2014年12月31日水曜日
大晦日!
ずいぶん、ご無沙汰してました。皆様、お元気でしたでしょうか。
今日も良く晴れて、こんなに天気がいいんじゃ、家の中にはいられない、ということで
1人寂しくですが、外出してきました。
東京に詳しい方は、ここがどこだか一目瞭然ですが、
なんとなく、青空に映えた近代的ビルが美しいと思い、写真に収めました。
そういえば、前長野県知事だった作家、田中康夫さんが、新しく、
「33年後の、なんとなくクリスタル」を出版されたそうで。読んでみようかしら。
このデパート、巨大すぎて的を絞らないと疲れ切ってしまうところなんですが、
私は11階にある、「ユザワヤ」に用があって行ってきました。
以前から手芸が好きで、今、編み物の講師の資格をとろうとがんばっているところです。
もちろん、それで食べて行こうとは思っていませんが。。
このお店、手芸店としては老舗で有名ですが、
結婚後の姓と同じ、ということで、親近感をもっています。
そうそう、北陸のスキー場でも有名な、湯沢という地名もありますよね。
(スキーって苦手で、人生において2度ほどしか滑ったことがありませんが。)
家の近所で、こんなレトロな車を見つけました。
車好きなら一目でわかる、この車体。シトロエンの2CVといえば、第二次大戦後、フランスの大衆車として一世を風靡したことで知られていますよね。その独特な風貌と、合理的な設計によって、フランスの国自体を示すほど、親しまれた存在でした。
そうですね、今のパリで、たま~に見かけたりしますが、滅多に見られなくなりました。
そんな希少な車が、東京の下町で見ることができるなんて。
そばにいた年配の(?)カップルも、懐かしげに見入っていました。
大晦日らしく話題を変えると、
そう、何回か登場してもらっているお地蔵様たち。
浅草から帰宅途中には、犬も歩けば、で、お寺が一杯なんですが、ここは浄土宗。
お正月を迎えるにふさわしいおべべを着せられているのが微笑ましくパチリ。
まだまだ日の差すこの時間帯。
赤い頭巾があったかそうでした。
今日は、新宿からの帰り、アメ横にも寄ったりして、
1人の気楽さで
あちこちと歩き回って、年末の気分を堪能しました。
浅草寺にも寄って、一足早いお参りを済ませようとも思ったのですが
力尽きてダウン。後ろ髪ひかれる思いで家路へと急ぎました。
今年は1年の大半を東京の実家で過ごすことができて幸せでした。
最愛の夫とは離れ離れでしたが、
毎日のようにスカイプをしていたので、ちっとも寂しくなんかありませんでした。
(こういう内容のことを書くのは、日本では稀、だそうですね。)
皆様、今年1年も、ご愛読くださって、
誠にありがとうございました。
新しい年もまた、皆様にとりまして、
素晴らしい年となりますように、
心からお祈り申し上げます。
もう明日ですが、良いお年をお迎えください。
2014年12月19日金曜日
羽子板市
連日の更新となりますが、
今日は浅草の羽子板市の最終日ということで、重い腰を上げて行ってきました。
翻訳に没頭して疲れてもいたし、天気も快晴ということで昼ごろ出かけました。
今日も雲一つない、どこまでも青く澄みきった空。
あ~、外出して良かった、としみじみ。
年末恒例の羽子板市は、何年振りかわからないぐらい久しぶりでした。
写真は、歌舞伎によく登場する、「弁慶」ですね。定番のモチーフです。
こちらは女形。
藤娘、と言いたいところですが、
かんざしに藤が付いていないので、
ただの娘か、娘道成寺か。
私は子供のころから成人するまで、
日本舞踊を習っていたので、少々わかります。
背が高いので男踊りもやりましたが、
体型や様子が女らしい(?)ので、女形の踊りの方が多かったですね。
とにかく羽子板市は迫力満点です。
こうして、軒並み羽子板を並べている様子は圧巻です。
たまたま居合わせた外国人観光客たちも大喜び。
少し早い、正月気分、といったところでしょうか。
因みに上の写真の中央は、もちろん、連獅子。
こ~んなのも見つけちゃいました!
