昨日はちょっとダウンして、1日家で過ごしました。朝から外の気温は3度で、激しい風と雨でした。もちろん部屋の中は暖房が効いているので暖かいのですが、ここまで気温が低いと、通気口からの風が身に沁みます。その風をシャットダウンするため、普段は開けている分厚いカーテンを引いて過ごしました。日中も最高で11度ぐらい。寒さにやられたのか、疲れが出ました。
ところで写真は柿です。日本の柿で、「KAKI」として売られています。このKAKI という文字を見ると、いつもカーキ色のカーキを想像してしまいますが、こちらではKAKI といえば、この柿を指します。もちろん、買う時も「KAKI ください。」と言います。近所のスーパーでは1個0,5ユーロ、いつもの果物屋さんでは3個で2ユーロでした。日本の柿そのままに、とっても美味しいです。
ところが実は私、小さいころはこの柿が苦手で食べられませんでした。特に熟れたものは、食感が苦手でしたし、熟れてなくても味が好みではありませんでした。でも成人するにつれ、美味しく食べられるようになって、今では干し柿も含め、大好きです。和風の夕食後にむいて夫と食べてると、日本の秋みたいでほっこりします。
でも小さいころ苦手、というか、絶対食べられなかったものでも、大人になってから食べられるようになるというのも、面白い現象ですよね。大人になると、味覚が変わるのでしょうか?食べ物で好き嫌いがなくなるというのは、一般的には良いこととされていますが、別の見方をすると、味覚が鈍感になったとも言えるのかも。。でも多分、人間関係と同じく、許容範囲が広がった、と好意的にみるべきなのでしょう。
先日、Denfert Rochereau に用事があって、それからカトリックセンターへ行ったのですが、その際歩いた、Bld Raspail (ラスパイユ大通り)の様子です。やはり黄葉はまだ少ないですね。この並木、あるいは車の駐車の列と言ってもいいのですが、それに挟まれている石畳は、自転車通路となっています。落ち葉がたくさん落ちているのが見えるでしょうか。パリにはこうした自転車専用の道が完備されていて、歩行者の安全が守られています。左の車の列の背後、建物に沿った道(わかりづらいですが)が、歩行者専用の道です。
この通りには、密かに気になる建物があって、それがこちらです。
パリには珍しい、戸建てで、格子付きの窓からは、壁一面、天井まで本がぎっしりと並んでいます。とてもしゃれた雰囲気、しかもアカデミックな感じがして、前を通るとき、いつも見てしまいます。偶然ですが、面前に留まっている赤いベスパも、写真の彩りに一役買ってくれました。
さて恒例の食卓の風景ですが、こちらは朝食というより、朝昼兼用の食事です。夫が午前中、大学がない時にはよくこのパターンとなります。大体、10時から11時ごろに食べます。
そしてこの頃は、この1日の最初の食事を、野菜たっぷりのサラダから始めることにしています。夫が減量中で、毎朝走っていますし、どうせなら食事の内容ももっと良いものにしようということで、サラダを食べ始めました。こちらでは、サラダに使う葉っぱ類(日本のレタスのようなものは、ありますが、買いません。もっと1つが巨大な葉でできた野菜です。多くはBatavia とか、Frisé と言います。)
その丸々1個が、1ユーロか、それ以下の値段で買えるのです。格安でしょう?日本で生野菜でお腹一杯にするのは至難の業ですが、こちらでは安いゆえに可能です。トマトもとても安いです。ただ気になるのは残留農薬で、食べる直前に、充分流水で洗いますが、どこまで取れてるか不安です。それなら一層無農薬野菜に切り替えては?と思いますが、中々高いのと、店が遠いのとで続きません。もう子供も諦めたことだし、美味しいんだし、良いか、と開き直ってます。
付け加えると、フランスに来て、大抵の人が驚くのが、バターの美味しさではないでしょうか。宿泊するホテルのものはもちろん、スーパーで売られているバターは、マーガリンも含めると、一体何種類あるのか分からないぐらい豊富です。
写真のバターは、私の一押しのバターです。去年、フランスの生産業者のバター部門で、銀賞をとったものです。産地はブルターニュ。種類は Demi-sel (塩入)ではなく、無塩の Doux です。この方が、料理での塩加減が自在にできるし、ただパンにつけて食べるだけでも、私個人としては塩なしの方が好みです。(辛いもの好きなんですが) そしてこのバターの優れているところは、単に味わい深くて美味、というだけではなくて、良く普通のバターにありがちな、表面は黄色で、中が白い、という変色が、全くないことです。そういう変色は、よく品質には変わりはありませんとの能書きがつくものですが、私はちょっと違うんじゃないか、と思っています。本当に質の良いバターは、表面が薄黄色、というかクリーム色で、中身も、最後の最後までその色なのです。それに驚きました。
そういう訳で、このバターを紹介させていただきました。
長々とすみません。秋の夜長につい、筆が進んでしまいました。
読んでいただいてありがとうございます。
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