2014年3月29日土曜日

さくら咲く


今日の桜の開花状況をお伝えしたくて、FB並みに投稿をアップします。
これは今日の午前10時半ごろ撮ったものです。木の全体像を載せていないので開花状況の全体はわからないと思いますが、大体、一枝こんな感じです。木全体が、桃色のふっくらとした蕾で、パッと咲くのを待ち構えているような、そんな風情でした。本当に桜色って美しいですね!大好きです。
この写真を見ていて、ふと、ワーズワースの林檎の木の下で初恋に落ちた物語を思い出しました。
本では桜ではなく、林檎の木の花なのですが、林檎の花も、こんな、うっすらとした色合いですよね。物語もまた、初々しい少女の恋、そして真っ白な肌にほんのりと桃色の頬をした少女の顔が、林檎の花に重なって、何とも美しい世界を作り出していました。結末としては、世の常のように、初恋が実るはずもなく、悲しい最後となってしまいますが、悲哀ほど美しいものもないのではないか、と思われます。現実に、その立場になってしまったら、その後の人生に関わるほど、重大なものとなってしまうに違いないのですが.....。


気分を変えて。

 
行きつけの、近所の鮮魚店に向かう駐車場に、時たま停まっているピンク色の車です。
何しろ桃色というか、ピンク色が、子供の時から大好きなので、こんな色を見るとたまりません。以前から撮りたいと思っていた車。ようやく念願が叶いました。どなたか、車種がわかる方、いらっしゃいませんか? (知ってどうする?ということもありますが)



なんだかピンク尽くしになってしまいましたが。 春だから良いですよね?!
でもパンジーって、もはや春の花ではない気がします。。

これは、スカイツリーの横を流れている水路に、等間隔で植えられていたパンジーで、目の覚めるような黄色もありました。ボランティアの人ががんばって管理しているとあって、応援の意味も込めて写しました。

スカイツリーといい、浅草といい、ものすごい人込みでした。
ツリーの方は、地元なので、嬉しい限りです。未だに、このスカイツリーが墨田区にあること、墨田区に決まったことに、驚きと共に誇りを感じます。
写真を撮っていると、「やっぱタワーと言ったら東京タワーだよな」とぬかす輩がいたので、思わず後ろから羽交い絞めにしてやろうかと思いました。あら、私って案外暴力的なのかも??
愛するが故の暴力。。いけませんね~。

ではまた。
 
 

春の朝日に輝く庭


 昨日は友人と上野の国立博物館へ、「栄西と建仁寺」展を観てきました。久しぶりに日本の美術、しかも国宝級の絵や銅像、絵巻物を堪能してきました。
友人とは上野駅の公園口で待ち合わせたのですが、ものすごい人。天気予報が見事に的中したのを受けて、春の日差しに誘われるようにして、人、人、人、でした。聞けば学校も春休み、子供連れのお母さんたちが、動物園の前でぎっしりと列を作っていました。
この陽気では桜も午後には咲いてくるだろうと予想していたら、博物館を出て、遅めの昼食をとった後公園に引き返したら、案の定、うっすらと桃色の桃源郷となっていました。満開にはまだまだなのですが、もう花見客はたくさんいました。「満開の時、改めて歩きたいわね」と友達と話しながら、人込みをかき分けて歩きました。

 さて、上の写真は、我が家の2階にある庭の一部です。土をたくさん運んで、地植えの花壇のようにして植物を育てています。40平米ほどあるので、かなりの植物を育てるスペースがあります。
これはつる性の植物の花。露草の花より大きく、でも色は同じように鮮やかです。この花と、斑入りの葉が大好きで、これからの季節、涼しさを感じさせる葉物です。奥には、大株に育ったクリスマスローズです。椿とツルバラの足元に、毎年春を告げるようにしてこの季節に満開を迎えます。

