2018年7月16日月曜日

フランス優勝おめでとう ! Félicitation pour la victoire !!

Le jour de la victoire au quartier chinois 優勝が決まった日の中華街
昨日のW杯、決勝戦の当日、試合が始まる数時間前に、我々夫婦はカトリックセンターにて、日仏カップルの結婚講座をしていました。パリの日本人カトリックセンターでは、日仏カップルの結婚講座をして欲しいという、フランス各地の教会の神父、あるいは司教の要望に 応える形で、今は夫が責任者としてひと組につき数回の講座を受け持っています。大抵はフランス人男性と日本人女性のカップルで(ごく稀にその逆もあります)、フランス人男性の方は、普段教会には行かないけれども幼児洗礼を受けており、一方の日本人女性はキリスト教とはほとんど無縁か、全く知らないけれどもフランスの教会で結婚式を挙げたい、という希望を叶えるべくカトリックセンターを訪れます。結婚講座では、キリスト教における結婚観をはじめ、最低限のキリスト教の知識もお教えします。その間に、実際に洗礼を受ける日本女性もいます。皆さんとても熱心で、こちらとしてもお教えするのに熱が入ります。

ところが昨日は数時間後に決勝戦ということで外や周囲が騒がしく、集中するのが大変でした。でもカトリックセンターに結婚講座を受けに来るカップルは、大抵まじめながらとても陽気で、こちらとしても彼らの末永き幸せを祈らずにはおれません。


優勝してから1日しか経ってはいないとはいえ、既に食傷気味になっていますが、でも改めて捉え直してみると、素直に「優勝おめでとう ! 」と言える自分がいます。
実は上記した結婚講座が終わってから、あと1時間で決勝戦という頃(大体午後の4時ごろ)に、私たち夫婦は「お腹が空いた」ので、13区の中華街に行くことにしました。お腹がすいたら中華、というのが私たちの間ではほとんど合言葉になっています。それは中華料理が日本食に近く、美味しくて安くてお腹いっぱいになるからです。

ところでその中華料理店に入って食事をし始める頃には試合が始まっていて、そのお店でも大型スクリーンで試合を映し出していました。ところがそのお店では、店員以外は我々のみ。途中から入店して来たフランス人の叔父さんも、「全く興味なし」という風にしてスクリーンには背を向ける形で着席しました。
そこでとても興味深かったのは、そのベトナム人の店員たち(中華料理店でも店員はベトナム人の場合があります)が、フランスに得点が入るたびに飛び上がって大歓声を挙げていたことです。こちらとしては、その無邪気さにとても考えさせられました。フランスの旧植民地として何の屈託もないのか...  でもじきににそれも浅薄な考えと悟りました。彼らは決してナイーブではない。フランスにおいて商売をしている以上の、感謝と敬意もあるし、したたかさもあるのです。

Place de la Nation, près de chez nous 家の近所のナシオン広場にて
何はともあれ、我々はフランスに住んでいます。住んでいる国の応援ができないとしたら悲しいことですよね。人種による歴史や背景を考え出したら素直に喜べないとしても、目の前で単純に大喜びしているフランス人たちを見て、釣られて喜んでしまう自分がいました。フランス、特にパリは常にテロの危険に晒されていると言っても過言ではありません。そんな中、多少(?)のはめを外しても許されるのではないでしょうか。(但し、優勝した夜のシャンゼリゼでは一部暴徒化し、店のショーウィンドウが割られたり、キオスクが燃やされたりなどしたので、これは多少の羽目外しとは言えませんね。)

暴力は論外ですが、徹底的に楽しむ姿には学ぶべきものがある、と思った次第です。
Vive la France !  フランス万歳 !



2018年7月14日土曜日

心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます Toutes mes condoléances



前回の投稿では、大阪北部の地震についてのお悔やみを申し上げましたが、その矢先に、今度は西日本を中心とした豪雨による大きな被害となってしまいました。
亡くなられた、数多くの方々に心から哀悼の意を捧げますとともに、被災して避難生活を送っている方々に心からのお見舞いを申し上げます。
ここ数年の、水害による被害にはいつも驚かされていましたが、今年は被害者の数が尋常ではないことで、ここパリでも大きく取り上げられています。同じ日本人として心が痛みますし、被災地出身の日本人の友人たちもいますから、とても他人事ではありません。一刻も早く、皆様が元の生活に戻れるよう、お祈り申し上げます。

また日本は猛暑と聞いています。
猛暑の中での避難生活は、とても難儀なことと思います。
どうぞできる限りのご自愛をして凌いでいただけたらと思います。

今日はフランスは7月14日の革命記念日で祝日に当たっております。
今年の軍隊行進では、シンガポールと日本がゲストとして特別招待を受けています。 もうそろそろ始まりますが、日本とフランスとの友好関係が、末長く続きますように。






2018年7月2日月曜日

暑くなりましたね La chaleur revient

Jardin du Luxemboug リュクサンブール公園
パリはバカンスシーズンに突入し、本格的な暑さとなっています。
日中は30度を超えるようになり、夜も20度を下回らない暑さです。

日本は関東で記録的に早い梅雨明けと聞いています。日本もかなり暑そうですね。
そして今日であの大阪北部の地震発生から2週間。亡くなった方々に心から哀悼の意を捧げますと共に、被災された方々、そして今なお避難生活を送っている方々に心からのお見舞いを申し上げます。地震後の大雨や暑さで、更に大変なことと思います。どうぞくれぐれもお身体をお大切になさってください。


フランスは地震こそないですが、意外なことに水害が多く、セーヌ川の氾濫、特に上流域での被害が毎年取り沙汰されています。パリでもセーヌ川の増水を何年かおきに経験していますが、家屋や交通への影響はさほどないようです。それよりもテロの恐れの方が大きいと言えるかもしれません。街中を歩いていて、機関銃を持った迷彩服の兵隊さんの3人連れに出会うことは、もはや日常の風景となっています。

とはいえ、地震のないことのメリットは日本人の感覚からすると大きいですね。特に家の中で高いところに物を置いても落ちてくる心配がないと、たとえば本を天井まで積み上げても大丈夫なわけです。写真は、ごく親しい人のアパルトマンの書棚の一部ですが、学者ということで高い天井までぎっしりと本が積み上げてあります。電子辞書の活用を嫌う年配の方ですから、冊数は古本屋が開けるほど膨大なんですね。確か先の大阪での地震では、大量の本の下敷きになって亡くなった年配の方がいると聞いていますが、それを思うと、パリでも本当に大丈夫なのか? ととても心配になってしまいます...

Jardin du Luxemboug 同じくリュクサンブール公園
今年の夏は日本に帰らないと決めたのですが、考えてみれば去年の夏も帰らなかったことを思うと、日本の夏が恋しいです。でも年末に帰れることを励みにしてパリでがんばろうと思います。夏はこれからが本番というのに、早くも気持ちは年末の日本に飛んでいます...