そう、今年話題沸騰だった、アナ雪こと、アナと雪の女王。
毎年、その年に流行したものを羽子板にして飾るのも、1つの習わしですね。
結局、昔懐かしい、子供のころ使っていたような、木の板に女の子の絵が描いてあるだけの羽子板を買いました。2枚の板と、2つの羽がついて2千円。最終日なのでお得でした。
パリに持って帰って、夫と羽根つきを楽しもうと思っています。
でも買い物の前にはちゃんとお参りをします。
この写真だと人がまばらに見えますが、羽子板市を開催している周辺は、ものすごい人でした。
これ、カメラのレンズが曇っていたからではないのですよ。
すごい人で、お浄めの線香が大量に焚かれていたからなのです。その煙が辺りを覆い尽くしていました。
賽銭箱から見た風景ですが、大みそかには、ここは全く、動けない状態となります。
今のうちに撮っておこう、と思ったのでした。
ところで、、、
今日は、心臓が痛くなるような、ひどい事態がこの後起こったのですが、
夫や兄とじっくり話したことで、だいぶ気分がましになりました。
こういうことって、生きていると避けられないことなんでしょうが、いや~参りました!
でもやっぱり、同志というんでしょうか、心の通じ合える人たちとの連帯こそが、
明日への希望、生きる勇気を与えてくれると信じています。
「何が真実なのか」、「何を信じるべきなのか」、それを仲間と共に、いつも分かち合っていたい、
強くそう思います。
今回も読んでくださってありがとうございました。
2014年12月18日木曜日
冬の花
冬に咲く花といえば、パンジーはもう定番ですね。
私がガーデニングに凝りだした20年ほど前にもすでに使われていましたが、秋に種をまいて春に咲かせるタイプと、春に種をまいて初冬に咲かせるタイプとありました。今ではもう、秋には、ポット苗で、咲いたものを売っていて、こんな風に好みに合わせて寄せ植えをすれば良くなりました。かなり園芸が、手軽で身近なものとなっていると思います。
ここのお宅は、他の近所のお宅と同じで、でも特に、1年中、花を絶やさないようにしているお宅で有名です。表通りに面しているので、真冬でも、晴れたらこうして日照に恵まれるので、花を育てるのに最適なのでしょう。
パンジーも、他の花と同様、色々な花色が出回っていますが、
私はやはり、オーソドックスな紫色が好きです。
でも、こんな風な、目の覚めるような黄色も素敵ですよね。
これ、よく見るとパンジーとビオラを寄せ植えしていますね。
わざと同じ花色を植えることによって、アクセントをつけているようです。
このビオラも、昔はすみれと言って、野にひっそりと咲く、気品のある紫色が定番でしたよね。
亡母は、そのすみれが一番好きな花でした。
昨日の強風から一夜明けた東京は、雲一つない見事な快晴ですが、今朝は2度ぐらい。かなり冷え込んでいます。まだ強風も収まっていません。
西日本、日本海側、北海道では、まだ猛吹雪の最中とか。
十分お気を付けください。
今年の冬も、異常気象での幕開けですね。
師走、ということで、ちょっと1年を振り返ってみると、
今年はほとんど、私は日本・東京で過ごしたことになります。
春から初夏にかけての2か月ちょっとをパリで過ごしただけで、去年の父の他界した日から数えると、ものすごい長期間、日本に滞在していることになります。
誰もいなくなったこの家で、こうしてゆっくりと1人で過ごせたことに、心からの感謝を感じています。 何度も書いていますが、 こうして、生まれ育った家と、十分な別れの時を持てたことは、本当に恵まれていることだ、と思っています。特に、海外移住者としては、本当に恵まれた機会でした。 来春にはもうこの家はないと思うと、今を大切に生きたいと、強く思います。こうしたことを許してくれている夫にも、心からの感謝です。 翻って、日本全体を思い返すと、
本当にこれでもか、これでもか、というぐらい、自然災害の多い1年でした。
広島の土砂災害に始まり、各地の冠水、御嶽山の噴火、大型台風の幾度にもよる来襲と、
考えられる災害すべてが起こった1年でした。考えてみると、3・11以来、災害による被害が増えているように思うのは、私だけでしょうか。自然が猛威をふるっていると思います。
人間、生きていると、本当に色々なことに遭遇しますが、
