2014年10月31日金曜日

山茶花


今日は予報通り朝から冷たい雨が降ったり止んだりでした。
野暮用があって、浅草へと早朝から急ぎましたが、道の途中でも降ったり止んだり。
パリだと、どちらかというと雨が降ると気温がゆるむ傾向があって、土地も違えば雨も違うのだな、と思います。

この山茶花は、家の近所で生垣に使われていました。
山茶花というと、椿とどう違うの?とよく子供のころ親に質問をした覚えがあります。
でもこの花木、こうして大量に咲かせている姿も悪くないですが、やはり山茶花という名の通り、茶室に1つ、シンプルに活けられている姿の方がお似合いな気がします。
 



こちらもお庭でお花を一杯育てているお宅の山茶花です。可愛らしい花色に思わずパチリ。
そういえば香りを嗅ぎませんでしたが、山茶花にも香りってあるんでしょうね。

秋の長雨ともいいますが、雨に濡れてしっとりとなった花たち。魅惑的ですよね。

今日はこの辺で。
晴れたようなので、買い物に行ってきます。

2014年10月27日月曜日

秋の薔薇


昨日の日曜日、友人と庭園めぐりをしました。
こちらは2つ目にまわった、旧古河庭園の薔薇です。
確かこの薔薇の名前は「バニラパフューム」。いかにも!という感じですよね。
そして葉色も、この花色が引き立つような暗い色調の照葉。
午後の日差しを受けて、香り立つように咲いていました。

この日は、午前中は曇りがちの天気だったのですが、午後から日差しが顔をだし、気温も上がりました。JRの駒込駅から北に向かう坂道をのぼっての道のりに、汗ばむほどの陽気となりました。
この季節、外での体温調節、気を付けないとなりませんね。
日が落ちてからの気温の低下に、汗をかいた体は風邪を引きやすくなっています。

 庭園を一緒に楽しんだ友人も、生粋のガーデナー。
 バラももちろん大好き、ということで、花談義が絶えません。

 「昔はこんな花色が一番好きだったな~」と
 クリームアプリコットや、パールピンクの薔薇を撮りまくりました。
 でも見た目だけでなく、薫り高いことも重要です。





 久しぶりに秋の薔薇を堪能できて、楽しいひと時でした。

 でも同じように薔薇を愛する人たちで、園内ちょっと混雑気味。
 写真を撮るのも一苦労でした。
 地方からの団体客や、外国の人たちも結構いました。

 


旧古河庭園といえば、この薔薇と、この洋館を思い浮かべることと思いますが、このルネッサンス風の洋館と薔薇の植わっている花壇は、イギリス人の建築家によるものだそうです。
庭園自体は、大正6年(1917年)に完成したもので、かなり歴史が古いことがわかります。経営者は古河虎之助で、どんな人物か調べていませんが、大正初期に東京に造られた庭園としては、代表的なものとなっています。
 
でもどうですか、この青空!抜けるように明るい天空でした。

右の、庭園を見下ろす館の入り口では、
なんとウエディングドレスを着た花嫁が、花婿やその友人たちに
囲まれて、ビュッフェ形式のティータイムをしていました。

その花嫁さんの美しさにも驚きましたが、それを囲むタキシードを着た
男性陣。日本人も格好良いではないか、と内心楽しんでいました。

暗い色合いのシックな煉瓦の壁に、白薔薇が映えて。
かなりロマンチックな気分でした。




 
こちらは、知る人ぞ知る、駒込のティールームです。
あえて名前は出しませんが、
ここのケーキ類、そしてお茶は美味しくて有名です。

幼いころからショートケーキが大好きだった私は迷わずこの時も
ショートケーキを選びました。友人も付き合ってくれて、一緒に舌鼓。
器も素敵!と思っていたら、ウェッジウッド。
そしてクロスも南フランスの生地、ととてもおしゃれなお店でした。

あんまり居心地がいいのでおしゃべりに興じていると、
ハタと見渡せば1人もいない状態に。わたしたち2人だけが座っていました。
夜の8時までの営業とはいえ、夕食の時間帯は空くのだと知りました。

