こちらはセーヌ川ならぬ、隅田川です。観光船の通った後を撮りました。空も青く澄み切っています。
2月の9日に、無事成田に到着しました。ANA を普段使っていて、いつもは直行便なのですが、この2月という時期は客の数が少ないせいか、他のヨーロッパの国の都市を経由して、しかも羽田ではなく成田着でした。チューリッヒからの乗り換え便では、空席が目立つほど、機内はがら空きでした。日本では、年間4000万人の外国人観光客を目指しているということですが、あの機内の様子からは、少なくともヨーロッパ人は無理だと思いました。たとえ時期的なことを差し引いて考えても、心もとない感じがします。
さてこの隅田川ですが、ここから東方向に5分も歩けば実家のマンションに辿り着けるという位置関係です。西に行けば、アメ横で有名な御徒町を通って、亡母の実家の本郷に行きます。この方向に行き来するバスには、子供の頃からを含めると、何回乗ったか知れません。懐かしいです。
そして川の水も、子供の頃に比べて、随分綺麗になりました。向こうに行けば、東京湾岸、海へと繋がっています。
東京に帰ると、どうしても浅草、浅草寺へのお参りをしない訳にはいきません。地元、という訳ではないし、氏神様が祭られている訳でもないのですが、やはり子供の頃からの習慣なのでしょう。日本に一時帰国するたびに、一度はお参りをしないと気がすみません。
それと、ここは東京の中でも一番の観光スポットでもあります。浅草寺への参道を歩いていると、様々な言語が飛び交っていて楽しいのです。海外に暮らしている人間としては、外国人が多くいる所の方が、かえって馴染みやすいのかもしれません。
そして今回発見したのは、右の写真のように、着物姿の人が、しかも男性も多くいた、ということでした。地元の友人に言わせると、海外の観光客に、安く着物を着せる商売が流行っているのだとか。確かに着物を着ている観光客、多くはアジア系でしたが、あちこちで見かけました。明るい柄の着物を着ている女性が多くいるのは浅草には似つかわしいし、華やかでいいな、と思いました。私も日本舞踊を習っていたせいか、着物は多く持っていたのですが、実家の取り壊しで、随分人に譲ってしまいました...
それにしても、日本の冬は、晴れが多くて気持ちがいいですね。日本に住む日本の友人に言わせると、それが当たり前なので不思議な反応をされることがありますが、パリの冬の暗さが身に染みている者にとっては、それがどんなに有難いことかが分かります。
近所の梅の花です。桃色の梅も可憐でいいですね。以前の実家で、白梅を育てていたことを思い出しました。春を真っ先に告げる花木の一つ。父と何回も見た熱海の梅園も思い出します。
そういえば父方の祖母が、うめ、という名前でした。
この間の春一番から、今日は春二番が吹いています。まだ外に出ていないので実感はありませんが、立っているのが大変なほどの強風らしいです。春へ向けての嵐ですね。は~るよ来い、は~やく来い、という感じですが、街中に出れば、春はもうやって来ているのを感じます。 春に生まれた者として、一年で一番春が好きです。
これからひと月ほど、日本、主に東京に滞在しますが、パリに戻る前に、奈良に恩師に会いに行きます。楽しみです。
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