ついてないとき、つらい時でも、心の中に花を咲かせていたい、あるいは希望の炎(小さくても!)を燃やしていたい、と強く思います。それには自分は一体誰と連帯できるのか(もちろん、国境だけでなく、宗教も超えて)、じっくりと見極めて行きたいと思っています。
忙しい師走。
お体大切に、お楽しみください。
2014年12月17日水曜日
すごい暴風ですね
久しぶりに更新します。
このところの忙しさで、すっかりご無沙汰気味ですが、皆様お元気でしょうか。
今日の風の勢いはものすごいものがありますね。
私がいるのは東京の東部ですが、外は文字通り「うなり声をあげて」風が吹き荒れています。
とても、外に出る気がしません。
日本海側や東北地方、北海道は、特に豪雪が降り続いていて、
数年に一度ぐらいの猛吹雪だそうです。。
さて写真は、1階の居間の丸窓です。
夫は、この部屋はお茶室として作られたのかもね、と言っていますが、
この丸窓や床の間、違い棚などを見る限り、そうかもしれません。
昔ながらの6畳間です。
この丸窓、背の高いテレビボードや書棚を置いていたせいで、何十年も隠れたままになっていました。このたび家を断捨離することが決まったので、思い切ってどかしてみました。
あまり人様に見せられるような状態ではないですが、
一世一代の事業の前に、記念として載せます。
甥や姪が、小さいころ、ここをそっと開けて、
大人たちの様子を伺っていたことがあるのを懐かしく思い出します。
こちらはテレビで映し出された豪雪と吹雪の様子です。
写真を撮るのに夢中で、どこの地方か確認できませんでしたが、
おそらく、北海道か東北のどこかだったと思います。
これを見たら、東京の暴風を怖がっている場合じゃないですね。
もしこうした地方にいらっしゃる方がこのブログを見ていたら、
どうぞお気をつけください、としか言えません。
客観的には、とても美しい光景だと思いますが。。
久しぶりにうちの子を載せます。
昼間はこ~んな感じで、炬燵の下に敷いているホットカーペットの上で寛いでいます。
今日の暴風で、一旦は外に出てもすぐにピュッと舞い戻ってきて、こうして部屋で丸まっています。
今は、炬燵に入っている私の膝の上で丸まっています。
可愛いけど重たい!というのが正直なところで、この子が気がすむまでいさせるとなると、私の足がしびれてしまいます。
この子をパリに連れて行くことを決めてから、ホッとした日々ですが、
帰仏の目処がそろそろ立ちそうになってきているので、
現実問題として考えようと頭をひねっています。
果たしてこの子が、パリの環境に慣れてくれるかどうか。。。本当に心もとないです。
ところで先週から、本格的に翻訳の仕事をしています。
期限は来年1月の第1週なのですが、早めに終わらせたいと、結構力入れています。
仕事があるって良いですね! とにかく気が紛れますし、収入源にもなりますし。
パリには、来春には戻れそうです!
2014年12月8日月曜日
まだ未完成ですが
目の前に出来つつある、9階建てのマンションです。
私の実家は、大通りに面した南東の角地なので、この目の前、というのは、小さい方の、東側の通りです。
かなり大規模な敷地に建っているので、このマンションの反対側には、色々な店舗が入るみたいです。一説には郵便局が入るとか。便利になりそうで嬉しいです。
うちの車庫から見上げた感じがこれ(右の写真)です。
9階って、結構高いんですよね。
下が、南側の大通りから写した写真です。
写真左側の、蔦が這っている壁のあるのが実家。
蔦は、まぁ言ってみればぼろ隠し、です。
一昨日から、夜空にきれいな満月が眺められていますが、
満月からの2週間は、色々な意味で、「調整」や「浄化」にぴったりな周期だそうです。
まさに、この時期に断捨離をすると、とても良い運気が流れてきて、幸運になれるそうです。
ちょうど、師走で大掃除の時期。
家中、少しずつでもダンシャッて、すっきりとした新年を迎えたいものです。
皆さん、大掃除、進んでいますか~?
私の実家は、来春には、家ごとダンシャることになりそうです。
それまでに、父母の残した思い出の品と向き合っていこうと思っています。
皆さんも、この時期、思い切ってものを捨てて、家の中を綺麗サッパリしましょう。
ではまた。
2014年12月7日日曜日
寒い、寒い!
