2015年6月29日月曜日
後ろ髪を引かれる思い
またしても、日本行きが決まりました。
私の場合は、長いこと日本滞在をした後なので、当分は帰らなくてもいいと思っていたのですが
夫が、一年のうちでも唯一休めるこのバカンス中に、ぜひ帰りたいということで帰ることになりました。
7月のひと月間を、日本で過ごします。
ところでパリは、とても良い天気が続いています。
昨日もそんな、太陽が一杯の陽気だったのですが、朝から私たち夫婦は奔走しました。
大切な友人が、4、5日前から連絡を絶ったまま、行方知らずになっていたからです。
彼のアパートに行ったり、警察に行ったりして、ついに居所がわかりました。
ここでは詳細はさけますが、
無事安全なところに保護されています。
「生きていてくれてよかった!」と私たちは胸をなでおろしました。
海外に生きるって、本当に大変です。
それは人種を問わず大変であって、特にパリという街は、世界でも特殊のような気がします。
他の国の都市では感じられないような、緊張感とか、きつい感じがあり、
その感想は、他の国の人たちがよく話題にすることでもあります。
だからこそ、同国人による助け合いや、連帯も、大切な要素となるはずなのですが、
逆に、それが負担になる場合もあります。。難しいところですね。
特に日本人同士というのは、難しいと感じます。
それを知っている、パリに住む日本人は、日本人と付き合わないですね。
フランス人の方が、何かあっても後腐れがないそうなんです。
上記の友人のほかにも心配な友人がいます。
そんなことで、後ろ髪を引かれる思いで日本に帰ることになります。
日本に帰国、といっても、もう私の実家は更地になってしまったので、
兄のいる福島や、東京の友人宅を回る予定です。
今回載せた写真は2枚ともリュクサンブール公園です。
晴天に恵まれる日々、一年でもこの時期だけなので、
みんな、思い思いの格好で、芝生の上で寛いでいます。
あぁパリ、されどパリ。
色々な顔をもったパリに、どこまで同化できるんでしょうか。
悩ましい日々です。
でも明後日には日本に向けて飛び立ちます。
大切な友人たちが、元気にこの夏を乗り越えられるように、
ただただ、祈るばかりです。
2015年6月26日金曜日
またしても夏日!
強烈な夏日となっています。
今 夕方の5時過ぎですが、外は強い日差しであふれていて、
30度を超えているようです。
上の写真は、バスティーユ広場の一角。
朝のうちだったので、まだ日差しは強烈ではありませんでしたが、気温は高く、歩いているだけで汗ばむ陽気でした。ちょうど信号待ちの間に写真を撮ったので車が走っていませんが、青になったら、すごい勢いで車の往来があるところです。
カフェには人が鈴なり状態。
でもロング・バカンスが始まっているので、パリの住人は少なめ。ただし観光客は一杯です。
夜になるとこんな感じです。
場所はナシオン広場。
家に電灯がつく頃ですから、夜の10時に近かったと思います。
このオレンジの光を見るのが大好きです。
以前、結婚前の実家暮らしをしていた頃は、(もちろん、日本・東京でですが、)
このオレンジの光のついた家々を、電車から眺めては悲しい思いをしたものです。
「あの光の中では、暖かい団欒が、楽しい夕べがあるんだろうな」と、
その頃は実家に帰っても、そんな雰囲気ではありませんでしたから、
ものすごい郷愁といいますか、うらやましさで一杯でしたね。
太陽のように明るかった母を亡くした後の実家は、真っ暗な中で暮らしているようだったのです。
そんな辛い思い出のある実家も、もはや無くなってしまいました。。
「自分も、あんな暖かい電気の灯るような、暖かい家庭を持ちたい」という思いが、
今となってはそれが実現されているのかどうか分かりませんが、
あの当時の、焦燥にも似た辛い気持ちが、時の流れと共に癒されているのを感じます。。
さて、ちょっと湿っぽい話題になってしまったので、
(また日本に一時帰国する日が迫ってきた、ということもあるのかもしれませんが)
話題を変えます。
今日の、夫とのランチメニューです。
私は本日おすすめの日替わりメニューをとりました(写真手前)。
干し鱈(タラ)のタルタルステーキです。14ユーロ。
夫はバベットのステーキフリット。13ユーロ。
飲み物として炭酸水のバドワを頼みました。
日本のフレンチって、お上品で、ホンの少ししかお皿にもられていないものですが、
ここはパリの街角によくあるカフェ。本場は全く違います。日本の3倍の量はありますね。
