ある日の朝-といっても、クロワッサンを食べるのは、大抵日曜日、ミサの帰りにこの近辺で一番美味しいパン屋(このブログでもさんざんご紹介したお店)で買った日のことで、ここのクロワッサンを食べたら、他の近所の普通のパン屋のクロワッサンが美味しいと感じなくなります。値段は一つ1,20ユーロ。バゲット1本分に相当します。 この値段からも、クロワッサンは贅沢とされていて、フランス人も普段は食べないと聞いています。だから私たちも、日曜日だけ、ハレを意識して食します。 もちろん、ここのバゲットも絶品。 私たちは必ず、baguette de tradition、伝統的なバゲット(フランスパン)訳すと「田舎風フランスパン」とでもいいましょうか。普通のバゲットとは違う、ふすま入りの小麦粉で作るので、色が茶色っぽいのです。かみ締めるごとに滋味のある味わいです。こちらも1本1,20ユーロ。(因みに普通のバゲットは1本一律、1ユーロと法律で定められています。昔、日本も国がお米の管理をしていたものですが、今は入札で決められるようになっていますね。
私は個人的にはご飯が好きなので、日本人がお米を食べなくなっている現状を残念に思っています。) パンはフランスの国民食。国がしっかり守っているんですね。
とはいえ、フランス人もパンを年々食べなくなってきているとか。 日本人の米離れほどではないにしても、グルテンアレルギーのフランス人は一定数いるし、昨今のグルテンフリーの流行もあるそうです。 一番上の写真のフォカッチャは、先日友人とrue du Bac を散策した際に買ったものです。三種の味(ローズマリー、タイム、チーズ)のうちのローズマリーで、一つ4ユーロしない手ごろさ。味も適度な塩気とオリーブオイルで、いくらでも食べられそうな美味しさでした。日本でも知る人ぞ知る、「Des gâteaux et du pain」のものです。ここと、15区にもお店があるそうですが、お店の外観は黒で統一されとてもシック、でも売っているパン類は、とても良心的な値段です。友人によるとケーキが有名だそうで、種類はそんなにないものの、その美しさに目移りします。友人と一緒に、レモンタルトを買って帰りました。
Tarte au citron(レモンタルト)、1個7ユーロ。日本円にすると900円ぐらいですから、かなりお高いという印象です。でもそれに応えるかのように、甘酸っぱいたっぷりのレモンとフランボワーズにうっとり。絶品でした。
因みに右上のバター(塩入り)は、今一番のお気に入りです。
バターといえばブルターニュ、パンにはバター、ですよね?
朝食には、パンのほかに、必ずサラダ(生野菜が多いです)に卵とできればソーセージやハムなどの charcuterie (豚肉加工食品)を付け合せます。
まずサラダには、塩・胡椒のほか、バルサミコ酢(ワインビネガーにすることもあります)、オイルは夫はダイエット中なのでなし、わたしは無農薬の胡麻油か、オメガ3のたっぷり入った胡桃のオイルを少量たらします。
卵は、写真はゆで卵ですが、たまに夫が腕をふるって目玉焼きにしたりします。そう、たかが目玉焼きなのですが、彼のこだわりの鉄のフライパンで作るため、かなりの熟練が必要なのです。その甲斐あって、テフロンで作るのと大違い、白身の周辺がパリッと焦げて、黄身も熱々ながら半熟という、まるでホテルで食べるのと違わない味を味わえます。ただし、鉄のフライパンは、手入れもかなりのコツがいるので、慣れるまではちょっと大変ですね。
因みに塩は、日本でもメジャーになった、Guérande(ゲランド:ブルターニュ半島南岸の町)のもの。フランスではごく普通にスーパーで売っている塩ですが、日本に来ると関税のせいで馬鹿高くなって売られています
ね。残念です。
前日食べ過ぎたな、と思うときは、写真のように、プレーンのヨーグルトにバナナを切って入れ、蜂蜜をたっぷりかけていただきます。蜂蜜は、ピレネー山脈の自然の中で養蜂家によって採れたもので味が濃く、とても風味が強いです。
7月の薔薇 健気です |
今回も他愛もない話でした。
暇つぶしにでもなったら幸いです。
良い一日をお過ごしください。
PS : 夫は今日からローマで仕事です。
ほぼ2ヶ月、パリへの戻りは9月12日。
これから一緒に(見送りで)空港に行きます。
私も30日から向かいます。
夏のローマ、暑そうだなぁ。。
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