1日の行程としては前後しましたが、
次回は午前中にまわった六義園をご紹介いたします。













2014年10月26日日曜日

弘前にて 3


第三弾も、岩木山から始めたいと思います。
この山、どの山もそうだと言われればそうなのですが、見る角度によって違う風景になるとか。
自分たちの土地から見る山が一番、というのは、どこもそうなのでしょうね。
この岩木山は、場所によっては、鳥海山という名前になるそうです。
とにかく、朝焼けに映える白樺の後ろにそびえる山の美しさは格別でした。


こちらは、今回の旅の目的だった、森のイスキアです。
初女さんらご一行が、パリに来た時に知り合ったのが最初で、それがおよそ3年前です。
それ以来、「小さな森 東京」を主催されている吉田さんご夫妻とも交流があります。
その縁での、今回、初めてのイスキアの訪問でした。

この日は、イスキアの22周年記念日ということで、餅つき大会が行われました。
地元の方をはじめ、大勢の方の参加でした。

 餅つき大会を始めるにあたっての、
 佐藤初女さんのご挨拶です。                                            
 初女さん、久しぶりにお会いして、とても小さくなられたように感じ、
 少し心配しましたが、気丈夫に務められていました。

 横にいるのが、長年、初女さんをご夫婦で支えておられる、
 吉田さんのご主人です。                                                                         


 餅つきは盛大に行われました。

 さまざまな方々の協力のもと、
滞りなく、3回、新しいもち米がお餅となりました。きな粉や小豆、しょう油などが味付けとして並びましたが、わたしは大根おろしが一番気に入りました。もち米も、最高級のものが使われたらしく、粘りがあって、つくのに力が要ったとのことでした。
もちろん、お味も最高!でした。




餅つきをしている楽屋裏では、昨晩からの仕込んでいた豚汁の仕上げをしていました。写真は、イスキアの台所の風景です。
この地方では、豚汁(とんじる)を、「ぶたじる」と呼んでいるのに驚きました。呼び方にも地方色が出ますね。
 下がご覧のとおりの力作、豚汁です。鍋はもう2つありました。

         


 もちろん、豚汁には初女さん特製のおむすびです。

 イスキアのスタッフの方の握ったおむすびもまた、格別でした。
 このおむすびは、本当に懐かしく、心温まるものです。
 パリでも、このおむすびの講習会をしたことを思い出します。
 付け合せのお漬物も、しょっぱめでしたが美味でした。



こちらは郷土料理とでも言うのでしょうか、
典型的な和食のお食事でした。
餅つき大会の前夜、スタッフの方々と共にした夕食です。
1つ1つの説明はしませんが、とにかく、こうした伝統的な日本料理は、本当に滋味豊かで、日本人の体に一番合っていると思いました。夜遅くでしたが、熱々の夕餉、しかも志を等しくする方々との食事は何にも代えがたいものでした。


最後に、車中からの土地の様子を載せます。


2泊3日という、週末を利用しての短い旅でしたが、とても楽しいひと時でした。
今度は夫と来たい、と思っています。

この後、皆さんと別れて、福島にいる兄のもとへと向かいました。

皆さんはどんな旅を楽しんでいますか?
もっとも、パリと東京を行き来しているわたしとしては、
人生は旅そのもの、という感をもっていますが。


2014年10月23日木曜日

弘前にて 2


これ、何時頃の風景だと思いますか?
これは早朝、でもないですが、朝6時ごろの光景です。そうなんです、夕日ではなく、朝日です。
足元に茂っているススキが見えるでしょうか?

前回に引き続き、弘前の思い出をつづりたいと思います。

前日の午後に弘前に到着し、一夜明けての翌朝です。
実は、弘前からバスで1時間ほどのところにあるここは、そう、知る人ぞ知る、「森のイスキア」のある場所です。あの佐藤初女さんが主催の、霊的な場所です。

1泊した宿は、イスキアからほど近い、歩いて3分ほどのところにある温泉宿です。
この日、朝食前に浸かった温泉は、目の前が真っ赤に色づいた木々を見ながらの湯あみでした。
もちろん、最高!でした。