朝晩だけでなく、日中もめっきり寒くなりましたね。
テレビの天気ニュースでは、北陸・東北・北海道での大雪、吹雪の様子が数日前から映し出されています。冬は寒いのが当たり前、とはいえ、この12月の初旬で、こんな大雪は本当に珍しいと、画面でインタビューを受けている人たちが受け答えしています。
一方、日本を訪れている外国人の人たちは、ここ、浅草でも数多く見かけますが(というか、平日の昼間に行くと、地方の修学旅行生たちか、外国の人しかいない、という状況です。)、半そでのツワモノもいます。「日本の冬、大好き」という西洋人は多いですよね。こんな風に明るくて真っ青な空が広がることが皆無な(特にヨーロッッパ)から来た人たちは絶賛します。
私も、この10年、パリで暮らして、冬の暗さ、寒さを経験してきたので、その気持ち、よ~くわかります。ただ半そでというのは。。。多分、こうして日差しがあるところは暖かいからでしょう。
先日、BS で岸恵子さんがパリ案内をするという番組を見ました。(途中眠くなったので録画して、まだ半分しか見ていませんが) 彼女は在パリ半世紀ということですが、苦労された部分はとても重なるので、岸さんの言葉にはとても共感しました。
「びっくりするぐらい意地悪な人も、びっくりするぐらい良い人もいるのがパリ。そこで鍛えられた。」ということ。ポイントは、その意地悪な仕方がわかりやすい、ということでしょうか。
意地悪な人というのは、世界共通、万国どこにでもいますが、その意地悪な仕方、度合に、その国の文化、国民性が現れる気がします。
最近は、アメリカでの白人による黒人への差別行動によって、人々の激高、反乱が多くなっていますね。この地球において、歴史上、最もさげすまれてきた人種である黒人に対しての差別、仕打ちは、想像を絶するものがあるでしょう。
苦しみの度合いは、決して比較できません。でも、自分が苦しいからといって、他の人(国)が苦しんでいることに鈍感になってはいけないと思います。(自戒をこめて)
時々こうして浅草へ気晴らしに行くのが楽しいのは、
やはり色々な人種がいるからでしょう。
雷門の前で、無邪気にポーズをとって写真を撮らせている海外の人たちを見ると、
「あぁ、無邪気って大切だよな。」と思います、素直に。
このように、この雲一つない、澄み切った心でいたいものです。
でも、特にわたしは、精神的に苦しんでいる人たちと連帯したい、
少しでも役に立ちたい、と思います。
昨日は1日、ある会合に出ていたのですが、
こうした思いを新たにできたという意味で、意義深いものでした。
そうした機会を与えられたことに感謝します。
今日も一日、皆様が健康で、幸せな時を過ごせますようにとお祈りいたします。
2014年11月30日日曜日
地元のカフェ
2年ほど前から、ストリートでの移動販売をやめて、実家のある地元に移り住んできたカフェをご紹介します。
うちから歩いて5分ぐらいのところにあるとはいえ、どの駅に行くにしてもその通り沿いにないこともあって、たま~に自転車などで前を通りがかっても、入ることはありませんでした。
お店自体も、なんだか通りから引っ込んだようにして建っているので、入りづらい感じ。
でも気になってはいたのです。
ちょっとしたきっかけがあって、このたび来店しました。
この日はちょうど、店の前に様々な若いアーティストたちが、小物を売ったり、
上の写真の絵を描いたりしていました。
とても素敵な絵でしょう?
ついに描いている人に声をかけそびれたので、名前はわかりません。
右の写真の、右側が、出入り口です。
こんな感じで、外の光が入ると、
また違った印象がありました。
赤と緑の髪をした女性といい、
暗いブルーの使い方といい、
なんとなくシャガールを思ったのは私だけでしょうか。
カフェオレを飲みながら、
でも次の約束の時間を気にしながらの経験だったので、
詳しいリポートは省略させてください。
でも、煎れ立てのカフェオレは、絶品でした。
ところで先日、亡母の親友たち(御年81才です)と会って、
父と母のお墓参りをしてきました。
未だに亡母を慕って、お墓参りをしてくださる親友たちに、ただただ、頭が下がる思いでした。
浅草に近い父母の墓がある墓地ですが、
そこから飛んで、スカイツリーへと行くことになりました。
「私たち、まだ見てないのよ。九州にいる娘たちが見てるのに。冥途の土産にね。」と
冗談ぽく言っていました。
ランチは東京の天ぷらやで有名なお店でいただきました。
そこでの話は、とても心に残るものでした。長くなるので端折りますが。
この日のスカイツリーは見事でした。
まさに秋晴れ、雲一つない快晴でした。
初めて訪れたお二人を、
心から歓迎するかのような、晴れ渡った空でした。
近しい人を亡くした悲しみは、人それぞれ。
それぞれ、全く違ったその人との関係で起きること。
だから絶対、人と比べることなんかできない。
外側の条件だけで、
「あなたの方がましよ」という言い方は、
絶対にできない、そう確信しています。
もちろん、圧倒的な悲惨、悲劇、というのも、
