2015年9月28日月曜日

秋の薔薇 (自作の詩より)




秋薔薇

秋に咲く薔薇
初夏よりも
ひっそりと
いつの間にか
咲いている
その
深く
こくのある色は
何に例えたらいいんだろう           

華々しさはないけれど
落ち着いて
しっとりと咲いている

わたしも
秋に咲く薔薇のように
もうひと花咲かせたい
華やかさはなくても
ひそやかに
でも
確かな輝きをもって







秋の薔薇


昨日、兄と二人でドライブを楽しみました。
行った先は、あづま総合運動公園という、福島市にある市民の憩いの場。
憩いの場とはいえ、南北に長い敷地は広大で、一日ではとても回りきれないほどでした。

ここには、秋のバラを見に行ってきました。
写真は、帰り際、ちょうど昼ぐらいから晴れ間が見え始めた、そんな空です。
到着した時は晴れ間はなく、雲で覆われていました。


秋バラを紹介する前に、
公園内の一部を紹介します。

日々、朝晩の冷え込みが強くなってきている福島ですが、
銀杏も、こうして葉の色を明るく染め始めました。
あと一週間もすれば、真っ黄色に色づくことでしょう。

銀杏といえば、亡母の実家が文京区の本郷だったので、
東大構内にある銀杏並木に、銀杏を採りに行った覚えがあります。バケツ一杯、拾うのは鉄の長い鋏で(直接手で採ると痒くなります)採ったものです。
でも私自身は、やはり神宮外苑の銀杏並木でしょうか。
信濃町にある慶応病院に、長く通院していた経験があるので、病院のすぐ裏手にある銀杏並木は、最適な散歩コースでした。
ベンチには、地元の人がブランケットをかけて本を読んでいたり、犬を散歩させたりしていました。そんな季節がまた、到来しましたね。

 


さて、「香りのバラ」というコーナーに植えられていたバラを
ご紹介します。

左上の、花弁の先が濃いピンクのバラは「ニコール」。
実家で育てていたことのあるバラで、その可憐な色合いと、
強く甘い香りが大好きでした。
右上は「ザ・マッカートニーローズ」。
こちらも、ビートルズ好きの兄のために育てたことがあるのですが
強健で育てやすく、花色と同じように、ハッキリとした香りが魅力でした。確か香りの世界大賞をいくつもとっているバラです。

真ん中は、大好きなオールドローズ仕様のバラ、「バイランド」です。
初めて聞いた名前ですが、調べて見ると、スペイン語の「踊り」という意味の言葉で、
フリオ・イグレシアスの息子、エンリケ・イグレシアスのグループバンドの大ヒット曲の名前だそうです。曲を聞いた事がないのでなんとも言えませんが、この可憐な姿に強く惹かれます。でも香りはあまりしませんでした。

最後、目の覚めるような黄色のバラは、「マルコポーロ」。初めて極東の地を発見した彼は、この地に黄金が満ちていると信じたことから、この輝く黄色いバラをつくった作者は、彼の名前としたのでしょう。香りは、強く、フルーティーでした。
バラの名前は、調べると色々な事がわかって面白いほかに、名前だけで、どんな色のバラか、大体想像がつくようになっています。


久しぶりに、質の良いバラたちを前にして、写真を撮ったり、香りを嗅いだりして過ごしました。
その近くの広場では子供たちが野球をしたり、上の写真のイベント広場では、お年寄りがゲートボールにいそしんでいました。
バラが植えられたボーダーを両側にもつ、少し傾斜のある道では、その大きな横幅を利用して、ローラースケートの講習も行われていました。それを見て、「そうだ、パリでローラースケートをしたいと思っていたんだっけ。」と思い出しました。でも先生の指導の下でやった方が安全だし、上達も早そうだ、と見ていて思いました。

こんな風にして、福島市民は休日を過ごしているんだなぁと感心しました。
周囲を山に囲まれて、大きな空の下スポーツをする楽しみを満喫していました。

都会に生まれ育った身としては、
大自然に囲まれているだけで幸せでした。
久しぶりに、さまざまなバラの香りを嗅いで、五感も研ぎ澄まされたようです。

皆様は、深まり行く秋、どう過ごされていますか?





 

2015年9月23日水曜日

ラッキー!?


今朝、目玉焼きをつくるので卵を割ったら、
こんな風に、一つの卵に二つの黄身が入っていました。
これが人生初ではありませんが、(以前にも一度味わった気がします) とても久しぶりで嬉しく思いました。やっぱり珍しいことですよね?