 前回も載せた椿が、ほとんど開花しています。
ほんの一部ですが、鮮やかな赤色を味わえるでしょうか。
この椿、わたしの寝室の窓の目の前に大きく茂っているので、ちょうどよい目隠しになっています。
同じ木から、白い花を咲かせるようになった、面白い椿でもあります。



 こちらはご近所の小手毬の花木。これはうちの東側の方の道路で、この先にも子手毬が鬱蒼と生い茂っているコーナーがあり、思わず見とれました。子手毬の大木って、まるで雪が降りしきっているように真っ白で美しいですね。熱心に写真を撮っていたら、小型トラックで鮮魚を売っているおじさんが車から、「お姉さん、向こうから撮ったらいいよ。まるで雪が降ってるみたいだから」と、同じことを考えていました。気さくに話しかけられるのも、ここら辺の土地柄。各家ごとに植木を育てているのも下町ならではですね。しかも育て方が大らかなのがいいですね。

次回は桜の様子、お伝えできるでしょうか。


 そうそう、お昼は谷中のイタリアンでした。このお店は、結婚するはるか前に何回か通ったお店で、一旦は目の前を通り過ぎてしまったのですが、薬膳カレーのお店と迷った挙句に入ってみたら懐かしいお店の内装そのままでした。久しぶりに親しい友人と入ることができて感激でした。
ただ、ラストオーダー近かったので、あまりゆっくりはできませんでしたが。 

写真の前菜は、春らしいサラダ。この他にも鶏レバーのブルスケッタも注文しました。

 メインも、この春にふさわしい、貝の取り合わせパスタ。パリではアサリって高くてなかなか食べられません。ハマグリも。でもムール貝は、本当に安いですよね。このほんのちょこっと入っているムール貝を見て、笑ってしまいました。友達も、「ベルギーで食べた時、バケツ一杯で500円しなかったわよ」と笑っていました。私も、夫とパリの朝市ではよく買うのですが、1キロやはり5ユーロするかしないかぐらいです。ムールは、濁った水でも育ちますので、食べる前の下ごしらえ、よくよく水で洗い流さないとなりません。それが手間と言えば手間でしょうか。
でも新鮮なバターやオリーブ油、そしてみじん切りの玉ねぎに白ワインを煮込んだソースは抜群ですね。
NHKの朝ドラ、「ごちそうさん」でも、「日本料理とフランス料理の違いは?」との問いに、「ソースや(関西なので)」と答えた料理人は正しいと思いました。日本料理は、まず醤油、ですからね~。

さて、谷中のこのお店はイタリアン。パスタのお味は、貝から出る煮汁とオリーブ油であっさりと仕上げた、日本人好みの美味しさでした。
昔、ここはイタリアンではなかったなぁ、と、時代の移り変わりに感じ入りました。でも店の雰囲気はそのまま、下町のおしゃれな、こじんまりとした感じで、ホッと和みの時間が過ごせます。

 今日も良い天気ですね。これから同級生たちとスカイツリー近辺で会います。
2人の同級生とは、ほぼ卒業以来なので、会うのが楽しみです。 
うちの大学、なぜか華やかな雰囲気がありますが、実情は、しっかり勉強しないとついていけない、厳しい学校でした。少なくとも女子は、一生懸命勉強してたなぁ。。

春を超えて初夏のような陽気に誘われて、貴方も外出してみませんか?






2014年3月25日火曜日

網代


先日、親戚に誘われて網代に行って来ました。
その親戚の夫婦は、結婚50周年で、金婚式のお祝いということで誘われました。熱海に近い、某ホテルで、まさに眺めの良い立地条件でした。
この写真は、ホテルに午後1番で到着し、チェックインした直後の、2階の部屋からの眺めです。2階といってもこの眺望なのは、すでにホテル自体がかなりの高台にあるため。車で上って行ったのですが、それでもすごい急こう配に驚きました。この眺めが、まさにこのホテルの売りといえるでしょう。