少し夫に手伝ってもらわないと食べきれない量でした。
カフェのギャルソン(今、そう言わなくなったそうですね)の一人に、カッコいい人がいました。
見るとはなしに、無意識に目で追っていたようです^^
会計の時に夫が呼んだら来てくれたのですが、
彼は夫に分からないように、私にだけ意味ありげな視線を送ってきました。
「えっ、ドキ!」と思いつつ、私も共犯的な笑顔。
そばにいる夫はぜ~んぜん気づきもしない^^
こんな瞬間があるのが楽しいパリ。
店を出るときも、「Au revoir, Madame !」(ウィンク)とかされちゃって、内心ほくほくでした^^
ときめきが日常にあふれている、それがパリの最大の魅力でしょうか。
冗談はさておき、昨日、今日と、連日、日に当たっているせいか、疲れが激しいです。
病み上がり、ということもあるとは思いますが、
太陽の光の強さは、人を疲れさせるものだ、と思いました。
日本はまだ梅雨だと思います。
パリにも、日本の夕立のような雨が降らないと、木々が可哀想。
どちらにしても、過ぎたるは、、、というところでしょうか。
2015年6月23日火曜日
バガテルの薔薇園 3
バガテルの薔薇園のご紹介、第三弾、ということですが、
今回は、趣向を変えてお届けします。
南北に伸びる広大な敷地には、
ただ単に散歩するコースもたくさんあって、
別にバラのマニアでなくても、歩いているだけでも楽しめる園内です。
写真に写っているのは大型の鴨たち。
こんな風に、水辺を離れて草をはんでいる様子は珍しいと思いました。近くで見ると、結構大きいので驚きます。
前回ご紹介した雉、ではなく、孔雀をご紹介します。
開園と同時に入った園内で、すぐに出会った光景です。
入り口で出迎えてくれた孔雀のカップルとは別に、
人のいない園内では、一匹々の孔雀が、そこかしこに点在しており、これもそんな一枚。
人間と一緒に写すと、その大きさが良く分かると思い、載せました。
人に慣れていますよね。
この孔雀、この二人が去った後は、我々の方に向かって歩いてきました。
そして一声。
なんと形容してよいか分からない鳴き声で、ともかく園内一杯に響き渡るような、高~い音程の声でした。初めて聞いた訳ではなかったのですが、
いきなり鳴かれて度肝を抜かれました。
こちらはやはり園内でたむろしている(?)猫ちゃんたち。
ちゃんと餌をあげている係のマダムがいて、その方と偶然出会いました。
猫好きとしては、後を追って行きたいところでしたが、マダムにやんわりと静止されました。
さてシリーズ(?)最後の本編では、
これを載せないでどうする?という景色を載せて終わりにしたいと思います。
そう、分かる方はすぐ分かる場所、
薔薇園を一望のもと見渡せる、高台にある東屋から見た景色です。
正面の、円錐型に刈り込まれた木と、
背景の平たい松の木がポイントとなっています。
こうして見ると、花盛りに来たことが良く分かります。
6月も半ばですものね、当然と言えば当然ですが。。
東京でバラを育てていた記憶から、もう遅いと思ったのかもしれません。
以前ほど、バラに執着しなくなってから、もうここには来ることはないと思っていたのですが、
いざ来てみると、新鮮でした。というのも、訪れた自分が、以前とはまた違っているのを発見できたからです。どういう変化かはここには記せませんが、12年前と比べたら、大きな進歩をした、と感じました。
ここは私たち夫婦にとっての原点とも言える場所。これからも大事に考えて、バラの季節には毎年訪れたいと思います。
2015年6月20日土曜日
バガテルの薔薇園 2
少しご無沙汰をしました。
私としては珍しく、風邪を引いて寝込んでいました。
幼少の頃に、扁桃腺を切って以来、風邪で寝込む、ということがあんまりなかったのですが、
(風邪を引いても高熱が出ないのです)、夫の風邪が、治った途端にうつってしまいました。
夫はまだ完治までいっていませんが、私にうつした後で大分楽になったようです。
私はと言えば、ようやく熱も下がり、こうしてパソコンに向かう体力が出てきました。
まだ本調子ではありませんが、ブログの更新がしたくて起き出しています^^
さて今回は、バラではない花をご紹介しようと思いますが、
やはりトップにはバラをもってきました。
こんなにクラシカルな花の形をしていて、なおかつ純粋なピンク色、ということで選びました。
このバラの香りは、確か嗅がなかったのでわかりませんが、
