2018年1月22日月曜日

悪天候  L'intempérie

La crue de la Seine  セーヌ川の増水
久しぶりに更新します。
年明けにこのマックブックを購入してから、夫のレクチャーのもと、使いこなすのに時間がかかりました。慣れてしまえば何ということもないのですが、今まで使っていた父のパソコンが使えなくなったのが何とも寂しく、新しい、しかも初めてのマッキントッシュのパソコンに移行する気に、なかなかなれませんでした。

さて、のっけから暗い写真で申し訳ないのですが、現在のパリは連日のように天気が悪く、雨も降るのでセーヌ川の増水はなかなか収まりません。

Pont de Sully からの眺め


写真ではちょっと分かりづらいですが、
普段人々が散歩を楽しんでいる遊歩道が、完全に浸水した状態になっています。セーヌに浮かぶ船に乗り込むために、小型のボートを使う有様です。


今年の年明けは、アメリカやカナダを襲った大寒波も話題になりましたが、フランスでもスキーのメッカ、アルプス地方の豪雪も話題になりました。奇しくも今日、東京でも10センチほどの積雪があったとか。
去年の夏の猛暑の反動でしょうか。





さて話題を変えて、というと私の場合大抵食べ物のことになるわけですが、俳句会の新年会で、日本食を堪能した時の握り寿司です。パリでも本当に美味しい寿司を食べさせてくれるお店は、数が限られているとはいえ存在します。ですが要注意、日本人のお店に限ります。大抵の日本料理と名のつく、「寿司・焼き鳥屋」は、中国人経営ですから、もどきを食べることになります。以前、フランスでも人気のある北野たけしがパリでお寿司を食べたときに、「こんなの、寿司じゃねぇ」みたいなことをのたまったらしいですが、さもありなん。おそらく、日本人じゃない人の手によって握られたお寿司だったのでしょう。
でも在住者からすると、これはなんとも贅沢な発言であって、もどきと言えども慣れれば美味しく感じるものです。背に腹は変えられません。

フランスにいる以上、フランス文化ではないものはどうしても「もどき」になりがちですが、そういった事からも人間が鍛えられますね。「郷に入れば郷に従え」で、「もどき」でもあれば幸せ、感謝する気持ちがないと、海外では暮らせません。

先日、勉強会の後の飲み会に久しぶりに参加したのですが、参加者は私たち以外は在仏30年、40年のつわものばかり。皆さんとてもしたたかで、しかもユーモアのセンスが抜群です。海外で感じ、経験してきたことを物ともせず、笑い話に変える余裕がある。
そんな先輩たちと共にいると、とても勇気づけられますね。同郷人として、誇りに思います。

昨今は内向きになりがちな日本人ですが、海外にはスケールの大きい先輩たちがいることを知って欲しい。日本でしか通用しない事柄がこの世の中にはたくさんある事を知って欲しい。そして祖国日本を心から愛してやまないでいる事を知って欲しいです。

Place de la Nation  ナシオン広場

 次回からは一時滞在する日本からお届けします。
一年ぶりの日本、楽しみです。



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