久しぶりの絶景、遠くまで見渡せる海を見て、本当に心が洗われる思いでした。誘ってくれた親戚に感謝、感謝、です。
そして自然豊かな露天風呂、大浴場では、それまでの疲れをゆっくりと心行くまでとることができました。夕飯の前と、翌日の朝食の前と、1回ずつ入りました。特に朝焼けを見ながらの露天風呂は最高で、朝日に向かって、「これからは未来を向いて生きて行こう!」と誓ってしまったほど、神々しい光に包まれた中での湯けむり、お風呂でした。

これはその朝日の様子。部屋から見た朝焼けです。
写真にすると、まるで夕焼けのようですね。ちょっとびっくりです。

海から上る朝日を久しぶりに見ました。
結婚前、よく父と海外旅行をしましたが、その時に良く見た、地平線上の太陽、それは朝日の時もあり、夕日の時もありましたが、そんな時は父とよく眺め入ったものです。


 食事も想像以上で、とくに海で捕れたばかりの海鮮料理には、無言で食べまくるほど美味しかったです。舌鼓を打つ、とはこのこと、とばかり、皆で話すのも忘れ、しばらくは夢中で食べました。

良い旅だった、と思える体験をして、心機一転、パリへの出発を念頭に、これからの3週間弱を過ごそうと思っています。



こちらは一転して、実家の2階にある庭、ベランダです。あの大雪の日には、一面の銀世界で、足を踏み入れるのがもったいないぐらいのバージンスノーが見られましたが、今ではもう、春の日差しで輝いています。
これは網代に行く直前の朝の風景。愛猫のアビと、その背景には信じられないぐらい邪魔な兄が写っています。「どいてよ~」と言っても笑ってどいてくれなかったので仕方ないですね。兄って、ときどきこういった子供っぽいことをやるのが、しかも本当の子供の様にしつこくやるのが好きで困りますね。アビも心なしか眉間にしわを寄せているように見えます。。

前回の投稿にも書きましたが、来月の13日にパリに戻るのですが、とにかくこのアビちゃんのことが唯一の気がかりとして残っています。家の管理は兄たちやセコムにお任せですが、アビだけは兄たちに任せても心もとないというか、本当に1匹になったことのない飼い猫ですから、ストレスが相当かかるだろうと予想されます。網代で1泊空けただけでも、帰宅した私にニャンニャンと叫んで大変でした。たかが猫、と人は言うかもしれませんが、彼女もれっきとした家族の一員。この子を残してパリに戻るのか。。 と、今から後ろ髪引かれる思いです。

 

2014年3月18日火曜日

スカイツリーとカワズザクラ


関東平野、ついに今日、春一番が吹きましたね。いよいよ春本番です。

昼前から散歩を兼ねて錦糸町の方へ歩いていたら、あまりの風の強さに辟易しました。あれが春一番だったのだな、と帰宅後テレビを見て確認しました。

写真は、昨日のもの。雲一つない晴天に、スカイツリー、そして足元には川津桜が満開でした。この川津桜は、スカイツリーの足元にある水路にかかっている橋のたもとに植わっていました。「一足先に春を感じられるように」という配慮だとか。月曜という平日にも関わらず、ツリーの周辺には人であふれていました。スカイツリー、墨田の復興、発展に、かなり好影響を与えているようです。

この川津桜のような、桜よりちょっと濃い桃色、大好きな色です。昔から大好きでした。
桃色のように幸せな気持ちでいつもいられるようでありたい。
父の納骨も終わり、一区切り。
父はもう、母と天国で笑って暮らしていると確信して、毎日笑って過ごしたいと思っています。

来月の13日(日)に、いよいよパリに戻ります。
およそ5か月ぶりのパリ。慣れるのに時間がかかるかもしれません。

ではまた。

 