おそらく良い香りがしたことでしょう。
一重咲きの、シンプルなバラも好きです。
こちらは、Astoronomia という名が付いていました。
天文学にちなんだ単語です。
どうしてそういう名前を付けたのかは不明ですが、
花びらの色が淡い分、花芯が濃いピンク、
そして葉の色が明るいグリーンと、
とても色彩のバランスが取れていると思います。
こちらの香りも嗅ぎませんでした。何となく、甘い香りがしそうですよね。
バラ以外にも、色々な花、植物、花木が植えられているバガテルの庭園ですが、
今最盛期なのは、やはりバラですね。
上記の花々は、ホンの少ししか咲いていないものを、
寄せ集めたものです。
花菖蒲はほとんど終わっていましたし、百合は、それ自体、あまり植えられていませんでした。
バラとの競演が見事であっただろうクレマチスも、ご覧のものしか咲いていませんでした。
でも、白いバラと、ブルーのクレマチスは、定番の組み合わせで、
やはり一服の清涼感を与えてくれます。
そして葱坊主のアリウム、可愛いですよね。子供がじゃれるようにしていました。
写真、下の真ん中は、真っ白いアスチルベ。
初夏の庭を華やかに彩る花ですね。実家ではピンク色を育てていました。
上記の花菖蒲と、それからつるバラのコーナー(こちらは大分見ごろを過ぎていたので載せませんでした)の間にある、ポタジェ Potager (野菜園)のコーナーです。
トマトやナス、キュウリ、葉ものの野菜などがたくさん植えられています。
今は、キャベツとサラダ菜が旬のようでした。
実は、バガテルには、バラの他に、主役がもう一つあります。
それが、この雉たち。
正面入り口から入ってすぐに出迎えてくれたのも彼ら。
朝の人のまばらな園内では、のびのびと羽を広げ、鳴き声も高らかに、その存在を誇示していました。彼らの紹介はまた次回にでも。
まだ少し養生が必要なようです。
またベッドに入って一人、夢を見ます。。
2015年6月15日月曜日
バガテルの薔薇園 1
昨日の日曜日、わりと朝早くから家を出て、
バラで有名なバガテルへと赴きました。
もう満開を過ぎているかな?との心配は全く無用で、
朝一番の開園時間(9時半)から園内に入った私たちは、
にこやかに咲き誇っているバラたちに出会いました。
翻訳の仕事が完了していなかったのですが、
まぁ色々とあって、気晴らし、そして日曜は仕事をしないのがフランス流なので、
それに倣いました。
(でも先ほど完了したので、今、更新をしているところです。)
写真のバラは、名前を撮るのを忘れたのですが、
まさに大好きな花色なので、先頭にもってきました。
「天使の腿」というような名前だったと思います。
園内には、様々なバラが咲いていました。
朝の新鮮な空気を感じながら、
開園すぐ、ということで、人影がほとんどない中で、
のんびりと見て回れたのは、至福の時でした。
特に、香りの強いつるバラのコーナーでは、とても良い香りが漂っていて、しばしたたずんだりしていました。
もう一つ、コラージュをつくったので、重ねて載せてみます。
園内で、バラの品種などに関しての看板を、夫と二人して声を出しながら読んでいたら、
フランス人のマダムたちが寄ってきて、何か分からないことがありますか?と話しかけられた。
いいえ、と答えていると、そのうちの一人に、「日本の方ですか?」と日本語で聞かれたのでびっくり。
びっくり、というほどでもないですが(パリではあんまり珍しくない)、
聞けば、息子さんが東京に住んでいるとか。
よくあるパターンですが、そのにこやかな笑顔に癒されました。
夫とはいつも日本語でしゃべっていて、二人のワールドの中にいることが多いので、
フランス人の参入は、いつも新鮮で(少なくとも私にとっては)楽しいことです。
夫が余裕のポーズでベンチに座っていますが。。^^
実はここのベンチで、
12年前の11月に、夫が私にプロポーズをしてくれたのでした。
そう、私たちにとっては特別な、思い入れのあるベンチなのです。
でも実際あの時は、11月半ばということで、
秋バラもほとんど終わり、
咲いているバラもチラホラしかないような状態でしたが。。
今日の薔薇園での報告は、
ひとまず終わりにいたします。
つい先ほど、
懇意にしている方からの訃報を受け取ったばかりなので、
追悼の意味もこめて、
ここで心からのお悔やみを申し上げます。
その方が、今では天国にいて、神様の下で安らかに憩っていることを祈りながら。。
2015年6月12日金曜日
大渋滞!