兄が心筋梗塞で倒れて以来(しかも今は慢性心不全、と診断されています)、
食事内容にかなり気を使うようになりました。
卵は、兄はあまり取ってはいけないので一つ、私は蛋白源として二つ、のつもりで
上記のようにつくり始めたのですが、今朝は兄も黄身が二つとなりました。

私は兄とは別に、少し体重を減らそうと思っているので、
その食事メニューと、心不全対応の食事は似通っているので丁度良いと思っています。



これは今朝の朝食の風景ですが、
手前が私、向かいが兄です。
兄は糖質として小さい丸型のくるみパンを二つとりましたが、
私は糖質抜きです。
昼間、麦入りのご飯を軽く一杯食べて、そこから糖質をとります。夕食時にも糖質はとりません。

やせるためには、何しろたんぱく質、ということで、
朝は必ず卵料理をつくります。
そして、昔ながらの「まごわやさしい」で、
 「ま」の豆類、豆腐、味噌、「ご」のごま、「わ」のワカメ、ひじき等、「や」の野菜、とくに緑黄色野菜、
「さ」の魚、とくにサバや鰯などの青魚、「し」のしいたけ等のきのこ類、「い」のイモ類、とくに糖質の少ない山芋が良いそうです。

私はその他、乳製品を、量をかなり制限しています。
それと、パンや麺などの小麦食品。これらもあまり食べないようにしています。

下町育ちの私は、味付けの濃いのが好みでしたが、
この際に、かなり薄味に切り替えました。これは特に兄のためです。
塩分、糖分、そして油を調味料として使う場合は、とくに少なめにしています。

そんな風に切り替えてから、毎日、何となく気分が良く、
兄ともども、毎朝体重を量るのが楽しみになるぐらい、少しずつでも減量しています。

兄の食事療法につけ込んでのダイエットですが、
結果、二人とも体調が良くなっています。

皆さんも、食事には気をつけていらっしゃいますか?

2015年9月14日月曜日

阿武隈川河畔にて


今朝の福島市は、なんとなくスッキリしない天気でしたが、秋の鰯雲が美しい朝でした。
この福島でも有数の川の一つ、阿武隈川は、兄のマンションから、ゆっくり歩いても10分足らずの所に流れています。台風の時は増水で荒れていましたが、今はこの通り、凪いだ湖のように静かです。

なぜ早朝にここへ?
そう、今朝はこの川沿いにあるカルチャーセンターで、ピラティスのお試しに来たのでした。
昨今の運動不足は目を覆うほどで、他の年若い参加者の前でも、恥ずかしげも無く「イタタタタ!」と声を出しながらのトレーニングでした。
若い頃は、柔軟な体が自慢だったのに、この様は何?? と自分でも信じられない思いでした。
やっぱり、運動って必要なんだな、と痛感しました。
普段、家事で体を動かしているぐらいじゃダメですね。
そして、やはりベスト体重に戻したい。何となく体が重いし、フットワークが悪いのです。

思えば、二年前の11月に父が他界してからというもの、
何となく体がだるく、やるべき事以外は家の中でぐで~っとなっていました。
それで太ったんですね。

太るって、やはり精神的な要素が多いのかな、と思います。。




写真は、阿武隈川に架かっている橋の一つ、天神橋です。
早朝だから車の通りも少なく、
自転車を気持ち良さそうにこいでいた小父さんがうらやましかったです。


さて、福島に、腰を据えてしばらく住もう、と決心してから、
やはりその土地柄というのが気になるようになりました。
土地柄は、そのまま、そこに住む人々のお人柄に強く影響を受けるものですが、
ここ、福島は、やはり東京よりはのんびりしている感じがします。

実際には、お店の人の対応、ということが今のところは大きい訳ですが、
これからは、色々な習い事を通して、地元の人との触れ合いを増やして行きたいと思っています。

例えば、兄のマンション7階のお隣さんは、やはり猫を飼っていて(犬も飼っていますが)、とても気さくで気取りの無い初老の女性です。
時々、吼える犬に、手厳しい叱る声が聞こえてビックリしますが(最初はそれに慣れなくて、お隣さんを怖がっていました)、うちの猫をすごく可愛がってくれる、優しい人です。

お隣さんの猫ちゃんは、うちのと違って血統書付きの混血だそうで、ブルーの神秘的な瞳。
最初、うちのアビと引き合わせたら、
アビはニャーニャー無邪気に鳴いてるだけでしたが、その子は目を寄り目にしてビックリ仰天していました(笑)。家から出した事がないから、他の猫に慣れていないんですね。猫が寄り目になっているのを初めて見て、笑いが止まらなくなってしまいました。

そんなこんなで、
基本的には、すごく嫌な思いもせずに、福島で暮らしています。
いつまで滞在するのか....  未定ですが、長くなりそうです.....