この世にはあちこちに見受けられるものですが。
スカイツリー、4階のアリーナには、恒例となったクリスマスマーケットがありました。
あまりに晴れて日差しが強いので、ちょっと写真が見づらくてすみません。
初めて訪れたお二人。
本当に嬉しそうでした。私と別れた後に、2人で上まで上ったそうです。
奈良にお住いの私の恩師も、いつか一緒に来られたら、と思っています。
でも亡父は、こんなに近くに住んでいたのに、頂上まで登らなかったんですから、
大したことはない、とも言えそうですが。もちろん、一見の価値はあります。
今日から待降節が始まりました。
主のご降誕に向けて、新たな希望と喜びをもって、日々を過ごしたいと思います。
明日から気温がぐっと下がる東京ですが、
いよいよ冬本番に向けて、寒さ対策、しっかりとしていきましょう。
それではまた。
お会いするのを楽しみにしております。
2014年11月25日火曜日
お呼ばれ
昨日は、パリでの友人やパリで縁がつながった友人たちと、
大先輩の家へ招かれました。
前々回ご紹介したお宅と近く、柏駅経由で伺ったのですが、
常磐線に乗るのが二度目、ということで大分慣れましたが、
本当にこの沿線に乗っている人たちがのんびりしているのがとても気に入っています。
友人は「田舎に行く路線だからよ」と言いますが、それはそうとしても、
なんとなく「ほのぼの」している感じが好きです。
若者も、何か素朴で元気な感じがします。。
ところで先輩のお宅のご紹介ですが、
素敵と思うお家には、必ずこうした大きなリヤドロがあるのですよね。
私には今のところとても手が出ませんが、本当に素敵ですよね。
なんとなく、古き良き西洋、みたいな感じがたまりません。
まだ L'Avent (アドヴェント、待降節)にはちょっと早いですが、
イヴまで後1か月、ということで、室内にはたくさんのクリスマスデコレーションが施されていました。
こちらは本格的なクレーシュ(すみません、フランス語がこのキーボードで打てないのでカタカナ表記です。馬小屋、の意。)が、リヤドの並びに飾られていました。
「嬰児(みどりご)=赤ちゃん=キリスト」は、
12月25日に誕生するので、
本当は、この馬小屋 にはその日までその赤ちゃんを飾らないものですが、
キリスト教を知らない方には、これも致し方ないのでしょう。(フランスでは厳密にそうします。)
でもこの置き物によって、キリストのご生誕の物語が、聖書にあるように、正確に知ることができます。貧しい馬小屋で、羊や馬などに囲まれ、マリアとヨゼフに見守られている赤ちゃん、キリスト。
周囲には東方の三博士が黄金、没薬、乳香を手に捧げていて、屋根には天使がラッパでご生誕を告げ知らせています。
キリストは、本当にこうした貧しい馬小屋で、飼い葉桶に入れられていたのか?
それが史実なのかどうかは別にして、「最も小さいもの(比喩的にです)として、この世にお生まれになった」、つまり、この世で、最も小さくされている人々、弱くされている人々、貧しい人々のためにお生まれになった、という象徴としてよむのが大切だと思います。
さて、肝心のお料理ですが、
まさに見事!友人曰く、「またしても三ツ星だね」とうなる腕前でした。
でもこちらは、魚屋さんにやっていただいたそうで、さすがプロ!ですね。
こうした見事な刺身、とくにマグロは、これからは段々食べられなくなるかもしれませんね。
こちらはメインの肉料理。
一晩煮汁に漬けられたという、旨味たっぷりの豚の煮込みでした。箸で切れるほど柔らかい豚肉を久しぶりに食べました。
(パリでは夫とよく食べています。)
話の流れで、様々な宗教の話となって、
「イスラム教徒は豚肉を食べない」ことが話題となりました。
詳細は避けますが、
日本人は、宗教に関して本当に無頓着、こだわりがない、というより、こだわりが無さすぎる、と意見が一致しましたが、
でも心を込めて「手を合わせて祈る」ということは普通にあることなので、
日本人が無宗教ということはない、という結論となりました。
確かにそうですよね。
葬式仏教、新年のお参りは形式化しているといってもまだまだ日本の文化として大切なものですし、神社やお寺に行って手を合わせることは普通のことですから。
日もたっぷりと暮れました。
華やかに飾られたツリーも、一段と魅力を増したように見えました。
今回は、先輩のお宅から、ちょっと早めのクリスマスのご紹介、という感じになりました。
まだまだ話の尽きない様子でしたが、
家で待っている猫が気になってお暇、となりました。
時の経つのがあっという間だった、素敵な友人たちと囲まれた、素敵な1日でした。
2014年11月20日木曜日
今年一番の冷え込み
今日も更新します。
朝から浅草に用事があって出かけた帰りに出会いました。
大好きな花色、淡い桃色の山茶花です。
以前も取り上げた山茶花ですが、この小さい鉢に一杯咲いていたのがけなげで、思わずパチリ。
帰宅後、雨が降り始めましたが、山茶花に出会うと雨が降るのでしょうか?