2014年3月15日土曜日

晴天の隅田川


朝晩の気温はまだまだ低くて、真冬のような寒さとはいえ、昼近くになると、春のような陽気となりました。まだこれは午前11時ごろだったので、15度まで行っていないはずですが、日差しは暖かでした。のんびりと川を遡上する船をしばし眺めたり、川沿いの親水公園を走るジョガーたちを眺めたり。運動することが大切としりながら、中々日々の用事を果たしている合間というのが難しく、でも毎日歩いてるし、と自分を慰めています。
今日のような陽気を日本で味わえることに、やはり感謝の念で一杯でした。

この親水公園、両側ともにかなり伸びて、どこからどこまで歩けるのかわかりませんが、ここを走る場所として選ぶのは全く正しいと思います。何しろ環境が良い。とくに水の流れを見ながら走るのは最高です。(以前、帰国した際は走っていたので知っているわけです。)

走るのが良い、歩いた方が健康に良い、どちらも良く聞きますが、どっちがいいんでしょうね? 昔(大昔?)は、日常生活を送っているだけで、充分な運動量があったと聞いていますが、今の時代はどうなんでしょう。やはり、全身運動のような運動は、あえて意識しない限り、日常ではないのかもしれません。でも走った方がいいのか、歩いた方がいいのか、は人それぞれの体質や好みが反映されるのでしょう。

とはいえ、うちの猫を見ていると、動くときは動く、横になっている時はず~っと横になっている、というメリハリがうらやましいと思います。

 

2014年3月5日水曜日

思い出の椿


ふと気が付いたのですが、「パリ便り」となっていませんね。まだ当分東京です。すみません。

でもいずれパリに戻るので、家の片付けをしなくてはなりません。倉庫と呼んでいる1階の部分は一番悲惨な状態ですが、 これはもう、私の手には負えませんので、東京に残る兄にバトンタッチです。業者に頼むにしても、色々なものを砕いたりして腕力が必要となってくるからです。

その点、庭(2階のベランダをそう呼んでいます)の整理は2日で片が付きました。ふと見ると、真っ赤な椿が咲いていました。この椿は、私が小さいころに母が植えたものなので、もう40年以上経つ大木です。木の重みで、木全体が前にかしいでいるような状態で生えています。
いつ頃からか、下枝には、白い椿が咲くようになって、1本で2色が楽しめます。残念ながらまだ咲いていないので写真には撮りませんでした。
この椿の前に立って、よく母にポーズを撮らされたものです。
「ほら、さっちゃん、笑って!」

北側に植えていた大型のツルバラ、(「マダム・アルフレット・キャリエール Madame Alfred Carrière」 と 「アルバーティーン Alvertine 」の2本)は、あの2週連続の大雪で、すっかり打倒されてしまいました。バラ愛好家ならわかるはずですが、この2本はとても薫り高いツルバラで、春一番に、一斉に咲き始めます。1つは白。もう1つは濃いピンクです。もう15年咲いてくれたので、よしとしましょう。

父がそのツルバラに合わせて、棚を手作りしてくれていたのですが、それも雪の重みと強風で倒れてしまい、帰省した兄に、取り壊してもらいました。こうして、父の思い出も、形あるものは少しずつなくなっていきます。私の後を継いで、本当によく父はバラの面倒を見てくれました。


 こちらは椿の根元に生えているクリスマスローズ。
店頭ではもう、咲いたものを売っていますが、自然のものはまだこれからです。
この花が咲き始めると、本当に春が来たな、と実感できます。 




この家、生まれ育った家ですが、ここに1人で住んでいる不思議を思います。
1人で住んでみると、やはり父がこの家を守ってくれていたんだ、ということを身に染みて感じます。
もちろん、今は形を変えていつも守ってくれている訳ですが、やはりそれでもしんどいなぁと思います。でももう、逃げるようにしてはパリに帰りたくない、強くそう思います。

今日は東京は荒れ模様。冷たい雨が降っています。
人間はしょせんは1人。自分のことは自分で守るしかないのだ、と強く思います。
でもどこかで、同じ思いの人と連帯したい。そんな希望を持っています。