宿の前にはこんなお花が。
何という花でしょうか? クロッカスのようですが、この時期咲きませんものね。
植物に詳しい友人たちも首をかしげていました。
これも、朝日に輝いて、何とも言えないような色合いでした。




こちらは宿の様子です。

とにかく北の土地の宿は、少なくとも成人してからは初めてのことなので、嬉しくて仕方ありませんでした。こんな雰囲気のある宿に泊まれて幸せでした。
明りの色が、ヨーロッパの間接照明の色と似ていて親しみも持てました。
やはり蛍光灯の色って、味気ないですものね。



こちらは食堂への入り口にあった部屋です。
こちらも趣がありますよね。
こんな囲炉裏端で暖をとりながら親しい友人や家族とおしゃべりを楽しめたら最高ですね。

この横にはお土産コーナーもあり、この地方の名産、こぎん刺しの小物も沢山売られていました。
わたしはリンゴのモチーフのこぎん刺しのキーチャームと、コースター(夫と色違い1枚ずつ)、兄への栞、そして温泉まんじゅうを買いました。この後寄った、福島の兄も、このおまんじゅうを堪能していました。


 旅館の朝食といったらこれですよね。
昔ながらの伝統に、思わず心の中で万歳!を叫びました。

炊き立てのご飯は、お櫃からよそってもらい、味噌汁は、土地で採れた山菜やキノコ。
鮭はもちろん美味でしたが、中央にある大きめのナメコや左上のワラビは、「裏の山で採ったさ~」と仲居の女性が教えてくれました。もちろん、新鮮そのものでした。
因みにナメコの上に乗っかっているのは、大根おろしと食用菊。目にも鮮やかですね。
 
漬物は、やはり北国らしく、しょっぱめ。私、甘いものよりしょっぱいものや辛いもの好きなんですが、さすがの私も塩辛く感じました。後でたくさん、お茶を飲みました。。

さてさて、今回の旅の目的を書いていませんでしたね。
上記でちょっと触れましたが、
次回、ハイライトということで第三弾を書きたいと思います。
お楽しみに!



2014年10月20日月曜日

弘前にて 1


縁あって、本州最北の地、青森に行ってきました。
行きは東京駅から東北新幹線のはやぶさに乗り、新青森に出てから、同じJRの在来線にて弘前まで行きました。

志を同じくする友との旅。初めての東北への旅が、とても有意義なものとなりました。

弘前ではご覧の通り、木々がすっかり落葉していたり、あるいは真っ赤に色づいたりしていました。
泊まった旅館の2階からの眺めです。
近くにある水の流れの音が心地よかったです。




弘前からバスでたっぷり1時間。
心地よいバスの揺れに眠気を催し、大体寝入っていましたが、時折車窓から見えるリンゴの木々に実が真っ赤に実っているのを見ました。「あぁ、日本のリンゴは赤いなぁ。しかも色が統一されていて。」と、感動しました。フランスのスーパーでは、この時期、5~6種類の、さまざまな色のリンゴが並びます。赤はもちろんですが、赤の色にもいろいろありますし、黄色やグリーンもあります。味もそれぞれで、食感も。それに応じて用途が決まります。食用に向くのか、料理に向くのか。
帰りの駅でも、いろんな種類のリンゴから、1種類を選んで買って帰りましたが、色は一様に真っ赤でした。




早朝の、岩木山の眺めです。

この時は雲がかかっていながらも、朝日が輝いていました。
この2時間後には、急な土砂降りとなって驚きました。
それも、長くは続かず、しばらく降り続いた後には、晴天となりました。
宿の主人は、「山の天気は変わりやすいから」と。

こちらの方言、青森弁は、耳に穏やかに、そしてその独特の抑揚が、東京人の私の耳には心地よく響きました。こちらでは物事が、すべて穏やかに運んでいくのではないだろうか、と思ったぐらいです。


実はパソコンが新しくなりました。
正確に言うと、新しい、というよりは、亡父が使っていたパソコンに切り替えたのです。
ついに、愛用していた自分のパソコンにガタが来ました。5年目。やはり限界だったのでしょうか?