以前も雨が降った後の山茶花に出会いました。
そういえば今日は、ボジョレー・ヌーボーの解禁日。
以前、フランスのテレビで、日本人がボジョレー・ヌーボーを買い占めて、温泉に入れて騒いでいる様子が映りましたが。。。 あれはちょっと行き過ぎで顰蹙ものでしたね。
でもまぁ、もともと新しいもの好きな日本人、ある程度のお祭り騒ぎは良いのでは?とも思います。
今年のボジョレー、当たり年だそうで(?!)、日本にいるからこそ味わえるものとして、私もちょっと飲んでみようかな? というのも、フランスでボジョレー・ヌーボーって、あまり話題にならないんですよね。ワインはやはり、長く熟成させたものが良いとされているからでしょうね。
明日はまた晴れるとか。
またお出かけです。友人と日暮里の生地やさんを見て回ります。
お楽しみに!
2014年11月19日水曜日
上野公園 秋便り
昨日、友人と上野公園へ行ってきました。
今年の紅葉を見に行きたかったのです。
ところがところが、、、銀杏は真っ黄色に黄葉していましたが、桜はすでに落ち葉状態。
「もっと早く来れば良かったのか」と、後悔しきりでした。
でもこんな風に落ち葉を眺めていると、日本の秋を堪能しているようで、心がウキウキとします。
落ち葉も芸術になるんですね。
写真、上がちょっと切れていますが、 こんな風に見事に黄葉していました。 公園入口、西洋美術館を通り過ぎた辺りです。 そして雲一つない見事な快晴。 若いお母さん達が、乳母車を引いたり、 小さい子供を遊ばせているおじいちゃんやおばあちゃんが たくさんいました。
そうそう、ついこの間、そんな家族連れのそばを通りがかったら、
5歳ぐらいの男の子にいきなり手をしっかり握られてびっくりしたことがありました。
どうも、そばにいるお母さんと間違えたようです。
私が思わず、「あら、びっくり」と言ったら、照れてすぐに離れました。
その手の感触が忘れられなくて、しばし幸せなひと時を味わいました。。
あぁ、子供を育てたことのない私。こういう、子供を通して味わう幸せすべてを知らないんだな~、と少しさびしくなりました。
ランチを楽しんだ後に、不忍池をぐるり1周しました。 こんな風に、真夏には一面、ピンク色の蓮の花の競演となる池も、秋にはこの通り。 晴天のお蔭でうら寂しい雰囲気はありませんでしたが、まるでヨーロッパの麦畑のような黄金色のじゅうたんに感動しました。秋にここを訪れたことって、なかったのかもしれません。
<番外編として>
先日、ここ、上野から電車にゆられて30分のところにある、素敵なお宅へ招かれました。
お宅の様子があまりにも素敵だったので、
大ご馳走、(私の他にも招待客が3人いました。) でもあまり写真を撮れなかったのです。
でもほんの一部、部屋の様子とデザートをご紹介します。
こちらはマントルピース、素敵な暖炉の上にあった、 ほんの一部の置物です。ちょっと写真じゃわかりづらいですが、 ヨーロッパかどこかのガラスの人形です。 品質だけでなく、デザインと色合いの美しさに心を奪われました。 こんな風に、家全体がヨーロッパのクラシックな調度品でしつらえてありました。
大ご馳走を載せずに、デザートだけでお許し願いたいのですが、デザートはシンプルにマーマレードのムースでした。甘さがほんのり上品で、本格的に煎れたエスプレッソにぴったりでした。葡萄2種は、他の招待客のお土産です。 何より話題は、ここのお宅のご夫妻がイタリア旅行に行った際に買い求めた、テーブルクロス。いかにもイタリアらしい色調で素敵ですが、なんとたったの7ユーロ。驚きの安さだと、話題にされていました。
この頃親しい友人との外出やおうちへのご招待が続いています。有難いと思っています。
やはり、人生楽しまないと、ですね!
