2015年3月20日金曜日
春のお彼岸
明日がお彼岸のお中日である日を迎え、
福島市の春も本番を迎えています。
引っ越しさながらに、兄のマンションの部屋を片付け、
注文した収納家具が届くのを待っている間に、散歩に行ってきました。
連日のように届く家具類を待つために部屋に待機していたここ2、3日の間に、
もう外はすっかり春めいていました。
写真は、マンションのエントランスに植わっているアジサイ。
この日差しでぐんぐん、目を出していました。
新芽の若い緑色、勢いのある様子は、本当に見ていて気持ちがいいですね。
ぽかぽか日和の中、のんびり歩いていると、
家の軒下には、冬の間に植えられた球根類が次々と芽を出していました。
水仙やチューリップは、もう緑のスッとした葉を一杯出しています。
花木の沈丁花は、もう数時間したら花びらを開くのでは?と思うほど、花芽が充実していました。
春っていいですよね。
年度の始まり、新学期、桜、暖かい気候とともに、新しい人生が始まる予感です。
春に生まれたから、という訳ではないけれど、
やはり一年で一番、希望に満ちた季節ではないかな、と思います。
私の人生の春は、やはりどうしたって過ぎてしまっていますけれど、
春を迎えるこの季節には、いつでもやりたいことは今、始められると信じています。
ある意味、世の中の裏を知ってしまって、絶望も十分味わった今だからこそ、
希望をもつことの大切さがわかるのだと思います。
絶望を抱えながらでも生きていかれるのは、
どこかで希望も持っている、ということでしょうか。
父が亡くなって二度目の春の彼岸。
福島にいてお墓参りはできないけれど、
いつも父の面影を感じながら兄と暮らしています。
父の思いは計り知れない、
実際、どんな風に感じ、考えながら暮らしていたかは、もう知る由もありませんが、
とにかく希望はもっていた、と思います。
その希望とは、とりもなおさず、私や兄たちだったのだと思います。
その強い思いを受け継いで、私たちはしっかりと歩んでい行かなくてはなりません。
父が死ぬことへの恐怖よりも私たちのために生きるとした、
その強い思い。
春の暖かい陽射しの中で、改めて考えたのでした。
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