、労働者の街です。

「おぉ、渋いなぁ」と感心してカメラを構えていると、
すぐ後ろのユダヤ人が経営する店から、
「元気か?」などと親しげに話しかけられたりして。
明らかに同じ黒髪をした東洋人に対しての親しみの情が感じられました。

下町といえば、
私も東京の下町生まれの下町育ち。
でも都心の下町なんで、高層建築が多いところでもあります。
古きよき日本、という風情は、近所の人たちの間での交流で残っている程度ですね。

さて、東京の実家は、ついに、まっさらな更地になってしまいました。
ついに、跡形もなくなってしまいました。。
親切な解体業者さんが、
壊れていく様子を、丁寧に写真におさめて、逐一メールに添付して送ってくれたので、
あたかもそこに居合わせているかのように様子が分かるのです。


さて話は変わって。

この間、時間があったのでマカロニグラタンをつくってみました。
日本から持ってきた、
「男子が泣いて喜ぶ料理」という中の(なんでそこまで媚なくちゃなんないんだ?と思いつつ)
メニューの一つが、このマカロニグラタンでした。

なんでも、カレーやハンバーグ、カツ丼、ラーメンなどのほかに、
「時々無性に食べたくなる料理」の一つだそう。
本当かな~?
まぁでもそうかもね、と思いながら作りました。

フランスは、鶏肉といえば骨付きしか売っていませんから(ささみ以外)、
自分でさばくところから始まります。
自分でさばいていると、「あぁ、本当にこの鳥は生きていたんだなぁ」というのがリアルに分かりますし、動物を殺傷している、という気になります。
欧米人が、日本人からみると理解に苦しむぐらい、動物愛護、ベジタリアンに走っているのが、本当に理解できますね。

ともかく、、、
さばいた鶏肉とマカロニ、刻んだ玉ねぎにバター、ホワイトソース、そして仕上げには、今が旬のグリーンアスパラガス一束をのせて、
その上にたっぷりととろけるチーズをちらし(これはこちらでも売っている定番です)、じっくりと焦げ目がつくまで焼きました。

夫には、
「うん、とっても美味しいけど。。」
「美味しいけど何?」
「うん、でもさ~、こんな凝った料理をチャカチャカつくるようなタイプじゃないでしょ?」と
はっきり言われてしまった!「時間がもったいない!」とも。

そうか。。やはりね。。
料理をつくるのは仕事の一部だとしても、
時間をかけて凝った料理をつくる必要は全くないんだな、と実感した次第です。

泣いて喜んではくれなくても、
それ以上に含蓄のある言葉(?)を言ってくれる夫でした。

夫の指摘は正しい!!と、
さらに料理をつくる手間をかけないことを決意しました!^^









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