でも今日明日はなんの予定もありません。
この機会を利用して、家でのんびり過ごそうと思っています。
さて、これから美味しいコーヒーでもいれますか。
長い文章、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。
2014年11月15日土曜日
おもてなしの心
昨日は、とても親しくしているちょっと年上の方のご自宅へ招待されました。
出会ったきっかけは、彼女がパリに来たため。
それ以来意気投合して、お付き合いさせていただいています。
ご自宅に招かれてのお食事は、もうこれまでに数えきれないぐらいですが、
今回、じっくりとご紹介するのは初めてとなります。
(以前にも数回ブログで紹介していますが、今回はフルコースのご紹介です。)
上は、突出しのお料理。
手前はマグロ、ホタテ、そして山芋の和え物。
上は大根としらすの和え物。
もう1品あって、それは野菜の白和えでした。(下の方の写真にあります。)
こちらも大皿の突出し、お惣菜です。
以前もごしょうかいしましたが、今回と中身は違うはずです。
右向こうから、ゴボウの煮物、大根と油揚げといんげん炊き合わせ、豚肉の柔らか煮(トウポンロウですね)、そしてブロッコリーの煮物。
どれも味がしみ込んでいて、滋養たっぷり、体にしみこむ美味しさでした。
真ん中にあるのが、メインの牛肉コロッケ。
友人曰く、「佐智子さんが来ると思って、脂身を全部取ったのよ。でもそうしたら美味しくなくなっちゃった!」
いえいえ、しっかり美味しかったです。でも料理には油とか脂身って、必要なんですよね。
気を使っていただいて申し訳なかったですが、私、脂身とか、あんまり気にしないで食べてしまうたちです。むしろ、良質の肉の脂身って、必要だと考えています。
手前に、先ほど紹介した3品目の突出しが写っていますね。
ニンジンやいんげん、ひじき等をお豆腐で和えたものです。こちらもほんのり甘くて美味でした。
器も素敵でしょう?
こちらはデザートの1品目。洋風デザートです。
生のりんごと柿も美味でしたが、友人が手作りの、赤ワイン煮のリンゴにプレーンヨーグルトをかけたものも絶品でした。上に乗っている巨峰は、少し冷凍してあって、そのアイデアに脱帽でした。
上に飾った一枝はオリーブ。この1皿の演出の美しさにため息と感謝でした。
こちらは、それまでのフルコースをいただいた後で、少し腹ごなしのおしゃべりを楽しんだ後の、2品目のデザート、和風版です。
今まで出されたもの全て手作りな上に、最後の最後まで手作り。
この徹底した心遣い、おもてなしの心に胸打たれる思いでした。
いつも、彼女の家ではこれが普通のもてなしとされているようです。。
とても柔らかく、上品な甘さに煮込んだ小豆に、お餅を入れて。
添えてあるのは塩昆布。本当に至れり、尽くせり、でした。
食の大切さ。
手作りの料理で人を癒す。
森のイスキアの佐藤初女さんの継承者である彼女から、たくさんの愛情を受けた一日でした。
2014年11月13日木曜日
国立新美術館
前回、義兄の作品を見るために初めて訪れた、国立新美術館へ、昨日も行ってきました。
大学時代の同級生がアルバイトをしているためと、
今行われているチューリッヒ美術館展で手に入れたいものがあったためでした。
この日はとてもよく晴れて、ご覧の通りの快晴。この青空に、超近代的な建物が良く調和していました。
うちから行くと、大江戸線で一本なのですが(六本木下車)、最寄りの駅は乃木坂になります。
千代田線ですが、湯島までバスで行く、という手もあります。母の実家が本郷で、湯島を経由するバスに乗り慣れているので。
ともかく六本木の駅から、細い路地(道案内の人に、「近道だよ!」と教えられました。)を通って、突き当たって左の方面に、このような全景を見せてくれます。
前回一緒に見学した友人のご主人が、この美術館の設計・建築に関わったということで、一見、何の縁もないような土地も、ひょんなところから縁というものが生まれるものだ、と感心します。
こちらはエントランスから入った景色。
前回は夕方から夜の来店だったのでよくわかりませんでしたが、真昼の下での建造物の美しさを堪能しました。(向かって左手に、石のしゃれたベンチが並んでいるので、そこでしばし休憩しました。) 写真の奥に、建物に入るための入り口が再びあります。
建物の1階にある、Coquille (コキーユ、貝殻、という意味)の
カフェで、友人とランチをしました。
日の光が燦々と入る窓際から、
外のテラスへと移動しての、
開放感あふれるランチとなりました。
(幸い、外のテラスのテーブルが1つ空いていたのです。)
ここで感じたのは、皆さん、とてもおしゃれで、
でも気楽な感じでおしゃべりを楽しんでいる様子です。
来ている人たちが、やはり「特別な場所に来ている」という意識もあるのか、とても洗練されたような、おしゃれな雰囲気です。
「大人として、心からリラックスして、芸術を楽しむ」といった感じでしょうか。
もちろん、芸術家肌の、気骨のあるような感じの男性もちらほらいました。
これ、何だかわかります?