なので、慣れない操作でのブログの更新となりました。

今回は、弘前への旅の1ページとなりました。
まだ疲れの残る体。
次回はゆっくり休んでから更新します。
読んでいただきまして、ありがとうございました。











2014年10月12日日曜日

読書の秋


先日、久しぶりに古本屋街を訪れました。
ここは神保町のとある本屋さんなのですが、楽しい立像を発見したので思わず撮りました。
彼がうずたかく手にしている本は、実は空箱になっていて、そこには少量のパンフレットが置かれていました。でもその表情がなんとも言えず面白いので(写真だとわかりづらいですが)写真に納めました。

この本屋街は、思えば十代の頃は、下の兄(わたしには2人の兄がいます)に連れられて、毎週のように通ったものです。下の兄は、大の本好きで、若いころから特にSFの大ファン。今では自分の家に本屋のような部屋を造らせて、そこに二千冊以上の本をコレクションしています。

亡母も、本好きの文学少女でした。
その時々に応じて、気に入った作家の本を全部読んだりしていました。女流作家の本も結構あります。歴史小説、ミステリーも好きだったようです。
その影響下、わたしも十代の頃に、日本文学とフランスの作家の小説を読みふけりました。
一番心に残っているのが、やはりスタンダールの「赤と黒」。これは、パリに住むようになってからも、原書を読むなどして縁のある小説です。

この日は、村上春樹氏の、「恋しくて」を買いました。
これは10編の恋愛小説が収められているわりと分厚い本で、10編目には、春樹氏の書き下ろしの短編となっています。
今回もノーベル文学賞を逃し、本当に悔しい限りです。賞をとったパトリック・モディアーノ、フランスの作家ですが、確かに「マルテの手記」の素晴らしい序文を書いてはいるものの、そんなに読まれてるのかなぁ?と疑問ですね。
パリ生活の長い夫は、良い作家だと思うし、優れた文学者としてフランスでの評価は高いと言っています。ノーベル文学賞をとるに値する、と。しかし、村上春樹ほど世界中で読まれているわけではないとも言っています。

村上春樹の小説を、あれは文学ではないとする側の人間もいるということですが、それを聞くと私は怒り心頭となります。少なくとも彼は、独自の世界観を築き上げた、唯一無二の小説家です。その点だけでも、高く評価すべきでしょう。日本の文壇から生まれたとは予想だにできなかった、まさに彗星のごとく現れた天才だと私は評価しています。また、毎朝10キロ走っている作家としても、今までの日本の作家の不健康なイメージを覆えした点で評価すべきです。 




話題を変えて。。。

こちらはとある有名なパン屋のアップルパイです。リンゴの美味しい季節になってきましたね。
わたしも、2年ぐらい前のこの時期に、なぜか熱心にお菓子作りをしていた時があって、やはりアップルパイを作りました。フランスには、様々な種類のリンゴが売られているので、その中からパイに適したリンゴを探して作ったものです。日本ではちょっと想像できないぐらいの種類のリンゴが、普通のスーパーに山積みにされます。
この時は、チェリーパイも一緒に買いました。両方とも甘酸っぱさが口に広がって、とても美味しかったです。

ところでパイを乗せているお皿、ちょっと素敵だと思いませんか?
実はこれ、わたしが初めてフランスに渡ったときに購入したお皿の1つで、とても思い入れのあるものなんです。パリで買ったのですが、ドイツ製の陶器、それを知らずに買いました。
有名な食器店などで買ったのではなく、お気に入りの、でもフランス国内ならどこにでもある大型スーパーで売られていました。なので枚数はなく、同じものは2枚となかったのです。
このお皿のほかにも、気に入ったお皿を吟味して買って来たのですが、その時のレジのお姉さんが、とても良い趣味ね、と言ってわたしにウィンクしたのを良く覚えています。

でも食器って、結構かさばるし、重いんですよね。
割れないように手荷物にして大事に持って帰ったのですが、大変な思いをしました。(しゃれじゃなく(*^_^*))。

最初にフランスに渡った頃の、純粋な気持ちが、今や薄れつつあることに危機感を抱きつつも、でもやはりフランスの魅力にはかなわないという気持ちも持ち続けています。

強い憧れ。
失いたくないですね。たとえそれが幻想だとしても。

この頃は、よくパリの街角を思い起こすようになりました。
甘栗、売られ始めているでしょう。

 

