2014年8月10日日曜日

台風によせて


このたび、台風11号で被害に遭われた方々へ、まずはお見舞い申し上げます。
せっかくの夏休みが、受難の夏休みとなっています。

朝からずっと、台風情報を流しているNHKによると、今後の進路は、北へ向けて日本海を北上するということなので、その進路上にある、北陸地方の方々、充分に警戒をお願い申し上げます。
東京(といっても東部)は、前回と比べると、台風による被害は少なくて済みそうです。
今の段階で、雨はなく、強風だけです。あくまで予想なので、用心は必要ですが。

ところで写真は、家の近所、隅田川沿いにある、「Meursault(ムルソー)」という名前のカフェ、ケーキ屋さんです。これが最初にできた時は、その下町からぬ外観に、強く惹かれたのを覚えています。
名前も良いですよね。ムルソーといえば、フランスのノーベル受賞作家、アルベール・カミュの代表作、「異邦人」の主人公の名前です。この小説は、随分前、学生時代に読んだきりで、もう一度、読み返したいと思っている小説の1つです。
確か読んだときは、母が他界した後で、この主人公の行動を理解できなかった、という記憶があります。でも、父も他界した今、そして、この人生の折り返しをとうに過ぎた今、その無理解は、深い理解へと変わっているのだろうと思います。死刑を直前に控えたムルソーの、静謐ともいえる心の状態は、まだ到底理解できそうもありませんが、母親が死んだ後に彼がとった一連の行動は、簡単には否定できないでしょう。
ここまで書いてきて、本当に読み返す必要を感じています。



さて話題を変えて。

2年前の愛猫、アビです。
毎年夏に一時帰国するたびに撮る写真の1つです。

最近になって、ちょっと恐いことが起きました。
猫に因んだ話題なのです。
夜中の1時半ごろ、ふと、背後で物音がするので目を覚ましました。

父が他界後は、実家では、1階の居間の、畳の部屋で眠るようにしているのですが、目を覚まして、目の前の床の間に眠っていたアビも目を覚ましたらしく、じっと私の背後を見つめています。心なしか、瞳孔が開いているようでした。
恐る恐る寝ながら振り向いたら、

「キャ~!」

真っ黒い猫が、台所でむしゃむしゃ、アビのエサを食べていたのです!!

あまりのことで、身動きができなくなってしまった私は、心を落ち着かせるためにじっと呼吸を整えながら、黒猫の様子を凝視しました。猫は、あきらかに野良で、その動きの俊敏さ、少しの気配も見逃さない様子、そしてうっすらと汚れている体。顔つきも、ちょっとドスが効いている感じで怖いのです。私が見ていることを意識しながら用心深く食べ続けていましたが、わたしはふいをつかれたこともあって、愛想笑いをする始末。

無事、満足して食べ終わった黒猫は、なんと大胆にも寝そべるではないですか!
さすがの私もこれはいかん、と気をとり直し、起き上がろうとしたら、それで瞬時に、猫はいなくなりました。アビ用につくった、2階のベランダから入ってきたのです。

やっぱり、一度空き家にしたせいで、こんなことになったのだ、と思いました。

そして、話はそれで終わりませんでした。
なんと、次の日も、全く同じ時間に、その黒猫がやってきたのです。そして同じように、むしゃむしゃしていました。さも美味しそうに。。。

夫に話をしたら、「もう、完全になめられてるね(*^_^*)」と言われてしまいました。。

今日も来たら、さっさと追い払います。とにかく、虎ではなく、たかが猫なんですから。。

くだらない話を読んでいただきまして、
ありがとうございました。

台風にはくれぐれも気を付けましょう。






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