2016年6月23日木曜日

ヴァンセンヌの森 Bois de Vincennes


前回のブログの翌日から、急に気温が上がり、パリは真夏を迎えています。
これでこそ麗しの6月、という感じで嬉しい限りです。
その気分のままに、学年末、夏の大型バカンスを前にして区切りのついた夫と、連日歩き回っています。

ここは家からそう遠くない、パリの最東端に位置するヴァンセンヌの森です。
日本の皆さんは、むしろ最西端のブーローニュの森の方をご存知かと思いますが、実際に歩いて比べてみると、ヴァンセンヌの方が、自然に野性味がたくさん残っているし、人々の感じが素朴で、感じが良いのです。逆に、ブーローニュは洗練されていて、日本人も多く散歩しているので、居心地は良いかもしれません。でも私はどちらかと言えば、ヴァンセンヌの方が親しみを感じます。


これは Lac des Minimes という湖で、森の中でも更に東に位置しています。周囲は1、5キロぐらいあるでしょうか。ここは人口の湖なので、先日までの増水の被害は免れています。こうして、鴨や様々な水鳥が、人懐っこい様子で湖で泳いでいます。
この湖を見ながらジョギングする人も、結構いました。

亡き父が、「水の美しい所に住みたい」と言っていたように、私も水を眺めるのが大好きです。
おそらく、生まれ育った実家が、隅田川の側だったからだと思います。
そして、水の流れる音、せせらぎを聞くと、心底癒されます。そんな岩場が、小さいながらもフランスの森にもあって、そんな場所に出くわすと、しばし佇んでしまいます。


以前ちょっと書きましたが、
パリのアパルトマンの部屋を、本格的に片付けています。
日本は随分前から片付けのブームですが、パリでそれを実行するのは初めてです。
というか、そもそも片付けは好きではありませんが、部屋が散らかっていることのない様にしているタイプなので、そんなに物が溢れている訳ではありません。それと、わりと捨てることに抵抗のない私ですが、夫はそれに反して捨てられないタイプ。よくあるパターンですが。
なので、夫の領域には絶対に手を出しません。

なぜ、「本格的に」片付けているかというと、もっと住み良くしたいのと、本当に自分にとって大切なことは何なのかを見極めたい、というのがあるからです。よく言われているように、片付けとは一つ一つの物との対話。その対話を通して、過去に片を付け、未来への不安をなくそう、という心積もりです。 
自分なりに、日本への一時帰国前に済まそうと思っていますが、さて、うまく行きますかどうか??


さて、薔薇の季節もそろそろ終わりを告げていますが、
以前のブログで載せた場所に、もう一度散歩に行きました。

前回よりもこのピエールドロンサールが花盛りだったのと、
名前の分からない修景薔薇(下の写真)が見事に咲き誇っていたのでまた載せることにしました。
パリに住むようになってから、それほど薔薇への情熱が続いている訳ではありませんが、やはり花の女王、見ると心踊りますね。


時間が出来たとはいえ、
散歩に快く付き合ってくれる夫に感謝です。
何より、夫との散歩が、心と体の浄化作用に一番役立っていると思います。









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