 


2014年10月7日火曜日

再会


少し前に取り上げた、震災記念堂の園内、北口からの眺めです。
夏の間、青々と茂っていた銀杏並木もご覧の通り。うっすらと黄葉し始めています。

黄葉と紅葉、パリに住むようになってよく区別するようになったのですが、というのも、フランスで葉が赤く染まるのをあまり見かけないからなんです。日本は、この銀杏を除いて、どちらかというと赤くなりますよね。ちょっと足をのばして山間などに行くと、山が赤々と染まっている様子が普通に見られます。もちろん、黄葉している木々もありますが。
でもよくよく思い出してみると、日本の山々は、色とりどり、と言った方が正確かもしれません。
赤や黄だけでなく、徐々に染まっていくオレンジや、常緑樹の緑もありますものね。
日本の美しい自然、今年もこの季節にいられる幸せに感謝しながら、親しい友と、紅葉を見に行きたいものです。


こちらは某ファミレスの前菜です。
緑の野菜を中心に、さまざまな野菜がギュッと詰まったテリーヌで、一口食べるごとに野菜の旨味を味わえる、秀逸な一品です。とてもファミレスとは思えないレベルの美味しさに、友人と舌鼓を打ちました。


先日、新横浜で恩師と再会しました。
御年81才になられるご高齢の中、横浜での講習会出席のため、お住まいのある奈良から、はるばる上京されました。前日の講習会でのお疲れも見せず、終始笑顔での再会でした。

写真は、ご出発前の、駅のホームでのご様子。紫色のパーカがとても良くお似合いでした。頭にかぶっていらしたニットの帽子も、色白のお肌に良く似合って素敵でした。

駅のホームで人を見送りするのは、正直苦手です。別れの場面というのが辛すぎるのです。
そういう意味では、成田空港では、今までは自分が出発する側で、亡き父がいつも見送る側でした。さぞかし、寂しかっただろうと思います。
人生は、出会いと別れの連続です。そのたびに心を痛めていては身が持ちませんが、
これは持って生まれた性分、仕方がないです。
先生の美しい笑顔と裏腹に、悲しみをこらえた苦しい笑顔となってしまいました。。


さて、出会いはいつも、素晴らしい感動から始まります。
今回は、娘さんもご一緒でした。
お会いできて、光栄でした。

先生の、「これからは私たち2人のデート。貴方は気を付けて帰ってね。」と、
それからは2人きりで過ごしました。

お茶には千疋屋、ランチには、同じ高島屋の階にあった「今半」ですき焼き丼をいただきました。
なんでも、先生はこの「今半」の奥さまとご友人だそうで、しきりに、縁のあるところでのランチを嬉しがっていました。
この「今半」、言うまでもなく長い歴史のある、由緒あるすき焼き屋さんで有名ですが、浅草が本店だとばかり思っていました。人形町だそうです。(それほど遠くないですね)
明治時代の牛鍋といえば、この「今半」、「文明開化の音がする」と、学校で教わりましたね。
それまでは日本人は肉を食べなかったのですから、すごい革命です。

お味は、下町らしからぬ、上品な甘辛しょうゆ味で、お肉もやわらかくて食べやすかったです。
先生は、「ご飯は全部は無理かな」とおっしゃっていましたが、私は最後の米粒1つまで残らずいただきました。とても美味しかったです。すき焼き、久しぶりに食べました。

肉を食べるのに、お箸でいただく、日本なら当たり前のことも、フランスではナイフとフォークです。
でも薄切りで柔らかい日本の肉は、食べやすくて良いですね。

日本滞在も、随分と長くなってきました。

年末まではいることが確定しましたので、
どうぞ皆様、お付き合いくださいますように。

 最後に、先生との思い出の記念に、下のキーフォルダーを買いました。
横浜といえば、まずは焼売ですが、それはさておき、「赤い靴を履いた女の子」、真っ赤な色合いが可愛くてつい購入を決めました。