実はこれ、パレ・ロワイヤル広場にある、アメリカの某アイスクリーム会社の店の2階から撮ったものです。目の前に見えている建物は、コメディ・フランセーズ。ほぼ、全景が見えています。
この風景は、私たち夫婦にとって、とても馴染みのあるものです。
よく、友人たちと連れ立って、オペラ街界隈で食事をした後の締めとして、よくここを利用しました。
アイスクリームだけでなく、café gourmand やワッフルのようなものも注文できます。
でも見てください、この渋滞を。
この席から眺めてると、この風景は信号のたびに見られるような、ごく普通の状態です。
私も随分昔、学生だった頃、ある縁で、パリ郊外からパリ市内を車で運転したことがあります。
パリ在住の人間にとっては、常に話題になる、凱旋門の巨大なロータリー も、実は一度だけですが経験しました。
あのスリル、というんですか、緊張感は、その時は必死でしたが、後から考えたら面白かったですね。運転、好きなんですよ。2人の兄がいたこともあって、大学の入学が決まった途端に、その当時の一般的な風潮もあって、すぐ免許を取りに行きました。数年後には、400までの自動二輪の免許もとったんですよ。
私の年上の友人は、やはり女ライダーを経験していて、
「女も、バイクを乗るようなことを経験しないとダメ!」と言っています。
確かに、バイクはもちろんですが、車の運転というのは、
日常生活において、特に女性の場合、「能動的に行動する」という希少であり、そして最たるものだ、と思います。
中々、女性が企業においても男性の下にあって、頭打ちになっている現代社会にあって、
この車を運転するというのは、男と全く対等にやりあえる場面ではないか、と。
以前、ブログにも書きましたが、
私は20代前半から後半にかけて、フェミニズムに没頭していましたので、
今でもその名残があります^^
まぁ結婚したことによって、かなり、中和というか、バランスが取れてきたとは思いますが。。
それに、フランスでは車を所有していないので、(その必要性も感じないし)
運転から遠ざかっていますが、でも昔取った杵柄、じゃないですけど、運転には自信があります。
以前、「パリでバイク、どうかな?」と夫に聞いてみたら、
「いいんじゃない?!
さっちゃんがハーレーに乗ってさ、その横にサイドカーつけて、そこに僕が乗るの。どう?」と
にこにこしながら言っていました。
本当に冗談なのか本気なのか分からないことを夫は時々言います。
でも、あのすごく若い頃の、「なんでも来い!」みたいな勢い、すっかりなくなってしまいましたね。
どうしちゃったんでしょう?
