2017年12月4日月曜日

待降節  L'Avent

La Place d'Edgar Quinet et la rue d'Odessa エドガー・キネ広場とオデッサ通り

待降節が始まりました。
正確には先週の日曜の、11月26日に「王であるキリスト」を迎え、典礼暦がマタイからマルコとなり、昨日の日曜日で待降節第一主日となりました。
でも街はとっくにクリスマス(ノエル)の装いとなっています。

上の写真は、エドガーキネの広場にあるカフェの一つで、カトリックセンターが近いこともあり、時々利用しています。このカフェの売りの一つは、店先でクレープを販売していることで、目の前で生地から焼いてつくってくれるクレープは絶品です。この間は一人でしたが行列に並んで買いました。甘いのだけでなく、食事系のクレープ(crêpe salée)も豊富で、わたしは大好物の Jambon & Fromage (ハムとチーズ入りクレープ)を注文することが多いのですが、熱々になったハムととろけるチーズを、はふはふさせながら食べます。パリでは、Casse croûteといって、小腹が空くと、こうして買い食いすることが多いのです。おしゃれなパリジャン・パリジェンヌが、食べながら歩いているのを良く見ますし、メトロの中でも見られます。

On vend des huîtres de Normandie devant le café

寒さも本格的となってくると、フランス名産の生牡蠣が売られるようになります。
日本にいた頃は、生牡蠣を食べるなんてことは滅多にありませんでしたが、パリに住むようになってからはレストランででよりも家で買ったものを食べるようになりました。
生牡蠣は、専用のナイフで閉じた貝殻を開けて身をはがして食べるので、フランスでは一家に一つ以上はそのナイフを所有しています。この貝殻をこじ開けるというのがなかなかやっかいでコツがいります。下手をすると指を切ってしまいます。
日本映画の、伊丹十三作品の「たんぽぽ」に、男が貝殻を口につけて唇を切ってしまい、血が出てしまう場面があります。そこで海女が牡蠣の身を自分の手のひらに移して男に食べさせるのですが、とてもエロチックでしたね。昔から、貝は女性を象徴するものだったんですね。そのことを私は夫から初めて教わったのですが(本当です)、「ぶりっ子にも程がある」と呆れられました。
パリは海のない地域なので、生牡蠣を開けるときに広がる海というか潮の香りに懐かしさを覚えます。実家は東京の墨田区なので、隅田川に近く、東京湾からも遠くありませんでしたし、海の香りを嗅ぐと、子供の頃千葉の九十九里浜で潮干狩りをしたことを思い出します。
亡父は同じ牡蠣でも、牡蠣フライが大好物でしたっけ。

Le grand magasin de Galerie Lafayette


今年のギャラリー・ラファイエットのクリスマス用イリュミネーションはこんな感じです。数年前は、広場に面した側面が、まるで光り輝くビザンチン洋式のモスクのようでしたが、近年は今ひとつですね。恒例の子供用ショーウィンドーも、今年はなぜか「鳥」がテーマでしたが、パッとしませんでした。通行人の一人が、「チープだな」と言っていたのにもうなずけました。

昨日はカトリックセンターでクリスマスバザーを開催しました。朝のうちは氷点下という寒さで空は暗く、「今年は内輪で終わるかな」と話していたのですが、それにしては人が沢山来たので、盛況となりました。

昨日が無事終わってホッとひと息。今日は家でのんびり疲れを癒そうと思います。
人生、悲喜こもごもですが、どうにかこうにか暮らしていけていること、そして何より夫と仲が良いことに心からの感謝です。

今年も残すところ後わずか。
まだまだクリスマスにむけてイベントが目白押しですが、今年一年を振り返りつつ、悔いのないように過ごしたいものです。
皆様も忙しい師走とは思いますが、お身体大切に、そして思いっきり楽しみましょう!

Rue des Francs Bourgeois


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