お会いした時は、台風接近中の最中でしたが、
今ではそれも良い思い出。「寒いでしょう」と、先生がくださったカーディガン、とても暖かくて、お蔭様で風邪を引かずに済みました。先生のあたたかさが身に染みた一日でした。

またの再会を、心から祈っています。





2014年10月4日土曜日

秋の町並み


早朝の町を散歩していたら、そこはかとなく花の香りがしてきました。
これは、、、キンモクセイ?!
ふと斜め前方を見ると、大型マンションの中庭に、キンモクセイが植わっていました。
近くに寄って、しばし香りを楽しもう、そう思うと、あまり匂いがしない。
むしろ、少し離れて、風が吹くと、強く香ることが分かりました。面白いですね。

キンモクセイの香りを嗅いだのなんて、何年振りだろう?
そう考えると、パリにはキンモクセイって、植わってない気がします。見かけた覚えがありません。
パリ在住の方、あったらお知らせください。

とにかくこの、香水のように華やかな、そして子供の頃を思い出す懐かしい香り。
時が経つのを忘れて、ひと時その場にたたずんでいました。

  
父の代から通っていた地元の小学校の近所には、わりと大きな公園があります。
子供の頃は、真ん中にセメントでできた小山があって、よく兄たちと上り下りしたものです。
成人してから見るその小山は、なんと小さいこと。子供の頃、「巨大だ」と思っていたものが小さく見えることってありますよね。あんなに苦労して、しかも怖い思いをして上ったのになぁ、と、懐かしく思い出します。

その公園のぐるりは、今では小奇麗な住宅街になっているのですが、
そのお庭の1つ。こんな素敵なストレッチャーが咲いていました。
この花、もちろん、南国に咲く花ですが、Bird of paradice という名の通り、極楽鳥花とも言われています。これが普通のお宅の庭先に咲いているなんて、しかもこんなに見事に!
写真以外にも、もう1鉢、立派に咲いていました。

カメラ片手に散歩していると、普段見落としがちなものに目が行ったりします。
そんな習慣がついて3年ほど。
写真を撮るって、面白いですね!
あ~、早く一眼レフが欲しい!!


ここもいつも、整然と、花の手入れをしているお宅です。素敵ですね。
ピンクと白の花色の取り合わせがキュートで、思わず撮りました。
ベゴニアも、1年を通して育てやすい花ですよね。

季節の花便りでした。

 
 
 

2014年10月2日木曜日

フランスのかぼちゃ


パリ在住の大先輩(菅 佳夫さん)から送られてきた写真です。
あまりにも美しいので使わせていただきました。

色合いも自然で美しいですが、形もさまざまなのが良いですよね。
でもあまり小さくて固いと調理しづらいですが、、、向うでは丸ごと蒸すので関係ないようです。

こうしたカボチャを見ると、ハロウィーンを思い出しますが、
ハロウィーンって、そもそも何なの?と考えてしまいます。すぐにハッキリと正解出せる人、すごいですね。
アメリカのキリスト教(プロテスタント)に因む行事だということは知っていますが。。
むしろそれで思い出すのは、昔、日本人の留学生が、このお祝いの時に銃で撃ち殺された事件です。あれはひどかった。アメリカの陪審員制度というものに、ものすごく疑問をもったことも覚えています。何はともあれ、日本人は海外ではアジア人、有色人種であるということ、自覚しないとなりませんね。とくにアメリカの地方なんかだと、差別はしっかりあるようです。

うちの近所のスーパーでも、飾り用の可愛らしいカボチャが売られていました。
海外(しかも先進国)のお祭りを、何でも取り入れる日本らしいですが、まぁそういう国があっても良いのでしょうね。パリでも最近は、ハロウィーンを意識したお店がちらほら見られます。某チョコレート専門店では、それはもう、賑やか。とくに子供用のチョコレート(そういうのが大人用とは別にちゃんとあります。)は、カボチャお化けのスティックとか、さまざまなキャラクターのものが売られます。

朝晩の冷え込みと、日中、晴れた時の寒暖の差が激しい気がします。

体調管理、気を付けましょう!


 


何年か前の、パリの冬の空です。

これは夕暮れでしょうね。今の気分にぴったりなので、載せてみます。