あれは、若さゆえの怖いもの知らずの勢いだったのか、
それとも、私本来が持ち合わせているものだったのか。。
その解釈によっては、
本来の自分を解放してあげる必要があるのでは、と思ったりします。。
2015年6月11日木曜日
日本が大好きな青年
これは近所の広場のアパルトマンです。
先日散歩の折に写真に収めました。
広場には、必ず、こうした、20世紀初頭に建てられたオスマニアンのクラシックなアパルトマンがあります。都市計画の一環で、目立つ場所には美しいものを、ということらしいです。
この角度でまず撮ったのは、白壁に赤いストールが美しかったから。
ここで定番の真っ赤なゼラニウムの鉢がおかれていてもおかしくありませんが、
ここには一つもありませんでした。
これは同じ建物を下から撮ったもの。
こうして見ると青空が映えますね。
建物自体は、7、8階の高さです。
本当は、建物の下から上まですっぽり写るように撮りたかったのですが、
建物の前に広がっている広場では、大勢の人がペタンクに興じていて、邪魔になるのでやめました。
さて、題名に書いた、「日本が大好きな青年」ですが、、、
たまに、カトリックセンターにいても、「日本大好き」というフランス人が、男女を問わず訪れます。
Japonisant(e) という、言葉もあるぐらい、日本好きなフランス人は、ある一定数います。
また、「好き」とまで行かなくても、昔に比べたら、他のアジア人よりも、敬意を払われている感じもあります。
以前、親しいフランス人の友人に、私が、「日本人はアジア人だから」という言い方をしたときに、
「でも中国人やベトナム人などとは全くちがうよね」と言われたことがあります。
確かに、どっちが、というより、同じ背景は持っていないように思われている。
本当は、中国や韓国からの輸入された文化も、日本固有の文化に混じっているのに。
ところで、フランス人、とくに若者が、日本大好きって、いいことじゃないですか?
以前、日本とフランスの関係って、一方的な片思い、なんて言われていましたが(80年代ごろ)、
今じゃ相思相愛も珍しくない。
これって進歩ですよね~。
実際に、日本が大好きな(あえてここでは名前を出しませんが)青年(10代です!)が、
来月、家族とともに日本に渡ります。
この子は、ミーハー的に好きと違って、日本語を一生懸命に勉強していて、
今じゃ、もうほとんど分からない言葉はないぐらいです。
私なんてそばで見ていて、「すごいな~。どうしてそこまで??」と思ってしまいますが、
好きなものは好き。とことん極めたいのですね。
振り返ってみれば私もそうだったな~、と(今でもそうだけど)フランス好きだったな、と。
この子の場合は、
将来、美しい大和なでしこと出会って結婚するだろうな~、ともう見えていますね。
あれだけ熱心に日本のことが好きな、可愛いフランス人の男の子です、しかもすっごく真面目。
日本の女が放っておきますか?
まぁこうして、文化の融合が、美しく、調和的になされるのは、とにかく良いことだ、と思います。
ところで昨日、夫がめずらしくお土産を買ってきてくれました。
通っている神学校のそばにあるパン屋さんで売っているレモンタルト tarte au citron。
前々からショーウィンドーから眺めては「美味しそうだね!」と私が言っていたのを覚えていてくれたようです。
夫が、お土産と称して気の利いたものを買ってきてくれるのは、本当にたまのことなんですが、
昨日は今年度、学期末最後の口答試験が終わったということで、ホッとしたのでしょう。
でもそれもつかの間、まだまだ提出するべき論文が山ほどあります。
でもこのレモンタルト、すごいでしょう?
手で持つと、ずっしりと重いんですよ。
レモンカードの部分がたっぷりで、
(断面にもこのレモンクリームしか入っていません)
食べきるのに時間がかかりました。
日本人的には、この半分か、三分の二で充分です。
でも味は美味しかった!