そう、カプチーノなんですが、チョコで描かれているのは
なんと、口ひげです。
そう、アンリ・ルソーの口ひげなんですよ。
下敷きには、チューリッヒ美術館展の宣伝が書かれています。
この展覧会の目玉の一つに、
モネの晩年の睡蓮の大作があります。
晩年のモネが、徐々に視力を失っていく過程で描かれたもので、絵の具の色に、それまでの睡蓮とは全く違う色彩が載せられています。この強烈な色の配列を見るたびに、晩年のモネの気迫というか、叫びが聞こえてきそうに感じます。
画家にとって、視力を失うということがどういうことなのか。。。想像するに堪えません。
そのほか、ランチでは、
この展覧会に因んだサンドイッチが2種類用意されていました。
お腹いっぱいになるには程遠い量でしたが、景色がご馳走、そんな気持ちで友人とのおしゃべりに興じました。
気の置けない友達とのおしゃべりは、最高の時を演出してくれますね。
そうそう、「手に入れたかったもの」とは、パステルのこと。
別に絵をたしなむ訳ではないのですが、色とりどりの色彩に囲まれていたい、という欲求があるのか、今も手元には、ペンテルの24色のクレヨンを、ふたを開けて置いてあります。
友達に買ってもらったパステルは、Faber-Castell のもの。「なんだ、パリに帰って買えば良かったじゃん」と言われそうですが、いえいえ、「今」手元に置きたかったんです。
気分に合わせて色を楽しもうと思っています。
2014年11月9日日曜日
銀杏が色づいてきました
わりと早い朝の風景です。
おなじみの、横網公園(旧震災記念堂)の銀杏並木です。
こんなに鮮やかに色づいて、朝の日の光をあびて輝いていました。
父の一周忌の法要も無事終わり、心からホッとした日々を迎えています。
内々だけの、本当にひっそりとした法事となりましたが、
とても豊かな一日でした。
案の定、「南無阿弥陀仏」のお経が始まってからは、いろいろなことを思い、思い切り泣いてしまいましたが、でもこの1年を振り返って、一杯、「ありがとう!」と「ごめんね!」を繰り返してきたなぁと感慨無量でした。
1年のほとんどを、この生まれ育った家で過ごせたこと、夫の理解にも感謝して、
この与えられた素晴らしい時に感謝しています。
「憑き物が落ちた」、そんな感じもしています。
これからどんどん寒い季節となっていきますが、
去年とは打って変わって、元気に過ごせそうです。
こちらは、船橋屋の元祖くず餅です。
時々、無性に食べたくなります。
ずっと昔、若いころに、家族で亀戸天神のそばの本店に食べに行ったときのこと。
出されたものが、このくず餅の一皿に、木のしゃれたスプーンがついていました。
その時の驚き! 「え~!スプーンで食べるんだったんだ~!」と。
確かに、スプーンですくって食べると、きな粉も黒蜜も同時にこぼさずに食べられることを発見!
この衝撃の事実に兄と大いに感動していたら、お店の人も大笑い。
忘れられない思い出です。。
「佐智子さんは甘党だから」と言われたりしますが、
いえいえ、自称、辛党です。お酒、ぜんぜんダメですが、しょっぱいとか、辛いとかが大好き。
ポテトチップスなんて、放っておくと、大袋ぜんぶ一気に食べきってしまいます。
とはいえ、辛い物の後には甘いものだよね~、という感じで、こうしたくず餅を食べたりするわけですが。
食欲の秋、でも太らないコツは、やはりある程度決まった時間に、ある程度の量を食べること。
お腹一杯にしないと気が済まないのは、どこかで無理があるからだと思います。
定期的にきちんと食べていれば、自然と適量で満足できるようになります。これがコツですね。
一周忌の報告のつもりが、最後は食べ物の話になってしまいました。
やっぱり食欲の秋、なんでしょうか。
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