追記: 兄の容態はすこぶる良いです。無理はできませんし、普段は横になっていることが多いですが、とても明るく元気に過ごしています。







2015年9月13日日曜日

台風一過、そして



こちらは、先日まで日本中を騒がせていた、台風が去った後の福島市の様子です。
山の名前は吾妻連邦。福島には様々な山があり、これは兄の部屋のある7階から見える景色です。雲がなんとも言えないような様子で山々を囲んでいるのが珍しいと思い、撮りました。
台風が去った後の福島市には熱風が吹き、一気に気温が上がって蒸し暑くなりました。




青空の下で、刻々と形を変える雲を眺めながら、
今回の台風は大型だったと思い返し、多くの犠牲者のために祈りました。

特に鬼怒川の決壊は、50年ぶりぐらいの大雨で、多数の死者を出しました。
まさに自然災害の国、日本ですが、
台風が去ったと思ったら今度は地震。東京湾が震源地ということで、東京は震度5。結構揺れたらしく、あの3・11を思い出した人も少なくなかったようです。
震源地とは別に、北海道でも地震があったそうですね。

被害に合われた方々に、お見舞いを申し上げます。


ところで、
パリのカトリックセンターに関係の深かった女性がお亡くなりになりました。
癌を患われていたので、そのことが原因と思いますが、詳細はわかりません。おそらく、今年のパリの夏の暑さにも苦しまれたのではなかったか、とお察ししております。

彼女の人生を思うと、悲しい気持ちになります。
しかし彼女の人を励ます力、そして共に喜ぶ姿には、本当に人の胸を打つものがありました。

彼女の信仰は、時に厳しく、負担に感じるほどのところがありましたが(特に私のような不信人者にとっては)、それが彼女自身を支え、生きる原動力になっていたのだ、と今更ながらに思います。

心からのご冥福を祈ると共に、
今や神様のみ胸で安らかに憩っている姿を思い描きながら、
突然逝ってしまった大きな悲しみにも、私たちも心安らかにしたいと思います。。

皆様もどうぞ、一緒に祈ってください。

ありがとうございます。





2015年9月8日火曜日

秋雨


ご無沙汰しておりました。
ちょうど二週間ぶりの更新となります。
その間、毎日が怒涛のように過ぎ、ついに昨日、兄の退院となりました。
発見が早く、緊急の措置やカテーテルの手術の成功などが功を奏して、兄の回復は想像以上に早いものとなりました。大体三週間弱。予後が良いと、心筋梗塞は大体、三週間ほどで退院、ということなので、優等生としての退院となりました。
ご心配をおかけした方々に、深くお詫びと御礼を申し上げます。
ただし、あと二週間ほどはなるべく安静に、ということなので、食事と運動以外は布団で横になっている生活が続くでしょう。

愛猫が、兄の帰宅を喜んで、兄の寝る布団から動かなかったのが印象的です。

さて、話変わって日本は台風の接近中ですね。
過去の例から言っても、かなり近場での発生ということで、
福島も、一昨日の夜からずっと雨です。
「秋雨前線」などという言葉を、久しぶりにテレビのニュースで聞きました。
秋の長雨というけれど、本当に連日の雨に、懐かしさを覚えています。


兄のマンションの近所にある、一軒家の並ぶ軒下です。
「何の花かなぁ?球根みたいだけど。」とパチリ。
撮った写真を改めて見ると、鉢の後ろにネーミングカードが刺さっているが分かりました。また通りがかった時にでも見てみようと思います。背丈の高い、スッキリとした草花ですね。白地に濃紺の芯があるのも素敵です。


こちらは1枚目と同じお宅の軒先。
朝顔やペチュニア、チェリーセージなどの夏の花に加えて、葉鶏頭や紫葉の葉物などもあって、
夏から秋への変化を物語っています。

井上靖の小説だったと思いますが、この真っ赤に燃える葉鶏頭を見て、
人妻がふと、夫の浮気に気が付く場面が冒頭にありました。
女の勘、って、どこで威力を発揮するか分からないものですね。その鋭さの妙を、その小説はうまく書き連ねていました。


もうすっかり秋、と言いたいところですが、どうなんでしょう?
このまま、台風が去った後も、涼しい日々となるのでしょうか?

とにかく、兄が一命を取りとめ、元気に回復したことに、心からの安堵と感謝を感じています。
兄は、「一命は取り留めたけど、明らかに寿命は縮まったよね。」と言っていますが。
今後は、リハビリと食事療法が命。
心して一緒に過ごしたいと思います。

可哀想な夫はまたパリで一人ですが、まぁ大丈夫でしょう。
人生、何を優先していくのかの、選択、決断の繰り返しなのですから。

皆様のご健康も祈ります。