適度な酸味と甘味が交じり合って絶妙でした。
2つで5ユーロちょっと、日本円にすると700円ぐらいですから
ケーキとしてはまぁまぁの値段でしょうか。
値段の問題ではなく、フランスにいると、あんまりケーキを食べたいと思わないのは、味が甘すぎるせいだと感じています。
先ほどの青年ですが、
実際に日本に行ってみて、私がフランスに対して感じたように、失望感を味わわないと良いのですが。。まぁそれも運命。幻想が消えたところから、真の姿が見えてくるわけですから、その方がずっと良いわけです、健全といいますか。
彼の未来を祈るばかりです。
2015年6月7日日曜日
お気に入りのコーナー
今回は、続けて更新、私のお気に入りのコーナーをご紹介します。
(体は疲れているのですが、気持ちが充実しているので、気分が乗っています。^^)
あれは何、これはあそこで買ったとか、一つ一つ、全部覚えています。
特に、マスコットのぬいぐるみは、
Yoshitomo Nara さんのもので、フランスでも人気アーティストです。知る人ぞ知る、ですね。
これをパリに戻る飛行機に乗る前、
成田空港のショップで見つけたときは、目が離せなくなりました。
初めてその時に見て、ぞっこん(古いですね~)になってしまったのです。
子供向けとは知りつつも、買うか買わないか、ここで見逃したらもう、という気持ちが強烈に働いて、勇気を出して買いました。でもお店の女性たちは温かい人たちで、わたしみたいないい年をした女性(え~、おばさんとは言いません!)が買う気持ちも分かりますよ~、みたいな感じで、にこにこしてレジを勤めてくれました。
そしてこれが大正解、思い切って買ってよかった~!
だって、これを見るたんびに、にんまり。よい気持ち。
夫なんか、
「これさっちゃんだよね~^^」とか言って喜んでいます。
ぬいぐるみのカオは、天使なんだけど、目を吊り上げて怒っている^^
自画自賛はしたくないですが、
こんなに素直に怒ってるのって、むしろ楽しい、そんな感じです。
怒ってるのに笑ってる、みたいな。
この写真、コーナーの中で、一番希少価値のあるのが、
見えるでしょうか、怒りんぼ天使の足元にある、桜貝の入った小瓶です。
これは、はるか昔、小学校も低学年ぐらいのときに、
家族みんなで行った、千葉の砂浜のある海岸で拾ったものなのです。
自分で拾ったのか、拾って集めたのを売っていたのか、ですが、もちろん後者でしょうね。
「小さきものは、みな美し」じゃないですが、
この淡い桃色をした、指ではさんだら簡単に壊れてしまいそうな儚さが、子供ながらに大好きでした。
「あぁ、あの頃は、人生の、何の苦しみも悲しみも知らなかったなぁ」と、
思わずにはいられません。
大好きな母、父、そして2人の兄たち。
みんな、みんな、優しかったね。。
大好きなものから、ちょっと感傷に浸ってみました。。
おやすみなさい。
また元気で会いましょう!
夏日更新!
パリに住んでいる方は、もちろん大喜びの毎日と思いますが、
このところ毎日のように、日中から夜にかけて20度を越す天気が続いています。
「夏日」と言えるぐらい、2、3日前には30度になったことがあり、
この日は早朝から気温が高く、とっても嬉しい日でした。
ことほど左様に、パリでは気温の高い日は貴重だし、
人間って、気温がある程度高い方が、機嫌よく暮らせるんだな、と実感しますね。
さて、写真は夫の手作り、
○○流しょうが焼きだそうで、
肉は豚ばら肉、前日につくった、やはり夫手作りの焼きそばの残りの肉です。
作り方にかなりのこだわりがあったそうなのですが、
ここでは面倒なので敢えて書きません。^^
でも、日本で言ったら「男の料理」とかいって、
たま~にものすごく気合を入れて、材料費とか度外視でつくったりするもんですが、
うちの夫は、あにはからんや、料理好き。
気晴らし気晴らし、と言っては鼻歌交じりに台所に入ってくれます。
助かってま~す!^^
こんな庶民的な料理だって、
調味料に日本の醤油やみりん、酒をつかっている訳ですから、
フランスでは大ご馳走。(え?そう思ってるのうちだけ?)
