前回、義兄の作品を見るために初めて訪れた、国立新美術館へ、昨日も行ってきました。
大学時代の同級生がアルバイトをしているためと、
今行われているチューリッヒ美術館展で手に入れたいものがあったためでした。
この日はとてもよく晴れて、ご覧の通りの快晴。この青空に、超近代的な建物が良く調和していました。
うちから行くと、大江戸線で一本なのですが(六本木下車)、最寄りの駅は乃木坂になります。
千代田線ですが、湯島までバスで行く、という手もあります。母の実家が本郷で、湯島を経由するバスに乗り慣れているので。
ともかく六本木の駅から、細い路地(道案内の人に、「近道だよ!」と教えられました。)を通って、突き当たって左の方面に、このような全景を見せてくれます。
前回一緒に見学した友人のご主人が、この美術館の設計・建築に関わったということで、一見、何の縁もないような土地も、ひょんなところから縁というものが生まれるものだ、と感心します。
こちらはエントランスから入った景色。
前回は夕方から夜の来店だったのでよくわかりませんでしたが、真昼の下での建造物の美しさを堪能しました。(向かって左手に、石のしゃれたベンチが並んでいるので、そこでしばし休憩しました。) 写真の奥に、建物に入るための入り口が再びあります。
建物の1階にある、Coquille (コキーユ、貝殻、という意味)の
カフェで、友人とランチをしました。
日の光が燦々と入る窓際から、
外のテラスへと移動しての、
開放感あふれるランチとなりました。
(幸い、外のテラスのテーブルが1つ空いていたのです。)
ここで感じたのは、皆さん、とてもおしゃれで、
でも気楽な感じでおしゃべりを楽しんでいる様子です。
来ている人たちが、やはり「特別な場所に来ている」という意識もあるのか、とても洗練されたような、おしゃれな雰囲気です。
「大人として、心からリラックスして、芸術を楽しむ」といった感じでしょうか。
もちろん、芸術家肌の、気骨のあるような感じの男性もちらほらいました。
これ、何だかわかります?
そう、カプチーノなんですが、チョコで描かれているのは
なんと、口ひげです。
そう、アンリ・ルソーの口ひげなんですよ。
下敷きには、チューリッヒ美術館展の宣伝が書かれています。
この展覧会の目玉の一つに、
モネの晩年の睡蓮の大作があります。
晩年のモネが、徐々に視力を失っていく過程で描かれたもので、絵の具の色に、それまでの睡蓮とは全く違う色彩が載せられています。この強烈な色の配列を見るたびに、晩年のモネの気迫というか、叫びが聞こえてきそうに感じます。
画家にとって、視力を失うということがどういうことなのか。。。想像するに堪えません。
そのほか、ランチでは、
この展覧会に因んだサンドイッチが2種類用意されていました。
お腹いっぱいになるには程遠い量でしたが、景色がご馳走、そんな気持ちで友人とのおしゃべりに興じました。
気の置けない友達とのおしゃべりは、最高の時を演出してくれますね。
そうそう、「手に入れたかったもの」とは、パステルのこと。
別に絵をたしなむ訳ではないのですが、色とりどりの色彩に囲まれていたい、という欲求があるのか、今も手元には、ペンテルの24色のクレヨンを、ふたを開けて置いてあります。
友達に買ってもらったパステルは、Faber-Castell のもの。「なんだ、パリに帰って買えば良かったじゃん」と言われそうですが、いえいえ、「今」手元に置きたかったんです。
気分に合わせて色を楽しもうと思っています。
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