日本の料理に、白いご飯があるだけで幸せ。
やっぱり日本人ですね~。
ものすごい晴天なので、光が入りすぎていますが、
ここは通称、日本人街と言われているカルチエにある、Passage Choiseul 。
古くからあるパッサージュ、日本的にいえばアーケード街です。
日本の食品を買ったり、日本料理(なんということはない、ラーメン屋ですが)を食べに来たりするついでに、ちょっと散歩したりする場所です。
この間は夫と久しぶりに歩いて、新しいお店が目白押しでびっくり、
あの店も可愛い、この店も素敵、と、1件1件が目新しかったです。
これまた日本でいうところのセレクトショップもいくつかあったりして、
目にまぶしいぐらいのターコイズブルーの大型バッグを衝動買いしてしまいました。
びっくりするぐらい安かったんですよ~。
個人的には、高いブランド物を持つより、
趣味がよくてコスパな、でも決して安っぽくないおしゃれなものを見つけるのが大好きですね。
街を歩いていて、ショーウィンドーに飾られている商品(服や靴、バッグ)を見て、
ピンときたら迷わず入って物色する。すると必ず、自分の好みにピタリとはまるものが見つかるものです。そういった買い物が、一番贅沢で、楽しい、と思っています。まさに、買い物の醍醐味、ですね。
今日はカトリックセンターにて夏祭りがあったので、
そのことを記載しようかな~、と思いつつ、全く違う記事になりました。
いつか、ご紹介するかも???
とにかく、共同体の皆さんと、大勢で協力して、
一つの目標に向かって力を合わせるって、本当に素晴らしいことだと思います。
気持ちが一つになって、楽しい、楽しい一日となりました!
2015年6月4日木曜日
朝食の風景
他愛もなくて申し訳ありませんが、
なんとなく、いつもの朝食の風景を載せてみました。
食器は、年上のとても親しい友人から譲りうけたもので、
本来は日常使いをするにはもったいないのですが、
むしろ普段使わない方がもったいない、ということに気づいてから、使うようになりました。
クロワッサンは、毎朝は食べません。
バゲット1本が1ユーロで、クロワッサン1つも1ユーロなので、クロワッサンは、贅沢、というイメージがフランスではあります。(日常生活において。なのでフランス人はほとんど普段の朝にクロワッサンは食べないと聞いています。週末に食べるそうです。)私たちも、普段はバゲット1本で朝食を終えます。(1本丸ごとも食べられず、大抵残しますが。)
ジャムとバターは、なるべく BIO(有機栽培)のを食べるようにしています。
私のお気に入りのジャムは、pêche-abricot 。そう、桃とアプリコットを混ぜたもの。
美味しいですよ。
飲み物は、面倒くさがりなので、
コーヒーに冷たい牛乳を、ほんのひと匙たらしたものにしています。
カフェオレをつくろうと思うと、電子レンジを持たないので、鍋で牛乳を温めなくてはならず、それが面倒なのです。(でも「面倒くさい」という言葉、良くないですね。。)
でも朝食の前にはストレッチ。
窓を開けて、外の新鮮な空気を感じながら、
少しずつ、体の凝りをほぐしていきます。気持ちよいですよ。
冬だと中々空が明けなくてしんどいですが、
今の季節は、晴れていれば早くから明けるので、なんとも気分が良いものです。
日本は真冬でも朝が明るいから良いですよね。
またバレエかヨガでも習いますか。
今日も良い一日となりますように。
2015年6月3日水曜日
ドンマイ、錦織圭くん!!
件名とは何の関係もない写真ですが、
そう、錦織くん、パリ制覇ならず!残念無念でした~!
知る人ぞ知る、全仏オープン、ローラン・ギャロスですが、
昨日は、ベスト4を決める、熱い戦いが繰り広げられました。
特に、我が錦織君は、大接戦の末の負け、
本当に悔しい限りです。
相手はフランス人(といってもスペイン系かポルトガル系ですが)、
地元の応援、やじに対抗するのは厳しいものがありました。
中継、あるいはニュースをご覧になった方も多いと思いますが、
途中、2セット目で、大型のスクリーンが事故で一部が落下したために、
試合が30分以上中断しました。
そのことが、錦織君には有利に働いたのですが。。。
格下の相手に打ちのめされてしまいました。
アナウンサーも言っていたのですが、
相手は見るからに大男、肉体的に勝っていることは一目瞭然でしたし、
サービスが時速200キロ以上、これに錦織君はやられてしまいました。
でも2セット落とした後に2セット奪い返したのはあっぱれでしたね~。
その勢いで5セット目も行って欲しかったんですが。。。
正直、テレビで見ていたのですが、見てるほうが疲れきってしまいました。
それに、フランス人の野次やブーイングがひど過ぎた。
途中から、錦織君の善戦に、応援の拍手がなる時もありましたが、
最初から一貫して、相手への応援がすごかった。
地元だからしょうがないとはいえ。
アナウンスで、サービスの度に起こる叫び声に、
「S'il vous plaît, s'il vous plaît !」と連呼しないとならない始末。
さぞ錦織君、やりづらかっただろう、と、
私なんかは悔し涙で一杯でした。
ところで上の写真ともども、
オペラ座の風景です。
こちらは、なんとオペラ座の前庭にて、ピアノを弾いていた人がいたのです。
この距離だと周囲の騒音で音は掻き消えていましたが、
彼の周囲に人だかりが。
なんとも大胆でパリらしい。
とにかく一芸に秀でるって、素晴らしいですよね。
昨日の錦織君を見ていて、本当にそう思いました。
君はまだまだ若い!
いくらでもチャンスはあるさ!
全仏、まずはベスト8入りしたんだから、それを大いに喜ぼう!
(しかしクレーコートと共に、ヨーロッパは、彼の肌に合ったかどうか心配だ)
とにかく善戦、善戦!
精一杯戦ったんだから!
そんな興奮を抱きつつ、試合を見終わった後、その時間からは珍しく、散歩に出かけた私でした。
夜の、と言っても全く明るい訳ですが、
中庭でぼんやりと風に吹かれて涼みました。。
お疲れ様、圭君!!
(なぜか、子供の頃から、スポーツ観戦は、テニスとバレーボールが好きでした。
野球なんか見たことないし、サッカーもさほど興味が持てません。どちらかというと、個人プレーが好きなのかもしれませんね。)
あ~疲れた^^
2015年6月1日月曜日
旬のもの
もう最旬、というわけではありませんが、
まだ旬としてみずみずしさを保っているアスパラガスを茹でてみました。
この一束で4,5ユーロぐらい。
ちょっと高いですが、この時期しか食べられないので(瓶詰めは年中手に入るとはいえ)、
一回は買って楽しみます。
写真だと分かりづらいのですが、この分量は優に4人分はあるので、
そう思えば高くないですね。
ドレッシングは普通に手作りしますが、
いつものにマヨネーズを加えました。
味の方はといえば、
買ってから2日ほど経っていたものの、
歯ごたえがしっかりあって(茹で時間は3分程度)、体の隅々まで良いものが染み渡るような、
そんな美味しさでした。
今、果物でもっとも旬は、メロンでしょうか。
スーパーではメロンが山積みになって売られています。
それと、桃、ネクタリン、アプリコットの類も出てき始めました。
こちらは、やはりハーブでは旬の、バジルをつかったスパゲティ。
パスタ・ジェノベーゼです。
生のバジルの葉から手作りしたいところでしたが、
これは瓶詰めをつかいました。
生のにんにくを刻んでオリーブオイルで炒めてから、
瓶詰めの中身を空けて、一緒に温めたものです。
これも美味しいです。(但し、イタリアのメーカーに限りますが)
以前、実家で暮らしていた頃、
庭でバジルを一杯育てたことがありました。
ある程度の大きい平鉢に、種から育てたのですが、
これが簡単に育ってくれて、食べるのに困ったほどでした。
ミントほど、雑草のようにたくましい訳ではありませんが、
同じように、あの香りを嗅ぐと、夏を感じますね。
今、パリのアパルトマンでは、
中華店で買い求めた、料理用のミントの束を、水にさして育てています。
ミントは本当に強い! 水にさしているだけで、ぐんぐん育ちます。
そういえば、以前友人からもらったアボカドは、
別の年上の友人宅で、元気に育っているそうです。
この間活けた花を、痛んできた部分を捨てて活けなおしました。
こんな風に、小さく活けるのも大好きです。
夕方の4時。 日が差してきました。
気温も上がってきているようです。
こんな時は外に出て、のんびり散歩するのが似合っていますね。
今日一日も、素敵な一日となりますように。
追記: ローラン・ギャロス! そう、錦織圭君、ベスト8おめでとう~!!
明日は準々決勝! 生は無理だけど、テレビで応援します!!
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